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ヒラメを介したクドア・セプテンプンクタータによる食中毒について

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

 平成23年4月の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会において、標記有症事例に係る審議が行われ、生食用生鮮食品のヒラメ及び馬肉の摂取に関連した有症事例について、特定の寄生虫の関与が強く示唆され、食中毒発生リスクの低減を図るためにも必要な処理等を行うよう提言がなされました。以下の内容を参考にし食中毒予防に努めて下さい。

クドア属(寄生虫)とは

 クドア属は魚類に寄生する寄生虫で、ヒトには寄生せず、一般にゴカイ等の環形動物を介して魚に感染すると考えられています。クドア・セプテンプンクタータ(以下「クドア」という)については、特定の条件下でヒラメに感染することが確認されており、クドアを多数、摂食した場合にのみ発症するのではないかと考えられています。

 寄生しているヒラメの率はおおむね低く、また寄生していたとしても胞子の数は必ずしも多いとは限りません。

クドア属(寄生虫)の画像

クドアが寄生した食品を生食することによる症状

 これまでの事例から、クドアが寄生した食品を生食したとしても、必ず発症するものではありません。

 事例が少ないことから発症頻度は不明ですが、発症した場合には食後4~8時間程度で、下痢、嘔吐、胃部の不快感等が認められるものの、症状は軽度であり、速やかに回復し、翌日には後遺症もないとされています。

 また、これまでの事例では、発症した本人以外に、家族等から二次感染は報告されていません。また、研究成果からも人から人への感染の可能性はありません。

食中毒予防策

 現時点においては、クドアは一定条件下での冷凍(-15℃~-20℃で4時間以上)または加熱(75℃で5分以上)で病原性を示さなくなることが確認されています。

参考