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よくある質問Q&A【健康食品】

更新日:2021年7月6日更新 印刷ページ表示

よくある質問Q&A【健康食品】

健康食品を理解し、利用する際に注意すべきポイントをご紹介します。

使用の判断

栄養の偏りや運動不足があるので、健康食品でカバーしたいです。

健康維持の基本は、「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」です。この3つに代わる健康食品はありません。

痛みの症状を軽くしたり、病気を治したりするために、健康食品を利用したいです。

健康食品は、あくまで食品ですので、たとえ健康に良いとされる効果が表示されている場合でも、薬のように痛みの症状を軽くしたり、病気を治したりする効果が期待できるものではありません。

簡単に痩せるために健康食品を利用したいです。

食事のコントロールも運動もせず、健康食品だけで安全に、楽に痩せることはありません。痩せるとは、「消費エネルギー量>摂取エネルギー量」となり、体脂肪が減る状態です。「下痢を起こして栄養不良により筋肉も減ること」「利尿作用で水分を減らすこと」などによって、飲み始めに体重を減少させる製品もあります。これは健康を害しているだけで、長い目でみるとダイエットにはなりません。一時的に体重が減少する効果が強い製品には、下剤や肝機能障害を起こすような医薬品成分が違法に入っている悪質なものもあります。

高齢者は健康食品を使ったほうがいいですか?子どもはどうですか?

主食、主菜、副菜のそろったバランスの良い食事が基本ですが、高齢者の場合、食が細くなる、そしゃく力が低下するなどの理由で十分な栄養素をとるのが難しくなる場合があります。そうした場合はまずは医師や管理栄養士等の専門家に相談しましょう。バランスよく栄養がとれている子どもには、普段の食事から十分な栄養素がとれており、健康食品は必要ありません。

薬は副作用が心配です。健康食品は食品なので有害な作用は無いですよね?

健康食品にも有害な作用がある場合があります。むしろ、保健機能食品以外の「その他健康食品」の多くは、販売前に製品としての人での安全性や有効性の確認がほとんどされていないので、どの程度の有害な作用があるかどうかわからないと考えたほうがいいでしょう。一方、医薬品は病気の人を対象に有効性・安全性が確認されていて、医師や薬剤師の管理・指導の下で既に知られている副作用を最小限にしつつ、効果を発揮するよう使われています。

効果があったと友人がすすめます。私にも効果があるでしょうか?

健康食品は、全ての人に同じように効くとは限りません。健康食品をとった後、自分の体調をよく観察し、「効果がない」、「体調が悪くなった」という場合には、自分の体調を優先し、その健康食品の使用を止めましょう。

 

選択に関する情報

健康食品を選ぶ時に、参考になる目印はありますか?国は安全性を確認していますか?

健康食品のうち、国が定めた安全性と効果に関する基準などにしたがって機能性が表示されている食品は「保健機能食品」といい、「特定保健用食品」、「栄養機能食品」及び「機能性表示食品」の3種類があります。

健康食品の分類

食品由来、天然、自然由来の製品なら安全ですか?有害な作用はないのですか?

生物が持っている毒素は多数あり、天然・自然由来だから安全とは言い切れません。食品として食べられているものでも、一般的ではない食べ方をしたり、特定の成分だけを摂り過ぎたりすると、これまでの食経験ではわからなかった身体に悪い影響が出る可能性があります。アレルギーの可能性などもよく確認しましょう。

有効成分が入っていれば効果がありますか?成分が濃縮されている方が効果がありますか?

特定の成分が持つ効果の情報が、必ずしも製品の効果を保証するものではありません。また、濃縮物には、過剰摂取などの問題があります。

体験談や動物実験の結果、専門家のおすすめなどはどの情報が信用できますか?

保健機能食品以外の「その他健康食品」には、パッケージに機能性等の表示はできません。また、「効果を暗示するキャッチコピー」や「利用者の体験談」などを使って、効果をアピールしている製品がありますが、どれも信用できるものとは限りません。

宣伝・広告にある効果を信用してもいいですか?注意するポイントは?

宣伝・広告は一部の効果が協調されている場合があります。その他、通信販売等の場合、契約上の注意事項が目立たないように記載されている可能性もあるので注意が必要です。パッケージの表示をよく確認しましょう。

使ってみたい健康食品の成分の効果や有害な作用について調べる方法は?誰に相談したらよいですか?

信頼できる情報源として、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のウェブサイトに「「健康食品」の安全性・有効性情報」データベース<外部リンク>があります。関心のある成分について、人に対する安全性や有効性に関する情報が確認できます。

 

使用の注意

効果がない場合は、沢山使ったり、高額な製品に変えたりすれば効果がでますか?

健康食品には摂取目安量があります。自己判断で指定の量以上を飲むと、健康被害を受ける場合がありますので、目安量を守りましょう。また、高額な製品が効果があるとは限りません。

じんましんがでたり、身体がだるくなったりしました。この体調不良は良くなる過程でしょうか?

一般的に「好転反応」と呼ばれるような、体調がよ良くなる過程で不調の症状が出たり、体調がより悪くなったりする現象は、科学的には存在しません。アレルギーや肝機能に障害が出ている場合もあります。体調に異変を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。体調が悪くなるのはその健康食品が身体にあっていない証拠です。

健康食品で体調がよくなりました。すっと使い続けた方がよいですか?

ビタミンやミネラルなど特定の栄養素が不足していた場合、その栄養素を補給することで体調が改善する場合があります。しかし、通常の食品からとっている成分でも、濃縮された製品を長期間継続的にとると、肝臓や腎臓に悪影響が出る場合もあります。自分の体調をよくみて、不調を覚えたらすぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。

薬を飲んでいます。健康食品も一緒に使ったら、もっと効果がありますか?

医薬品と同じ成分を二重にとることになる場合や、医薬品の作用を邪魔する成分をとることになる場合があります。必ず医師、薬剤師に相談してください。

※代表的な例として、ワルファリン(抗凝固剤)を服用している人が、ビタミンKを多く含む青汁や納豆を食べると、相互作用によってワルファリンの効果が低下して、血栓などの重篤な影響がでる恐れがあるとの文献があります。

いろいろな種類の健康食品を組み合わせて使ってもよいですか?

健康食品の相互作用については、ほとんどわかっていません。複数の製品を一度に使用していると、体調不良を覚えた場合、どの健康食品が原因なのかわからなくなるため、種類を増やす場合は一種類ずつ増やし、体調をよく観察してください。例えば、新しい健康食品を増やしたら体調が悪くなったという場合は、まずは新しく増やした健康食品の使用を中止し、様子をみましょう。体調不良が続く場合は、医師等に相談しましょう。

健康食品を上手に使うにはどうすればよいですか?

自分の生活を見直し、健康食品を補助的な食品の一つであると考え、食生活や生活習慣が改善に向かうような使い方をしましょう。

健康食品を使う上で注意する事はありますか?

表示を見て、摂取目安量や注意事項等を守りましょう。医薬品的な効果を期待して利用しないようにしましょう。例えば、お薬手帳のように、健康食品の利用状況を記録し、自分自身で体調に良い効果があるかどうかを把握しましょう。身体の不調を感じたらすぐに使用を中断し、医療機関で診てもらいましょう。

詳しくは、消費者庁のホームページ「健康食品<外部リンク>」をご覧ください。