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性的マイノリティについて

更新日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

性の多様性と性的マイノリティの人たち

性の多様性をご存知ですか

 誰もが持っている「性のあり方」をセクシュアリティとも言い、生きている人間一人一人が持つ性的な欲望、観念、意識を指し、どのような性を恋愛や性愛の対象とするのか(性的指向)、自らをどのような性として認識するのか(性自認)など様々な要素があります。また組合せも様々であるため、性のあり方は多様であると言えます。

性のあり方(セクシュアリティ)

 性のあり方には「体の性、自分が認識する性、好きになる性、表現する性」など、さまざまな組み合わせがあると考えられています。
 性のあり方は多様で、一人一人に性のあり方があります。

身体的性(体の性)

体の特徴をもとにした性

性自認(自分が認識する性)

自分自身の性をどのように認識しているのか

性的指向(好きになる性)

どのような性の人を好きになるのか

性表現(表現する性) 

服装や立ち居振る舞いなど自分をどのように表現するのか

性的マイノリティ・LGBTQ

 これまで当り前とされてきた性に関する場面で少数派にあたる人たちを、「性的マイノリティ」といいます。
 LGBTQは、性的マイノリティの中から、5つの頭文字をとった単語で、性的マイノリティをあらわす言葉のひとつとして使われています。

レズビアン
(Lesbian)

同性を好きになる女性

ゲイ
(Gay)

同性を好きになる男性

バイセクシュアル
(Bisexual)

異性も同性も好きになる人

トランスジェンダー
(Transgender)

出生時とは異なる性別で生きる人

クエスチョニング
(Questioning)

性自認・性的指向がはっきりしない人、わからない人

性的マイノリティの人たちの声 ― 不安や困りごと

 私たちの社会は、性別が「女性」か「男性」だけで、異性を好きになることを「当たり前」として、制度や仕組みがつくられてきたため、性的マイノリティの人たちの存在を想定していません。
 そのため、性的マイノリティの人たちは、さまざまな場面で不便や生きづらさを感じながら暮らしている状況があります。

身体と自分が認識する性別が違う人は・・・

 ・トイレが困る。男性用、女性用にも入りにくい。

 ・水着や着替えがつらい。

 ・自分らしい性別の服が着られない。

 ・男女別の制服が苦痛で不登校になった。

 ・身分証などの名前や性別と、見た目の性別が一致せず、本人かどうか疑わてしまう。

 ・身体の性別であつかわれる。医療機関や介護、学校の修学旅行の風呂や部屋割りなど・・・・・。

同性が好きな人は・・・

 ・同性同士は結婚することができない。

 ・同性パートナーが家族としてあつかわれない。

 ・福利厚生や家族としての保障や制度を受けられない。

 ・いつも、「異性愛者」としてあつかわれる。

 ・結婚は?彼女は?彼氏は?と聞かれる。

 ・ママ(パパ)と子ども、子どもがいない家族など、多様な家族やライフスタイルへの理解が不足している。

悩みやつらかったこと、嫌だったことは・・・

 ・おかま、ホモ、レズ、気持ち悪いなどと言われた。

 ・いじめられた。からかわれたり、笑いの対象にされた。

 ・男(女)らしくしろと、言われてしまう。

 ・すてきな異性に出会ったら変わるよ、そのうちに治るよ、と言われる。

 ・ずっと自分が変だと思っていた。

 ・誰にも相談できない。

 ・人と深くつきあわず、距離をおいてしまう。

 ・社会の中で、存在しないことになっている。

 ・情報や、ロールモデルがない。

自分らしく生きるために、一人一人が出来ることは・・・

言動を意識しよう

 ・見た目で決めつけはやめよう。

 ・「ホモ、オネエ、そっち系」などの言葉で笑いをとらない。

 ・「男女」「異性愛」を前提としない。

 ・「〇〇なんだから」という固定観念のおしつけはやめよう

学習と情報収集を

 ・LGBTQに関する本や映画を見たり、イベントや講演会等に参加してみよう。

 ・「肯定的なメッセージ」を周囲の人に発信していこう。

 ・職場や町内で研修会を開催しよう。

相談があったら・・・

 ・まず、話を聞こう。

 ・「何事」も決めつけない。

 ・困りごとに出来るかぎり対応しよう。

 ・当事者のことを勝手に他人に話さない。

SOGI(ソジ)って・・・・・?

 これまでは性的マイノリティをあらわす言葉のひとつとして、LGBTQが使用されていました。しかし、性的マイノリティにはこの他にもさまざまな人がいます。
 2011年から国際社会で、どの性別を好きになるかを表す「性的指向(Sexual Orientation)」と、自分の性別をどう認識しているかを表す「性自認(Gender Identity)」の頭文字を取った言葉、SOGI(ソジ)が使われるようになってきました。
 性的指向および性自認は、性的マイノリティに限らず、すべての人に関わることであるという考えから生まれた言葉です。そのため、SOGIは性的マイノリティを表す言葉ではありません。

SOGIハラスメントとは …

 性的マイノリティであるか否かに関わらず、性的指向・性自認に関連して差別的な言動や嘲笑、いじめや暴力などの精神的・肉体的な嫌がらせを受けること、また、望まない性別での学校生活・職場での強制異動、採用拒否や解雇など、差別を受けて社会生活上の不利益を被ることをSOGIハラスメントと言います。

関連資料等

 奈良市では、あらゆる人権侵害をなくし、人権意識の高揚を図り、一人一人がお互いに人権を尊重し、多様性を認め合う、人権文化の根付いた明るくふれあいのある奈良市の実現を目指し、令和2年4月1日より奈良市パートナーシップ宣誓制度を導入します。
 この度、性的マイノリティの方が安心して生活ができる社会の実現に向けて、当事者の方の生きづらさの軽減、性的指向や性自認に対する差別解消を図り、多様性に対する社会的理解を促進するための啓発リーフレット「ありのままに、自分らしく」を作成しましたので、是非ご活用ください。

 啓発リーフレット「ありのままに、自分らしく」 [PDFファイル/921KB]

※奈良市パートナーシップ宣誓制度については、こちらをご覧ください。
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/23/32484.html

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