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学校給食で使用している奈良市産のなすについて
学校給食で使用している奈良市産のなすについて
給食のなすが育つ畑
学校給食での地産地消を進めるため、奈良市ではJAならけんと連携して地元野菜を積極的に取り入れています。
今回は奈良市内でなすを栽培されている農家の岡崎さんにお話を伺いました。
なすの畑の様子(7月)
岡崎さんのなすの畑の広さは、約15a(1,500平方メートル)です。
収穫はお一人でされており、箱詰めなどの出荷に関する作業はお母さまが行うなど、ご家族で役割分担しながら作業を進めていらっしゃいます。
栽培されているなすの種類は「千両なす」で、約1800本のなすの木が植えられているそうです。
千両なすは艶のある濃い紫色の皮と、柔らかく癖のない果肉が特徴です。焼きなす、煮物、炒め物、漬物など幅広い料理に使用されます。奈良市の学校給食では、炒め物や煮物、みそ汁に使用しています。
なすを栽培する中で苦労していること
岡崎さんは日々、自然からの影響と向き合いながらなすを栽培されています。その中でも「気候」「虫」の2つに苦労されているとのことです。
夏の厳しい暑さは、なすにとっても過酷です。特に、花が咲いても暑さの影響で落ちてしまう「落花」が起こると実ができません。
また、なすの葉や実を好む虫が多く、せっかく育ったなすが食べられてしまうことがあります。対策として、なすの木の近くに花(マリーゴールド)を植えています。この方法は「コンパニオンプランツ」といい、虫たちの注意を花に向けなすへの被害を減らす工夫のひとつです。
なすを作る岡崎さんの思い
「綺麗ななすが育ち、収穫できるときがうれしい」とやりがいを話してくださいました。「なすが苦手な子どもたちもいると思いますが、奈良県産であることに興味を持って、なすを好きになってくれる子どもたちが増えてくれたらうれしいです。」と学校給食への思いも教えてくださいました。
(奈良市産なすを使用した献立 写真右上:豚肉となすの甘辛煮)
(奈良市産なすを使用した献立 写真右下:奈良なすのみそ汁)