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平成27年(2015年)奈良市産業連関表の公表について
このたび、平成27年の1年間の市内経済活動における産業間の取引活動等をまとめた「平成27年(2015年)奈良市産業連関表」を作成しましたので、公表いたします。
産業連関表とは
産業連関表とは、1年間に奈良市内において、産業間や産業と家計等との間で行われた生産物(財・サービス)の相互取引の状態を、一覧表形式に表したものであり、経済取引の実態(市経済規模・構造、循環の把握、産業間の連結関係)などを明らかにします。
さらに、経済の将来予測(施策の効果予測等)や経済波及効果(公共投資やイベント開催等)の測定に活用できます。
産業連関表の見方
(1)タテの「列」方向
産業連関表を部門ごとにタテ方向(列方向)に見ると、産業が生産活動をするのに要した費用の構成(投入)が分かります。表側には、原材料などを供給する産業と生産活動に伴って支払われる賃金(雇用者所得)や企業の儲け(営業余剰)などが並び、生産のために何をどれくらい必要としたかが分かるようになっています。
(2)ヨコの「行」方向
ヨコ方向(行方向)に見ると、産業が生産したものの販路の構成(算出)が分かります。このうち「中間需要部門」からは、原材料等として各産業にどれくらい販売されたのか、「最終需要部門」からは、家計等の消費や投資、市外・海外の需要に応じてどれくらい販売されたかが分かるようになっています。
産業連関表から見た奈良市経済の主な特徴
・奈良市の市内生産額は、1兆6,743億円で、奈良県生産額(6兆3,262億円)に占めるシェアは、約26%となりました。
・市際収支(市外との取引額を表し、移輸出-移輸入で計算)は、食料品(マイナス512億円)や医療品(マイナス398億円)等が大きくマイナスとなっていることなどにより、全体では4,357億円の移輸入超過であり、域際収支は赤字となっております。
・市際収支が黒字となっている主な産業は、金融(プラス264億円)、研究(プラス245億円)、不動産仲介及び賃貸(プラス172億円)、教育(プラス79.7億円)となっています。
報告書
平成27年(2015年)奈良市産業連関表―報告書― [PDFファイル/1.26MB]