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食育の取組「ならやま小学校」

ページID:0255173 更新日:2026年3月30日更新 印刷ページ表示
 
5年生 総合なら科 「災害時の『食』と『栄養』~避難フェーズごとに考える~」

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避難フェーズごとの対応を知る    班で活動​    

             避難フェーズごとの対応               班での話合い活動 

インスタントラーメンに食品を加えてレベルアップさせる      ワークシート

       「インスタントラーメンレベルアップ大作戦!」            ワークシート

内容

 「『防災×ならやま』〜被害を最小限に抑えるために〜」とし、一年を通して段階的に学びを深めていきました。特に「食」に関する活動は、2学期の体験学習から3学期の専門的なゼミ学習へ発展させていきました。


<1学期:基礎知識の習得>
 1学期は「防災×世界遺産」をテーマに、春日山原始林の現状や森林の防災における役割を学び、身近な災害の対策を考える基礎を築きました。


<2学期:野外活動を通じた「食」の体験>
 2学期は「防災×野外活動」をテーマに、ライフラインが停止した状況を想定した実践的な食の学習を行いました。

  • 防災食の検討: 8・9月にかけて、防災食について考える。
  • 調理実践: 10月の野外活動では、薪を使って火をおこし、カレーづくりや防災食を用いた朝食づくりを体験する。
  • 栄養バランスの考慮: 長期避難を想定し、学級園で育てた野菜を使った味噌汁づくりなどを企画したが、野菜がうまく育たず、断念。地産地消を意識して、大和野菜を使用したものに変更するなどの試行錯誤を行った。野外活動を通じて、栄養バランスの重要性を学ぶ。

 

★公開授業 「災害時の『食』と『栄養』~避難フェーズごとに考える」

 公開授業では、「防災」という児童の関心事と、「五大栄養素」という既習の知識を結び付け、これまでの体験学習で得た「共助」や「工夫」の視点を「食」に落とし込むことにしました。児童は、単なる知識の確認だけでなく、「なぜ栄養バランスが必要なのか」を災害時という切実な状況下で考えることができました。また、活発な意見交換や知識を「活用」した課題(栄養の偏り)を解決する楽しさを体験することによって、普段の食生活を見直すきっかけとなりました。
 導入では、児童が体験的に関心を寄せている「乾パン」や「カップ麺」といった具体的な非常食を提示し、「これだけで元気でいられるのか?生き延びられるのか?」と問いかけました。児童は、「五大栄養素」を「足りないものを見つけるための“ものさし”」として活用しながら、多くの非常食が炭水化物中心の食事で「たんぱく質」や「ビタミン」などが不足することに気づきました。続いて、レベル1:第1次避難(~3日)、レベル2:第2次避難(~週間)、レベル3:第3次避難(1週間~)と、避難フェーズごとに食事から摂取できる栄養素を確認し、レベル3の食事としてカセットコンロを使った料理「インスタントラーメンレベルアップ大作戦」に挑戦しました。 

 「インスタントラーメン レベルアップ大作戦」では、各自で不足している栄養素を補える食材を考え、活発な意見交換を行い、班ごと工夫したラーメンを完成させて発表しました。その際には、切り干し大根や乾燥わかめ、缶詰などの実物教材(お助けアイテム)を提示することによって、児童の活発さや積極性を「工夫する力」へと転換させ、「これならできる」「これもいいね」という多様な解決策(ちょい足し)へと思考を広げました。 

 最後のまとめでは、災害時に栄養を工夫する必要性を学んだだけに終わらせないよう、児童が野外活動で学んだ「共助」の精神や、高まっている防災意識を、家庭での具体的な行動(自助)へつなげるため、「ローリングストック」を学び、「わが家でできること」を考えました。 

<3学期:ゼミごとの専門的な探究>
 3学期は、2学期までの活動で見えた課題を解決するため、各ゼミでより詳細な「食」の探究を行いました。
  • 食品・栄養ゼミA「栄養とアレルギーへの対応」:非常食が炭水化物に偏りがちで、アレルギー物質も多いという課題に着目した。また、高齢者や妊婦、乳幼児など「いろいろな人が食べられる非常食」を検討し、おかゆのような柔らかい食事や、アレルギーに配慮したメニューを研究した。
  • 食品・栄養ゼミB「ゴミ問題と衛生」:非常食から出るゴミを減らすため、ライスペーパーをお皿代わりにするという画期的なアイデアを提案。これにより、美味しく食べながらゴミを削減することを目指した。
  • 農業・栽培ゼミ「食料の確保(自給自足)」:災害時の食料確保のため、空き地や庭を活用した自家栽培を推奨。当初は空き地での大規模栽培を検討していたが、費用の面から、各家庭での栽培を促すチラシ作りへと活動を発展させた。
  • 国際貢献ゼミ「避難所での食の課題」:子供の好き嫌いや離乳食の変化、アレルギー対応など、避難所生活における個別のニーズに基づいた「食」の難しさを調査した。

 このように、一年を通じて、単に食べるだけでなく、栄養・アレルギー・ゴミ問題・自給自足といった多角的な視点から、災害時の「食」について学びを深めていきました。

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