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食育の取組「春日中学校」

ページID:0248125 更新日:2024年12月26日更新 印刷ページ表示
 
3年生 家庭科 「心に響く食育を目指して ~食べることを自分事に、給食から広げる3カ年の取り組み~」


 献立の写真 ご飯・牛乳・ひじきカレー・サラダ・福神漬  ひじきカレーの拡大写真 

献立「ご飯・牛乳・ひじきカレー・サラダ・福神漬」      

給食を食べている様子  生徒が考えたひじきそぼろ ​​

給食の様子             ひじきそぼろ

 

 食べることは、命をつなぎ健康に過ごすために欠かすことのできないものです。学校の食育の中心となる「給食」を生徒主体の活動で見つめ直すことにより、自分と給食をつなげることになった数年間に渡る取り組みです。

『春日の台所』係・委員会活動(2021年度)
 給食に関わる人々の様子を知ることにより給食に関心を持たせることを目的として、調理員さんの作業を取材し全校集会で発表しました。「食べ残ししない」「ありがとうと言いたい」など、感謝の心に気づく活動になりました。

『残食の行方』生徒会活動(2022年度)
 「残食の行方を追う」ことから「食品ロス問題」へと視野を広げ、残食が環境に与える負荷を自分事として捉え、食への感謝や望ましい食行動を考えることを目的とした活動を行いました。生徒会が中心となり、奈良市環境政策課による講演を開催し、その後、「食品ロス」をテーマに、生徒自身が調べ学習を行いました。さらに、グループ討議や各クラスでのポスターセッションを行い、全校集会での発表へと学びを広げました。また、「残食出しま宣言」(「嫌いなものは一口でも食べてみる」「運動してお腹を空かせる」「家でも少しずつ食べる量を増やす」など)と称し、食品ロス問題を自分の生活に引き戻し【宣言すること】で学びを自分事としました。

『献立ができるまで』家庭科学習(2023年度)
 自分の思いが給食に反映される喜びを実感し、喫食意欲の向上につなげることをねらいとし、給食で残量の多かった「ひじき」のアレンジ料理開発にチャレンジしました。学校給食に取り入れてもらえるよう、事前に担当の栄養士さんから給食献立作成における栄養面や調理面などの注意点を伺い、嗜好・調理・食材の調達等に配慮した献立を考案しました。生徒全員がプレゼン発表し、投票により各クラスの代表料理を決めました。( 1組 ひじきカレー、2組 ひじきポテトサラダ、3組 ひじきそぼろ(写真)、4組 ひじきのやみつきサラダ)さらに、学校給食での調理上の工夫や食材選びについて、栄養士さんからのアドバイスを参考に調理実習で工程を確認した後、市の献立作成会議に提案しました。

『春日中考案献立の実施』学校給食(2024年度)
 本校の提案を受け、給食関係者による献立立案会議や学校給食献立会議、調理研究会が数回行なわれました。大量調理である学校給食に取り入れやすい「ひじきカレー」を10月の献立で実施することになりました。ひじきカレーを食べた生徒からは、「自分たちが考えた料理が給食に出されてうれしい」「ひじきの味がせず美味しかった」「また出して欲しい」などの感想が出ました。地域の小学校でも「今後もひじきカレーを出してほしい」「中学生のみなさんありがとう」などの感想があり、残量は小中ともに少なく、たくさん食べることができました。また、市内小中学校から「見慣れない、食べ慣れないので減らしている子が目立った」「いつもより多く残った」という意見も少しありましたが、大多数の学校からは「「好評だった」「どんな味だろう?と不安だったが、食べてみたら美味しかった」「嫌いと言っていた児童が多かったが、いざ食べてみると美味しいと残食がほとんど無かった」「中学生が考えたことにびっくりしていた」「ひじきのアイデアが斬新で味も美味しい」という意見をいただきました。

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