本文
3年生 家庭科 「災害時の食生活の課題を見つけて工夫しよう」 | |
---|---|
食料と一緒に備えたいもの 災害用食品等 袋飯の調理 袋飯を鍋で加熱 |
|
内容 |
近年、全国各地で大規模な災害が頻発し、地域の食料供給が途絶えるケースが発生しています。そして、今後30年以内には80%程度の確率で南海トラフ地震が起こると予想されており、奈良県内でも最大震度6強の揺れになると想定されることから、いつ起こるか分からない災害への備えは必要不可欠です。 特に「災害時の食」の問題は深刻で、公助に頼った食の支援では量的・質的に被災者のニーズに応えることは難しく、適切な対応には自助と共助が欠かせません。そこで、生徒自らが災害時の食生活の課題を知り、日常の食生活を工夫して必要な備えができるようにするための学習を行いました。 <アンケートの実施> 生徒の実態を把握するため、「災害時の食生活への関心があるか」「非常食と災害食の違いが分かるか」「各家庭における備蓄食料品調べ」の事前アンケートを行いました。そして、授業後には、「災害時の食生活への関心を持つことができたか」「非常食と災害食の違いを説明することができるか」のアンケートを行い、災害時の食生活に対する意識の変容を調べました。 授業前も生徒の「災害時の食生活への関心度」は高かったのですが、授業後は更に高まっていました。また、授業前は90%近くが分からないと回答した「非常食と災害食の違い」についても、授業後には90%以上が説明できると回答しました。 <本時の活動> 大災害が起こった時の食生活や災害食と非常食の違い、ローリングストック法を知ることによって、各家庭の災害時における食生活の課題に気づきました。さらに、備蓄食料品を6つの食品群に分けることによって、栄養バランスのとれた組み合わせを考えることができました。 <パッククッキングによる炊飯> 後日、パッククッキングでの炊飯を行いました。 【作り方】 1) 耐熱のビニール袋に米と水を入れてさっと米を洗う <授業後の生徒の感想・気づき・工夫したいこと> ・水や食品など家の備えが少なかったので、もっと多くの種類で備えを増やしたいと感じた。 |