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令和5年度は昨年度から引き続き、食育の日のテーマを「日本の郷土料理について知ろう」とし、沖縄・九州地方から出発して、毎月各都道府県の郷土料理や地域の産物等を紹介し味わいます。1月は北海道でした。
小学校:A班:1月19日(金曜日) B班:1月18日(木曜日)
中学校:D班:1月19日(金曜日) E班:1月18日(木曜日)
●献立● ご飯・牛乳・ししゃものかんろ煮・白菜の煮びたし・どさんこ汁・わかめふりかけ(中学校のみ)
(中学校給食より抜粋)
「ししゃものかんろ煮」
北海道を代表する魚のひとつであるししゃもを使った郷土料理です。ししゃもは太平洋岸の限られた河川にしか生息していない貴重な魚で、骨ごと食べることができます。砂糖・しょうゆ・みりんなどで甘辛く煮たかんろ煮は、ご飯と合う味付けで、子どもたちは美味しそうに食べていたそうです。
「どさんこ汁」
どさんこは漢字で書くと「道産子」で、「北海道で生まれたもの」という意味があります。北海道の豊かな自然と広大な大地でとれる作物をたくさん使い、味付けにはみそだけでなくバターも入れた、体が温まる汁物です。献立名ではイメージがつきにくかったようですが、子どもたちの中には「味噌ラーメンの汁のような味がする!」と新たな発見をし、喜んで食べていた子もいたそうです。
奈良市産の米を味わう「古都ならの日」の献立です。
小学校:1月29日(月曜日) 中学校:1月29日(月曜日)
●献立● ご飯・あじフライ・豚肉と大和まなの炒め物・えのきたけのみそ汁・きんかん(中学校のみ)
(中学校給食より抜粋)
奈良県産の食材として【米(奈良市産)】【青ねぎ】【白菜】【干しいたけ】【大和まな】を使用しました。
子どもたちに人気のあじフライが登場しました。子どもたちの中ではフライの人気が高く、魚が苦手な子どもも給食のあじフライを楽しみにしていたそうです。また、豚肉と大和まなの炒め物は奈良県産の大和まなと干しいたけ、白菜を使用しました。奈良市産のお米と共に、地元の食材を美味しくいただきました。
新しい年を迎える時に食べるお祝い料理が登場しました。
小学校:A班:1月12日(金曜日) B班:1月11日(木曜日)
中学校:D班:1月12日(金曜日) E班:1月11日(木曜日)
●献立● ご飯・牛乳・炒り鶏・きんとん・奈良の雑煮
「奈良の雑煮」
奈良の雑煮は、白みそ仕立てで、豆腐・祝だいこん・金時にんじん・里芋・丸餅などが入っています。雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきなこにつけて食べるのが特徴です。奈良の雑煮は「円満に過ごせるように」と餅は丸餅、野菜類は輪切りにします。また、きな粉の黄色は米の豊作を願うといわれています。
子どもたちの中には、おせちの授業を受けた後の子どももいたようで、それぞれの料理の意味を考えながら正月料理を喜んで食べてくれたそうです。
日本の学校給食は明治22年に始まりました。その後、戦争で中止になっていた給食ですが、アメリカの支援を受け、昭和22年1月から再開されました。昭和21年12月24日に給食用物資の贈呈式が行われ、それ以来この日を「学校給食感謝の日」と定めました。しかしこの日は冬休みと重なるため、一か月後の1月24日から1月30日までの一週間を「学校給食週間」とし、全国各地で様々な取り組みが行われています。
奈良市の給食でも全国学校給食週間に合わせ、奈良県の郷土料理や地場産物が登場したのでいくつか紹介します。
「奈良あえ」
奈良あえは、奈良の特産品である奈良漬を使用した和え物です。奈良県は昔から日本酒造りが盛んです。製造過程でできる「酒かす」を使い、野菜や果物を漬けた奈良漬は、漬ける食材が多種多様であることから好評を博し、奈良名物となっています。
献立:ご飯・牛乳・豚肉の塩こうじ炒め・奈良あえ・白菜のみそ汁
「大和茶すいとん」
すいとんは、小麦粉に水を加えてこね、適当な大きさにちぎり、野菜などと共に汁で煮たものです。大和茶すいとんは、給食室で調理員さんが、奈良市産の大和茶と小麦粉・もち粉に水を加えてこね、一つずつちぎり、煮てくれています。
子どもたちは「おだんごみたい」「お茶の味がする」と大喜びで、お代わりをする子どももたくさんいたようです。
献立:ご飯・牛乳・さばの五徳みそ煮・大和茶すいとん・味付けのり
大和茶すいとんの調理の様子