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奈良市産の米を味わう「古都ならの日」の献立です。
小学校:7月3日(月曜日) 中学校:7月3日(月曜日)
●献立● ご飯・ちくわの大和茶揚げ・切り干し大根の煮つけ・じゃがいものみそ汁・あみえびのつくだ煮(中学校のみ)
奈良県産の食材として【米(奈良市産)】【天ぷら粉】【玉ねぎ】【青ねぎ】【大和茶】を使用しました。
「ちくわの大和茶揚げ」
「大和茶」は奈良県の地場産物です。自然条件や立地条件に恵まれた奈良市の田原・都・月ヶ瀬、宇陀市や曽爾村などの大和高原一帯を中心に作られています。806年に弘法大使が唐より茶の種子を持ち帰り、宇陀に植えて製法を伝えたのが始まりと伝えられています。香りがよく、すっきりとした味わいが特徴の大和茶を衣に混ぜて油で揚げました。
↑調理員さんが給食室で衣をつけて揚げてくださっています。大和茶を混ぜているのでほんのりと緑色をしています。
どれも人気のメニューで、ごはんが進んだ子どもたちもたくさんいたようです。
令和5年度は昨年度から引き続き、食育の日のテーマを「日本の郷土料理について知ろう」とし、沖縄・九州地方から出発して、毎月各都道府県の郷土料理や地域の産物等を紹介し味わいます。7月は愛知県でした。
小学校:A班:7月14日(金曜日) B班:7月13日(木曜日)
中学校:D班:7月14日(金曜日) E班:7月13日(木曜日)
●献立● 減量ご飯・牛乳・きしめん・ちりめんキャベツ・アセロラゼリー(中学校のみ)
「きしめん」
厚さ1mm、幅7~8mmほどの平たいうどんを「きしめん」といいます。愛知県のソウルフードであり、現在の刈谷市の名物だった幅が広く平たい「平打ちうどん」がルーツであるとされています。愛知県で「きしめん」が浸透した理由として、うどんよりも平たいためつゆの味が染み込みやすく、しっかりとした味付けが好きな県民の好みに合っていたからではないかといわれています。
子どもたちは珍しい見た目に興味津々で、喜んで食べてくれたそうです。
「ちりめんキャベツ」
キャベツの原産地は西ヨーロッパだと言われており、日本には明治時代に愛知県名古屋市近郊で生産が始まったとされています。キャベツの収穫量は愛知県が全国第1位です。ちなみに、キャベツはフランス語で「chou(シュー)」と言います。フランスを代表するお菓子、シュークリームの正式名称は「シュー・ア・ラ・クレーム(chou à la crème)」でこれは直訳すると「クリームが詰まったキャベツ」という意味です。形が似ていることからこのネーミングになったといわれています。キャベツと、愛知県で漁獲量全国第二位であるしらす(ちりめんじゃこの素)を炒めた「ちりめんキャベツ」を美味しくいただきました。
7月7日の夜は織姫と彦星が年に1度会える日です。奈良市の給食でも七夕にちなんだメニューが登場しました。
小学校:A班:7月7日(金曜日) B班:7月6日(木曜日)
中学校:D班:7月7日(金曜日) E班:7月6日(木曜日)
●献立● ご飯・牛乳・にしんのかんろ煮・奈良なすのみそがらめ・七夕汁
「奈良なすのみそがらめ」
大和伝統野菜の大和丸なすを油で揚げてみそがらめにしています。なすは子どもたちが苦手な食べ物ですが、揚げたり豚ミンチと一緒に調理したりすることで食べやすくなるよう工夫をしています。ご飯が進む味付けで、喜んで食べてくれたようです。
「七夕汁」
七夕の日はそうめんを食べる習慣があります。天の川に見立てたそうめん、星型のかまぼこ、星に見立てたオクラが入っていて、見た目もかわいい給食でした。オクラのネバネバとした成分は免疫力を高め、夏バテに良いとされています。子どもたちは星型のかまぼこや見た目が華やかなオクラに大喜びだったようです。
↑星型かまぼこ
↑調理の様子
小学校:A班:7月19日(水曜日) B班:7月18日(火曜日)
中学校:D班:7月19日(水曜日) E班:7月18日(火曜日)
●献立● 麦ご飯・牛乳・タコライス・ボイルキャベツ・もずくスープ・スライスチーズ(中学校のみ)
「タコライス」
タコライスはメキシコ料理である「タコス」の具材のひき肉・チーズ・レタス・トマトをご飯にのせて食べる沖縄で生まれた料理です。「タコは入っていないんだ!!」という会話が飛び交う中、ご飯にのせて食べると美味しい、と喜んで食べてくれたそうです。
「もずくスープ」
もずくは海藻の一種で、日本で食べられるほとんどが沖縄県で収穫されています。もずくの名前は、他の海藻にくっついて育つという「藻付く」に由来しています。表面にあるぬめり成分はフコイダンという食物繊維で、胃粘膜を保護する役割があります。栄養たっぷりの沖縄料理を美味しくいただきました。
9月は「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動」です。
主食:主に含まれる栄養素は、炭水化物・糖質。(エネルギーのもと)
(例)ご飯、パン、麺類、いも類
主菜:主に含まれる栄養素は、たんぱく質。(からだをつくるもと)
(例)肉、魚、卵、大豆製品・牛乳・乳製品
副菜:主に含まれる栄養素は、食物繊維やビタミン、ミネラル。(からだの調子を整えるもと)
(例)野菜、きのこ類
を毎食そろえてバランスの良い食事を心がけましょう!
学校給食の献立は主食・主菜・副菜がそろうように考えられています。ご家庭で「バランスのよい食事」に悩まれたら、学校給食献立を参考にしてみてください。