本文
子どもたちの間では妖怪をテーマにしたアニメが流行しています。モンスターではなく妖怪というのが日本らしいところですが、昔話や地域に伝わる伝説を紐解けば、映画やゲームの素材にできそうなキャラクターやストーリーが溢れています。
猿沢池の近くにある「不審ヶ辻子町」(ふしがづしちょう)もその一つ。元興寺の修行僧が悪さをする鬼を退治しようと追いかけた際、こつ然と鬼が姿を消した場所として地名に残されています。
鬼のみならず八百万の神々や仏たちが、さまざまな国から伝わった文化や哲学と一体的に存在するのが奈良独自の世界観。優れたコンテンツの宝庫として、奈良はもっと注目されて良いはずです。