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市長コラム 令和8年7月号

ページID:0269221 更新日:2026年7月1日更新 印刷ページ表示

 「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、すこし明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」昔、中学校で暗記した枕草子の一節を今でも覚えています。続く季節は「夏は夜」、清少納言は月明りやホタルだけでなく、雨や闇さえも趣ある存在として愛でたと言われます。
 奈良を訪れる観光客の中には「ここには本物の闇がある」と、人工的な音や光が無い(少ない)ことに価値を見出す声もあります。その一方で比較的早じまいの奈良観光に物足りなさを感じるとともに、経済成長という観点でもナイトタイムエコノミー(夜観光)の充実に期待する向きも。
 今月の特集では夜の街で静かに広がりつつあるバー文化に注目しました。芸術的とも言える個性豊かなバーに惹かれた人々が、夜遅くまで滞在してゆっくりと流れる「奈良時間」を体験することで、日中とは異なる古都の表情を楽しんでもらえたらと思います。