ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 奈良市の魅力 > 移住・関係人口(シティプロモーション) > 奈良の学生に役立つ情報ブログ「Cheer Up for Students!」 > Cheer Up for Students! > ハクセンシオマネキってご存知ですか?理系大学生の面白い研究を取材しました!【奈良の学生に役立つWebマガジン】

本文

ハクセンシオマネキってご存知ですか?理系大学生の面白い研究を取材しました!【奈良の学生に役立つWebマガジン】

更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

 ハクセンシオマネキってご存知ですか?理系大学生の面白い研究を取材しました!【奈良の学生に役立つWebマガジン】​

皆さんはどんなことに興味や関心がありますか?

大学は、自分の興味や関心のあることを深く専門的に学べる場です!

今回は理系大学生の面白い研究について取材します!これから大学進学を迷っている高校生のみなさんや、大学でどんな研究をするのか迷っている学生さん必見です💡

01

こんにちは!学生ライターのえりなです!私の記事では、「奈良の魅力あふれる学生」を連載しています。

そして、今回は奈良教育大学教育学部4年の若林聡勝(としまさ)さんをご紹介します!!

聡勝さんは4月から理科の中学教員になるのですが、大学の研究室で面白い研究を行っているんです!!

 02

若林聡勝さん
奈良教育大学教育学部理科教育専修4年。
大阪府出身・在住で、大学へは実家から電車で通学中🚃
写真は研究内容を発表している様子!​

奈良のイメージ

としまささんは、私と同じ大阪府出身で、実家から大学まで通学しています。(会話文以下としまささん:と、えりな:え)

:いきなりですが、奈良へのイメージはありますか?

「鹿」「自然豊か」ですかね。奈良女子大学内に鹿がいると思うんですけど、奈良教育大学大学内にもいて、それも奈良女より数が多いんです。教育実習で児童に、「校内に鹿がいる」と話すとウケるので、もはや鉄板ネタです(笑)

 16

:わかります。私も初対面の人と鹿の話でアイスブレイクしています(笑)

💡奈良女子大学、奈良教育大学に通う学生さんは、ぜひ鹿の話題で相手の心をつかんでください!!

 大学での研究について

大学の醍醐味と言えば、卒業論文や、研究ではないでしょうか。そこで理系大学生である聡勝さんに自身の研究について聞いてみました!

:理科専修教育に所属していると思うのですが、教育大ってゼミや卒業論文などあるのですか?

:あります。教育大って言われると、教師になる勉強をするだけと思われがちですが、他の一般的な大学と変わらず、ゼミと卒業論文の提出があります。

:そうなんですね。研究内容について教えてください!

:私は生物の行動学に興味があるので、「ハクセンシオマネキ」というカニの研究をしています。

:んん、カニ!?

:はい(笑)片方のはさみが大きいカニで、求愛のためにはさみをふってアピールをするんです。ざっくりと研究内容を話すと、このカニは、何らかの形ではさみを一度失うと脱皮をして再生するんですけど、再生後は筋肉量が少なくなって力が弱くなってしまいます。そのため、先行研究では従来よりも喧嘩とかが弱くなると示されているため、繁殖期をずらすのではないかという仮説を立てて研究を行っています。

07

 ハクセンシオマネキの写真

:えええ、そんなカニがいるなんて驚きです!では、なぜこの研究をしようと思ったのですか?

:もともと面白い動きをする生物に興味があって、行動学の本を読んでいた中で、はじめはヤドカリが面白いなって思っていたんです。ヤドカリは甲羅みたいな殻でおおわれているじゃないですか。なので脱皮をする瞬間しか交尾が出来ないんで、オスはその瞬間のためにメスを持ち歩くんですよ。それが面白くて研究したいなって思っていたんですけど、ヤドカリの飼育には海水が必要なため大学内で研究をするのが厳しくて、、、。そんな時、ちょうど研究室でハクセンシオマネキについて研究をしている先生に出会って、面白いと思ってカニの研究をすることにしました!

08

:運命的な出会いですね。研究方法はどんな感じなんですか?

:実際にハクセンシオマネキが生息している場所まで行って、観察します。丸一日、干潟に行くので、この夏は人生で一番日焼けしました(笑)

:すごっ!実際に調査に行くんですね。卒業論文は調査結果を論文にまとめる形ですか?

:そうです。ただ、行動学は日本ではマイナーで、先行研究も英語ばかりなので、英語で論文を書いています。あと、どうせやるなら自分の研究を雑誌に載せたくて、、、。なので英語で頑張っています!!

奈良教育大学はこぢんまりとした大学で、少人数制の授業も多く、自分の興味のあることを好きなようにできる環境があるそうです。そのため、自分次第では研究の幅が広がったり、交流の幅も広がります!

私生活について     

アルバイトについて      

ハクセンシオマネキの研究をしているとしまささんですが、アルバイトも生物に関わる仕事をしているそうです。

10

:アルバイトは何をしているんですか?   

:生物の多様性を保全することを目的としたセンターで、生物調査をしています!

:はじめて聞きました、そんなバイトがあるんですね!具体的にどういうことをするのですか?

:例えば、外来生物が生息している川で在来生物を守るために駆除などを行ったり、川にどういう魚が生息しているのかなどを調査しています。

:なかなか大学生でそういったバイトをしている方は少ないと思うので、とても貴重な経験ですね。

:そうですね。生物をさわれたり、天然記念物とふれあえる機会があり、本当に貴重な経験をさせてもらっています。

部活動などについて

としまささんは大学内の部活動やサークルには所属していませんが、中・高校続けてきた陸上を、地元で続けているそうです。陸上の好きな所は、達成感と運が関係ないところ。

                    1112

就職先について

としまささんはこの四月から理科の中学教員になるそうです。もともと中学校のころから教師を目指していたそうですが、大学で研究をする中で、教師と研究者ですこし進路を迷ったそうです。

:実は中学のとき理科が好きではなかったんです。結果がわかっているのに実験をする意味がわからなくて。中学とかって理科をひとくくりで教えるじゃないですか。大学に来てから生物分野の楽しさを更に知ったので、もう少し研究をしたいとも思いました。

:でも教師になることを決意したのですか?

:はい。子どもって自分の知っているものの中から将来を選ぶじゃないですか。だから、例えば、理科において、生物は日本の研究者が少ないので、私の経験を話すことで少しでも生物や研究に興味を持ってほしい、子どもたちの選択肢を増やしたいと思っています。

 

14

学生に向けて

今回はハクセンシオマネキの研究を行っている奈良教育大学4年の若林聡勝さんを取材しました。私は普段理系学生の方のお話を聞いたり、研究を聞いたりする機会がないので、今回としまささんを取材して、「こういうことに興味をもって研究をしている学生がいるんだ」とか、「なぜこれに興味をもっているんだ」とか、「こんなバイトがあるのか」とか(あげ出したらきりがありませんが、、、)次々と質問が浮かんで、としまささんにとても興味を持ちました!!

これから進路選択をする高校生の皆さんや、研究テーマを検討中の学生さんたち!大学には面白い研究をしている学生が沢山いるので、ぜひオープンキャンパスなどで過去の先輩たちの卒業論文を読んでみて、参考にしてみてください!!

 


バナー

ラジオ

奈良の学生ラジオ「阿修羅三つ巴Radio!」もチェック!

Instagram<外部リンク> / X<外部リンク>