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HIV/エイズ、保健所での検査(HIV・梅毒・肝炎)について
HIV・その他の性感染症について
奈良市では、性感染症(HIV・梅毒・肝炎(B型・C型))の相談・検査を匿名、無料で実施しています。
性感染症は、予防、早期発見、早期治療が大切です。感染不安がある方は、このページを見たこの機会に検査を受けてみませんか。あなたとあなたの大切な人の心と身体を守りましょう。
(既に陽性と判明されている方・治療中の方は、医療機関を受診してください。)
HIV/エイズ(AIDS)について
HIVとは
HIVとは、Human Immunodeficiency Virus の頭文字をとったもので、ヒト免疫不全ウイルスの事です。免疫のしくみの中心である、ヘルパーTリンパ球という白血球などに感染し、からだを病気から守っている免疫力を低下させます。
エイズ(AIDS)とは
エイズとは、Acquired ImmunoDeficiency Syndrome の頭文字を取ったもので、日本語では後天性免疫不全症候群と言います。エイズはHIVというウイルスに感染し、免疫が低下することによって発症する病気です。
治療について
HIV/エイズの治療は急速に進歩し、ウイルスが体内で増えるのを抑えながら付き合っていく疾病になっています。
検査を受けるタイミング
性感染症の感染初期には、検査を受けても正確な判定ができない期間があり、これをウィンドウ期と言います。
感染を疑う機会があってから、下記の期間はウィンドウ期となりますので、ご注意ください。
※個人差があります。
HIV |
感染を疑う機会があってから3か月 |
---|---|
梅毒 | 感染を疑う機会があってから1ヵ月 |
B型/C型肝炎 | 感染を疑う機会があってから3か月 |
奈良市保健所で実施している検査はHIV検査が必須検査項目に含まれているため、感染の不安が生じた出来事から3か月経過後の検査をお勧めしています。
HIV即日検査 【※令和6年11月より中止しています】
お知らせ
HIV即日検査は、検査物品の供給が全国的に不足しているため、令和6年11月から検査を中止しています。再開時期は未定です。再開時期が決まり次第、ホームページにてお知らせします。
(HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎検査【通常検査】は継続して実施します。)
日時
第1・2月曜日 13時30分~(祝日は除く) (令和6年11月より中止しています)
検査結果
・結果は問診・検査の後、約1時間後に来所していただき結果をお伝えします。
(結果を聞きに再度保健所へ来所ください。電話・郵送では結果はお伝えしておりません。)
・結果は口頭でお伝えします。(証明書の発行はできません。)
予約方法
・匿名・無料で受けられます。
・検査の予約は検査日の前月末の月曜日から受付を開始します。
・当日までに必ず電話予約をお願いします。(予約番号をお伝えします。)
HIV即日検査の流れ
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HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎検査(通常検査)
※4つの検査項目のうち、HIV検査は原則必須です。その他の3つの検査項目(梅毒、B型肝炎、C型肝炎)は選択可能です。
日時
検査・問診:第1・3月曜日 13時30分~(祝日は除く)
結果説明:翌週(第2・第4月曜日) 13時30分~(祝日は除く)
検査結果
・結果は問診・検査の後、1週間後に来所していただき結果をお伝えします。
(結果を聞きに再度保健所へ来所ください。電話・郵送では結果はお伝えしておりません。)
・結果は口頭でお伝えします。(証明書の発行はできません。)
予約方法
・匿名・無料で受けられます。
・検査の予約は検査日の前月末の月曜日から受付を開始します。
・当日までに必ず電話予約をお願いします。(予約番号をお伝えします。)
HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎検査の流れ
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保健所所在地
※はぐくみセンター4階検査室までお越しください。
※はぐくみセンター利用者用有料駐車場をご利用頂くと、無料券をお渡しいたします。
保健所名 | 所在地 | 電話番号 | 日時 |
---|---|---|---|
奈良市保健所 | 奈良市三条本町13番1号 | 0742-93-8397 | 即日検査 上記 HIV・梅毒・肝炎検査 上記 |
奈良県 郡山保健所 |
大和郡山市満願寺町60‐1 | 0743-51-0194 | 毎週火曜日 午前9時30分から10時50分 |
奈良県 中和保健所 |
橿原市常盤町605-5 奈良県橿原総合庁舎 |
0744-48-3037 |
第2・4水曜日 |
奈良県 吉野保健所 |
吉野郡下市町新住15-3 | 0747-64-8132 | 第2・4木曜日 午前9時30分から11時 |
奈良県内吉野保健所は令和3年12月20日から、奈良県五條総合庁舎に移転し、奈良県吉野保健所五條出張所となりました。
※奈良県の保健所の検査実施状況については、事前に各保健所へご確認ください。
HIV/エイズに関するQ&A
Q1 どうやって感染するの?
A1 1.性行為による感染、2.血液を介しての感染、3.母子感染が主な3つの感染経路です。
1.性行為による感染
日本国内で最も多い感染経路です。HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれており、粘膜や傷口を通って感染します。
2.血液を介しての感染
HIVが存在する血液の輸血や、注射器具の共有などによって感染します。日本では、現在献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されており、輸血や血液製剤を介した感染の可能性は極めて低くなっています。
3.母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんが感染することがあります。母乳による感染の例もあります。日本では、妊婦健診でHIVの検査を受けることが多く、感染したお母さんが治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を1パーセント以下に抑えることができています。
Q2 日常生活で感染するの?
A2 HIVの感染力は弱く、性行為以外の日常生活の中で感染することはまずありません。
例えば、
●せき、くしゃみ、汗、涙
●同じ職場や学校で生活する
●同じ皿の料理を食べる
●お風呂やプール
●飲み物を回し飲みする
●蚊やノミに刺される
●トイレの便座
●握手
●軽いキス
●日本の医療機関・理髪店・美容院の利用 等
上記のような事例では、感染の心配はありません。
Q3 感染を予防するにはどうすればよい?
A3 HIV感染を予防するために、性行為の際には、必ずコンドームを正しく使用することが重要です。
また、血液感染を防ぐために注射器具の共用や、血液がつく可能性があるカミソリ、歯ブラシ、ピアスなどを共有しないでください!
Q4 感染しているか、心配です
A4 HIV感染に特徴的な症状はありません。
感染したかどうかを調べる方法として、血液検査によるHIV検査があり、保健所や病院などで受けることができます。
Q5 エイズの治療は?
A5 今のところ、身体の中のHIVを完全に取り除く治療法はありません。
しかし、抗HIV療法の進歩で、エイズを発症する前にHIV感染を知り、適切な治療を受ければ、エイズを発症することなく、感染前と変わらない日常生活を送ることができるようになりました。
早期に治療を始めることで、他人への感染を防ぐこともできます。
Q6 「U=U」って何?
A6 効果的な抗HIV療法を受けて、血液中のHIVの量が検出限界値未満に抑えられているHIV陽性者からは性行為によって、他の人にHIVが感染することはありません。
このことを、Undetectable(検出できない)=Untransmittable(感染しない)といいます。
U=Uはエイズに関する差別や偏見をなくすためのメッセージです
引用・参考
・公益財団法人エイズ予防財団ホームページ<外部リンク>
・公益財団法人エイズ予防財団「HIV/エイズの基礎知識」<外部リンク>
・公益財団法人エイズ予防財団「HIV感染症・エイズ 世界エイズデー2023」<外部リンク>