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毒キノコによる食中毒にご注意!!
毎年、秋の「キノコ狩り」のシーズンになると全国各地で毒キノコによる食中毒が発生します。
毒キノコによる食中毒の約9割が家庭で発生しています。その他、販売店、飲食店などの営業施設が原因で発生することもあります。
キノコは、図鑑によっては約1,000種類ほど掲載されているものもありますが、実際には、数千種類あると言われていて、名前のわからないキノコが多数あります。
キノコを毒キノコか食用キノコか見分けることは、非常に難しいことです。安易に野生のキノコを食べたり、販売したりすることは絶対にやめましょう。
毒キノコを間違えて摂取すると、嘔吐、下痢やめまいなどの中毒症状を呈し、最悪の場合死亡する場合もあります。
毒キノコによる食中毒防止方法
毒キノコで食中毒を起こさないために、次のことに注意しましょう。
- 確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べない
- 図鑑の写真や絵であてはめて、勝手に鑑定しない
- 採取したキノコは、安易に人にあげたり、もらったりしない
- さまざまな「言い伝え」は迷信であり、信じない
もし、間違えて食べてしまったら
- すぐに吐き出すこと
- 一刻も早く病院で受診すること
- 受診の際には、何を食べたかを医者に伝えること
- 原因と疑われる食品、残っている材料は捨てないこと
- 受診の際、上の食品、材料を持参して治療の参考にしてもらうこと
オオシロカラカサタケについて
オオシロカラカサタケは、ハラタケ科の毒キノコです。
1個所に何本もまとまって生え、カサの大きさは5~25センチ程、白色で、食べると嘔吐、下痢、腹痛等の中毒症状が出ます。
間違って摂取しないよう、ご注意ください。
農林水産省(特集1 きのこ(5))<外部リンク> (キノコの情報にリンクします)
カエンタケについて
(画像:厚生労働省ホームページから引用)
毒キノコ「カエンタケ」の発生が、奈良市内で確認されております。
カエンタケは、触っただけでも炎症をおこすことがありますので、絶対に触らず、また食べないでください。
カエンタケについて(厚生労働省ホームページから引用)
形と色 | 表面はオレンジ色から赤色,細長い円柱状または棒状で,土から手の指が出ているように群生または単生する。中は白く,硬い。 |
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発生時期 | 夏から秋 |
発生場所 | ブナ,コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。 |
間違えやすい食用きのこ | ベニナギナタタケ(シロソウメンタケ科ナギナタタケ属) |
症状 | 食後30分から,発熱,悪寒,嘔吐,下痢,腹痛,手足のしびれなどの症状を起こす。2日後に,消化器不全,小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。 |
毒成分 |
トリコテセン類:毒性は強く,食べても,触っても毒である。死亡例あり。 (注意)見た目は気味が悪く,食用に見えないが,薬用と勘違いして酒に浸して飲んで中毒が起き,死亡した例がある。 |
過去に奈良市で起こった事例について
平成24年10月、大阪府在住の方が奈良市月ヶ瀬地区へ観光で訪れられ、山中で自生している毒キノコ(タマネギモドキ)を食べたことによる食中毒事件が起こりました。この方の容態は既に回復しています。
本事件の詳細については下記大阪府ホームページをご覧下さい。
参考
(他行政機関のキノコ食中毒情報にリンクしています。)
- 厚生労働省(毒キノコによる食中毒に注意しましょう)<外部リンク>
- 厚生労働省(自然毒のリスクプロファイル)<外部リンク>
- 厚生労働省(植物性自然毒を原因とする食中毒防止の徹底について)<外部リンク>
- 厚生労働省(Twitter)<外部リンク>
- 大阪府<外部リンク>
- 奈良県<外部リンク>
スギヒラタケの摂取について
スギヒラタケは、キシメジ科スギヒラタケ属のきのこで、栽培は行われておらず、スギ等の切り株・倒木に夏から秋にかけて発生します。
平成16年と19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生したことなどから、スギヒラタケと急性脳炎の関係について研究を進めてきたところ、スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する成果が得られたとの通知が農林水産省からありました。つきましては、スギヒラタケを摂取しないようお願いします。
- 農林水産省林野庁:スギヒラタケ<外部リンク>
スギヒラタケの特徴、主な関係機関の連絡先、スギヒラタケQ&A等 - 厚生労働省:急性の脳炎を疑う事案の発生について<外部リンク>
スギヒラタケの摂取に関する注意喚起 - 厚生労働省(Twitter)<外部リンク>