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奈良市における健康寿命延伸を目指した新たなCOPD対策に向けた共同宣言を実施しました
奈良市における健康寿命延伸を目指した新たなCOPD対策に向けた共同宣言
奈良市は、産学官の多様なステークホルダーとともに、新たなCOPD対策に向けた取組を推進するため、令和7年11月21日に「奈良市における健康寿命延伸を目指した新たなCOPD対策に向けた共同宣言」に合意しました。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
これまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれてきた病気の総称で、長年の喫煙習慣がおもな原因で肺に炎症が起こり、呼吸がしづらくなる病気です。
厚生労働省が示す「健康日本21(第三次)」では、2032年までに人口10万人あたりのCOPDによる死亡率を10.0まで減少させるという新たな目標が掲げられているところです。
日本においては推定有病患者数が約530万人とされる中、治療を受けている方は約38.2万人(令和5年)と報告されており、奈良市でも平成28年よりCOPD対策事業を進めてまいりましたが、未受診率・未診断率の高さが課題となっていました。
参考:COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどんな病気? - 大人の健康づくり - 奈良市ホームページ(医療政策課)
産学官の連携
奈良市は、令和7年5月15日にアストラゼネカ株式会社と「奈良市民の健康づくりの推進等に関する連携協定」を締結しました。
これをきっかけとして、多様なステークホルダーとともに、奈良市民の健康寿命延伸を目指したCOPD対策事業を新たにスタートさせるため、次の4つを柱とした共同宣言に合意しました。
- COPDの疫学的再定義とデータの充実化
- 病診連携、多職種連携の推進
- 医療DXの活用による地域医療システムの継続
- 自治体主導のEBPMによる国施策への貢献
この共同宣言に基づき、産官学の各主体と連携しながら新たな取組を進めてまいりますので、今後の進捗について、市ホームページ等でもご報告させていただきます。
(写真左から、敬称略)
- アストラゼネカ株式会社 代表取締役社長 堀井貴史
- 奈良市医師会 会長 国分清和
- 奈良市長 仲川げん
- 奈良県立医科大学呼吸器内科学講座 教授 室繁郎
- 奈良医療センター副院長・呼吸器疾患センター長 玉置伸二
- 奈良市保健所長・健康医療部理事 鈴村滋生
