ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 危機管理課 > 3月11日 東日本大震災から10年を迎えて

本文

3月11日 東日本大震災から10年を迎えて

更新日:2021年3月11日更新 印刷ページ表示

平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震、東日本大震災から、本日10年を迎えました。

本庁舎では、亡くなられた方々に対する追悼の意を表し、ご来庁の市民の方々と共に、大震災発生時刻の午後2時46分から1分間の黙とうを捧げるとともに、「鎮魂の鐘」を撞き鳴らしました。

市民の皆様へ

当時被災地において自衛官として災害対応の指揮を執り、現在は本市における危機管理統括を務める國友昭危機管理監から市民の皆さまへ向けたメッセージです。

國友昭危機管理監よりのメッセージ

発災当時、私は、本市の友好都市でもある宮城県多賀城市で、自衛隊の現場部隊の指揮官をしていました。

14時46分の大地震とその後の津波で、見慣れた美しい景色は一瞬にして地獄絵図と化しました。

隊員1名が殉職し、12名の隊員が家族を失い、駐屯地も3分の1が津波に飲み込まれました。950名の隊員のほとんどが被害を受けました。

雪の舞う中、隊員たちは家族の安否をも確認できないまま、二次被害の危険性を感じながらも、その日の夕方には人命救助を開始し、72時間不眠不休で、自分のことは二の次に、命を救うことだけを考え、4,775人の命を救ってくれました。

その後、仙台市・東松島市そして気仙沼市の市役所に寝泊まりしながら、行方不明者の捜索と450体ものご遺体を収容した約5か月間、失われた多くの尊い命、ご家族を亡くされた皆様の深い悲しみに向き合った中で、皆様にメッセージをお伝えしたいと思います。

災害は本当に起こります。その中、公助を担う我々行政も被害を受けます。
市民の皆様には、先ずは、自分の命は自分で守るということを、この機会に是非とも考えていいただきたいと思います。
市の職員は、その上で、市民の命を守り、生活を支えていかなければなりません。全庁を挙げて、職員が一丸となって行動しなければ、自然災害には立ち向かえないということを、改めて認識し、業務に取り組んでまいります。

最後になりましたが、あの未曽有の大災害で、亡くなられた多くの御霊に、哀悼の誠を捧げます。

撞鐘の様子