本文
盛土規制法に基づく基礎調査(既存盛土等調査)結果の公表
盛土規制法に基づく基礎調査(既存盛土等調査)結果の公表について
令和3年7月に静岡県熱海市で発生した土石流による甚大な被害を受けて、危険な盛土等による災害から国民の生命、身体を守るため、令和4年5月に「宅地造成等規制法」を抜本的に改正した「盛土規制法」(正式名:宅地造成及び特定盛土等規制法。以下「法」という。)が公布され、令和5年5月に施行されたところです。
奈良市では令和7年4月1日に奈良市内全域を宅地造成等工事規制区域に指定しました。
盛土規制法に基づき定期的に規制区域の指定や盛土等による災害防止のための対策に必要な基礎調査(既存盛土等調査)を実施し、調査結果を公表することとされています。
既存盛土等調査について
奈良市では、令和5年度から令和6年度において規制区域内の一定規模以上の既存盛土等(過去に施工され、既にある盛土等)を抽出し、災害発生の危険性等を調査する既存盛土等調査を実施しました。
【既存盛土等の分布調査】
・机上調査等による盛土箇所の抽出
・既存調査や法令許可
・通報等による情報収集
【調査の範囲】
・規制区域内(奈良市全域)
【既存盛土等の対象規模の例】
・面積3,000平方メートル以上の盛土(大規模盛土造成地を除く。)
・許可・届出が必要となる一定規模以上の盛土
・原地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5m以上の腹付け盛土
・切土高が特に高く(15m以上)、土砂災害警戒区域に指定されている切土
・政令で定める公共工事において行う盛土や他法令により維持管理なされているもの等は調査対象外
・その他、災害が発生する危険性が高いもの
【安全対策の優先度評価】
・盛土のタイプ別の保全対象との離隔によるリスク評価
・変状等の有無によるリスクの評価
基礎調査(既存盛土等調査)結果
調査結果は次のとおりです。
245箇所の盛土について、目視等による現地調査を行ったところ、直ちに大規模な崩壊等により災害が発生する危険性の高い盛土は確認できませんでした。
<外部リンク>
既存盛土等の経過観察
・既存盛土等の安全対策の優先度評価で経過観察対応となった盛土等については、適切な頻度で変状の発生等の情報を更新していきます。
◆◆◆盛土規制法では、規制区域内の盛土等が行われた土地(過去の盛土等を含む)について、土地所有者等が常に安全な状態に維持することが定められています。引き続き、土地所有者等の方々におかれましては、盛土等の安全確保に努めてください。◆◆◆
