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令和5年度Nara Crafts Cross Project【伝統工芸事業者支援事業】

更新日:2023年11月15日更新 印刷ページ表示

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令和5年度Nara Crafts' Cross Projectについて

奈良市では“次代の工芸作家のフロントランナーを創出する”をコンセプトに、工芸に関する多面的な支援を展開する「令和5年度Nara Crafts’Cross Project」を開始します。

Nara Crafts’ Cross Projectでは、昨今の変化の激しい時代の中でも自分自身のビジョンや戦略を見据え、工芸活動を営む方々に対し、経営に関する多面的な支援を通じて、工芸作品や技術を新たな時代に繋げていくための取組を行います。

令和4年度Nara Crafts' Cross Projectについての詳細はこちら

※この事業は令和5年度 奈良市伝統工芸事業者支援委託事業として、株式会社小学館集英社プロダクションに委託し実施します。​

Nara Crafts’ Cross Projectが目指す未来

次代の工芸作家のフロントランナー創出へ

Nara Crafts’ Cross Projectのカリキュラムを通じた気づきやノウハウに基づいて創造的な事業活動を行っていただき、数年後に奈良工芸発展に向けたフロントランナーとして自走する工芸作家の創出を目指します。

他の工芸作家や消費者との繋がりを深め、未来の後継者へバトンを渡す

他の工芸作家や専門学校等で技術を学ぶ後継者候補の学生、買い手である消費者等に対し、Nara Crafts’ Cross Projectや事業に参加する工芸作家の姿を知ってもらうことで、工芸の気運醸成や奈良工芸の道に進んでもらえる後継者の獲得を目指します。

古都奈良の地で、次の歴史への第一歩となる取組を

1300年もの間、時代とともに姿を変え、紡がれてきた奈良工芸は、まだまだ気づかれていない様々なポテンシャルを秘めています。Nara Crafts’ Cross Projectを通じ、奈良工芸の伝統や技術と、次の時代を見据えた視点の両方を大切にしながら、奈良だからできる工芸の形を提唱していくことで、工芸作家の方々が「奈良で創作をしていくと、色んな刺激を受けることができるんです」と笑顔で話してくれる未来を目指します。

支援事業者について(50音順)

【赤膚焼】大塩ほさなさん

大塩ほさなさん

自身の作風や表現したい世界観、見てほしい作品の特徴など

私は奈良では珍しく絵付けをメインに活動しています。その中でも幾何学の紋様が得意です。赤膚焼で絵付けといえば赤の二本線の中に人や鹿などが描かれた奈良絵が有名ですが、伝統的な良さを活かしつつ、私らしさを融合させることを考えながら日々制作しています。

本事業への参加にかける課題感や意気込みについて 

苦手な部分は克服し、新しいことを吸収して今まで避けてきたことにチャレンジしていきたいです。このNCCPの活動を通して多くの方に作品を手にとっていただき、大切に使っていただけるような作品づくりを目指したいです。

【奈良漆器】北浦雄大さん

北浦さん

自身の作風や表現したい世界観、見てほしい作品の特徴など

表現したいものは安心感です。現実に対する不安や恐れ、それは目に見えないもの。それを形にし、見えるものにすることにより、得られる安心感を表現しています。それは古より続く行為であり、それらの造形物に惹かれます。人の生をめぐる様々な思いを造形していきたいです。

本事業への参加にかける課題感や意気込みについて 

私は幼少期、東大寺の周辺で育ち、当たり前のように超越した力の存在や目に見えない世界に触れ合ってきました。これらの経験は今の制作意欲の根源にもなっていると感じています。大学で漆を学び、今は奈良漆器の文化に触れ、制作をしている中、自分にとっての奈良漆器とはどのようなものかをN C C Pを通して客観的にも探りながら、今後の表現に繋げて行きたいです。

事業実施の背景

従来より、奈良市では、なら工藝館の運営<外部リンク>伝統工芸後継者育成研修の実施等を通じ、奈良工芸の振興施策を実施してきたこともあり、現在も奈良には多数の高度な技術力を持つ工芸作家の方々が奈良の伝統工芸に携わっていただいております。
 
しかし、技術革新やライフスタイルの変化による安価な日用品の台頭や、生産者の高齢化等による廃業などの影響から、伝統工芸産業は生産額、従業者数共に縮小の一途をたどっています。
 
こうした社会情勢の中で、工芸が紡いできた伝統を受け継ぎながら、自分の作品や事業を新たに展開していく意欲ある作家に対して新たな方法で多面的な支援を行うことで、技術力と経営力を兼ね備えた次代の工芸作家を創出することを目的にNara Crafts’ Cross Projectを立ち上げました。

支援内容

伴走型支援

株式会社和える<外部リンク>による伴走型支援を通して、現状や課題を踏まえた目指すべき姿の顕在化や長期目標の設定参加者及び参加者の作品のリブランディング、具体的な取組指導を行うとともに、作品の魅力の更なる磨き上げができるよう、参加者の状況に応じたきめ細かな伴走型支援を行います。

公開講座

有識者の方との双方向の講座を通じて、工芸のこれからについて考え、学ぶきっかけとなる公開講座を開催いたします。
※本講座の受付は終了いたしました。後日アーカイブ動画を配信予定です。

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講演テーマ
これからのクラフト〜過去・現在を紐解き、次代のものづくりについて考える〜
変化を重ねながら、現代まで受け継がれてきた工芸。これからの工芸は、どのような変化を辿り、そして、これからどのような役割を社会で担っていくのでしょうか。
時代を超える本質的なものづくりを探求し続けている永田宙郷さんを講師に迎え、工芸を筆頭とした地域やクラフトを取り巻く環境を、大局的な視点でお話しいただきます。
日時・場所

令和5年12月11日(月曜日)17時00分~18時30分

BONCHI TEN(奈良市橋本町3-1)

講師

永田 宙郷(ながた・おきさと)さん

TIMELESS LLC. 代表 / ててて協働組合 共同代表 / DESIGNART 共同発起人
福岡出身。金沢美術大学芸術学専攻を卒業後、美術館やデザイン会社での勤務を経て、2019年にTIMELESSを設立。「ものではなく、ものづくりを作る」を理念に掲げ、地域産業や工芸へのコミットメントと、ものづくりコミュニティとのネットワークを活用し、多くの商品や事業の開発に携わる。2012年より「ててて商談会」を共同主宰し、2016年には「Designart」を共同発起。2021年、海上建築ベンチャー「N-ARK」設立に参画。

令和4年度の公開講座のアーカーイブはこちら

成果発表会を開催します

令和6年3月に、本事業の成果発表会を開催します。詳細は追って掲載させていただきます。

令和4年度の成果発表会の様子はこちら