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古都ならの日
給食では麦を15%混ぜた麦ごはんを基本としていますが、奈良市でとれたお米をおいしく食べる日として、毎月1回しろいごはんの給食を実施しています。また奈良の地場産物や郷土料理を取り入れ、子どもたちが身近な地域の食文化や産業に関心を持つことや、自分たちのまち奈良に対する誇りと愛着の心を育てることを目的としています。
小学校A班・B班17日 中学校D班・E班17日
ごはん・牛乳・だしまき卵・筑前煮・かす汁・ひじきのりのつくだ煮(中学のみ)
奈良県産の食材は米(奈良市産)・干ししいたけ・青ねぎ・酒かす
(中学校給食より抜粋)
奈良市産の干ししいたけが筑前煮に使われました。
棚に沢山の菌床が並べられて、しいたけが育っていました。
代表の香川さん 施設外観 しいたけ農園Musubi舎
奈良市大宮町にしいたけ農園Musubi舎はあります。奈良市の障害福祉サービス事業の指定を受けて、20代から60代の障害者の方々が20名就労されていて、6名のスタッフと、主にしいたけ、他にきくらげ・なめ茸を栽培出荷されています。代表の香川さんからお話を伺いました。施設内は室温20℃湿度60~80%と秋の気候に保ち、三重県・和歌山県の広葉樹を原料に作られた国産の菌床を使って栽培されているそうです。
奈良市産の酒かすを使ったかす汁を実施しました。
かす汁は体の温まる冬の料理です。奈良の酒造りの歴史は古く、室町時代に菩提山正暦寺で清酒がつくられたとされます。
奈良市今市町にある奈良豊澤酒造を訪ね、蔵人の浅野さんにお話しを伺いました。酒蔵には5000リットルもあるタンクが並んでいました。右)蒸した米に麹をかけ、麹室で寝かせている様子。
麹や酵母の力を借りて、蒸米・水を加えた大きなタンクの中でお酒が造られていました。2~3週間かけてゆっくり発酵させるのだそうです。発酵を終えたもろみは、酒と酒かすに分けられます。酒かすはそのまま火であぶり食されたり、甘酒や奈良漬などに使われます。血圧を下げるなど生活習慣病予防につながる健康効果もあり、副産物である酒かすがあらためて見直されています。