セルフメディケーションとは
セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること(WHO(世界保健機関)の定義)です。
セルフメディケーションの推進によって、自身の健康管理や疾病予防への取組を促進させ、健康寿命の延伸や医療費の適正化につなげることができます。
セルフメディケーションに取り組むには
・毎年健診を受診して自分の身体の健康状態を把握し、生活習慣病の予防に努める。
※奈良市国保では、40歳~74歳の国民健康保険被保険者を対象に特定健康診査を無料で実施しています。適切な健康管理のために、年に1度必ず受診することをおすすめしています。
・日頃から、栄養バランスの良い食事・適度な運動・十分な休養を心掛けることで、病気になりにくい身体を作り、自然治癒力を高める。
・手洗い・うがい等で感染症対策をし、軽い体調不良や小さなけが等は薬局やドラッグストアなどで市販されている医薬品(OTC医薬品)を活用する。
※ただし、症状の改善がみられない場合は医療機関を受診するなど、適宜判断してください。
・わからないことは薬剤師などの専門家に確認し、症状に合わせた的確な薬を正しく使う。
セルフメディケーションの効果
セルフメディケーションを行うことによって、
・毎日の健康管理の習慣が身につく
・医療や薬の知識が身につく
・疾患によっては医療機関で受診する手間と時間が省かれる
・通院が減ることで、国民医療費の増加を防ぐ
といった効果が期待できます。
実践するときの注意点
・正しい情報を入手し、正しい知識を身につける。
わからないことがあれば、薬局の薬剤師など専門家の指導を受けましょう。
・OTC医薬品とサプリメントの違いを理解する。
サプリメント等の健康食品は医薬品とはちがって病気の治療を目的とするものではありません。病気の時は薬剤師やかかりつけ医に相談しましょう
・正しい用法、用量を守る。
OTC医薬品を使用する際は必ず説明書を読み、正しい用法・用量を守りましょう。誤った使用法は症状を悪化させることがあります。
セルフメディケーション税制について
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)は、医療費控除の特例として、健康の維持増進および疾病予防の取り組みとして健診や予防接種などの一定の取組を行う個人に向けた税制度です。
平成29年1月1日以降、スイッチOTC医薬品を購入した際、その購入費用について所得控除を受けることができます。
詳細については
厚生労働省のホームページ<外部リンク>をご覧ください。
※OTC医薬品…医師に処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラッグストアなどで自分で選んで購入できる「要指導医薬品」と「一般用医薬品」のこと。「Over The Counter (オーバー・ザ・カウンター)」の略で、対面販売で薬を買うことを意味する。
※スイッチOTC医薬品…医療用医薬品からOTC医薬品に転用された医薬品で、セルフメディケーション税制の対象となっている医薬品。対象となる医薬品は
厚生労働省のホームページ<外部リンク>に掲載されているほか、購入品のレシートにも対象である旨の記載があります。パッケージにスイッチOTC医薬品である旨を示すマークが掲載されていることもあります。
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