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戦後の急激な都市化に伴い、奈良市にも宅地開発の波が押し寄せ、昭和40年前後に京都、奈良、鎌倉などの古都の景観を守ろうとする世論が高まりました。従来から文化財保護法、都市計画法、自然公園法などに基づく各種の施策によって古都の景観を保全してきましたが、それらに加えて、昭和41年1月13日に地方公共団体から国会・政府に対する要望によって「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」が公布されました。歴史的風土保存区域が指定され、このうち歴史的風土の保存上枢要な部分を構成している地域を、歴史的風土特別保存地区に定めています。
(単位:ヘクタール)
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地区名 |
昭和41年12月14日指定 |
昭和57年10月30日変更 |
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春日山 |
1,743ヘクタール |
1,743ヘクタール |
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平城宮跡 |
910ヘクタール |
919ヘクタール |
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西ノ京 |
114ヘクタール |
114ヘクタール |
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合計 |
2,767ヘクタール |
2,776ヘクタール |
(単位:ヘクタール)
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歴史的保存区域名 |
特別保存地区名 |
昭和42年4月8日指定 |
昭和57年12月24日変更 |
|---|---|---|---|
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春日山 |
春日山 |
1,140ヘクタール |
1,329ヘクタール |
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平城宮跡 |
平城宮跡 |
172ヘクタール |
419ヘクタール |
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聖武天皇陵 |
- |
5ヘクタール |
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山陵 |
17ヘクタール |
17ヘクタール |
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西ノ京 |
唐招提寺 |
29ヘクタール |
29ヘクタール |
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薬師寺 |
10ヘクタール |
10ヘクタール |
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合計 |
1,368ヘクタール |
1,809ヘクタール |
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春日山特別保存地区

薬師寺特別保存地区

平城宮跡特別保存地区から春日山特別保存地区を望む
