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百日咳が流行しています!
百日咳が流行しています!
百日咳の患者が全国的に急増しています!
本市でも、令和6年(1月~12月)の報告が9件であったのに対し、今年は既に22件の報告(4月24日時点)があり、例年よりも多くなっています。
特に10歳前後の患者が多くなっていますが、成人の報告もみられます。
百日咳とは
百日咳とは、百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)を特徴とする急性の気道感染症です。最初は風邪のような症状から始まり、次第に特徴的な咳発作に移行します。咳は夜間に悪化し、病名のとおり3か月近く続くこともあります。
成人の場合、軽症のことが多く、気づかないうちにうつしてしまうことがあります。特にワクチンを接種していない6か月未満の乳児が感染すると、重症になりやすく、肺炎や脳症を合併し、まれに死に至ることもあるため注意が必要です。
症状について
潜伏期間は、通常7日~10日程度です。
1 カタル期・・・普通の風邪症状から始まり、次第に咳の回数が増えます。風邪の症状に似ているため、この期間に周りに感染を拡げてしまうことがあります。
カタル期は、2~3週間続きます。
2 頸咳期(けいがいき)・・・次第に発作性・けいれん性の咳があらわれます。夜間に短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、息を吸う時に笛のようなヒューという音(ウープ)がでます。年齢が低いほど、特徴的な咳は見られず、無呼吸発作からチアノーゼ、けいれんといった重篤な症状へと進展することがあります。
頸咳期も2~3週間ほど続きます。
3 回復期・・・激しい発作は消失していきますが、忘れたころに発作性の咳がでることがあります。
回復期もまた、2~3週間ほど続きます。
感染経路について
感染経路は、飛沫感染や接触感染です。
予防するために
百日咳の予防には、生後2か月から接種できる5種混合ワクチン(ヒブ・ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)や4種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)等の接種が有効です。
ワクチン以外では、咳エチケットと手洗いうがいを徹底しましょう。
周囲へ感染を拡げないために、咳が2週間以上続く場合、早めに医療機関に受診しましょう。
≪参考≫
国立健康危機管理研究機構<外部リンク>
厚生労働省<外部リンク>
奈良県感染症情報センター<外部リンク>