本文
平城西幼平成30年5月
日 | 曜日 | 内容 |
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1日 | 火曜日 | こどもの日の集会 |
8日 | 火曜日 | お話会 |
9日 | 水曜日 | 検尿(再検16日) |
15日 | 火曜日 | 遠足 |
17日 | 木曜日 | こども安全の日 |
18日 | 金曜日 | 体重測定 |
23日 | 水曜日 | 誕生会 |
24日 | 木曜日 | 体操教室・いちご組 |
25日 | 金曜日 | 避難訓練 |
29日 | 火曜日 | 内科検診(13時30分~) |
31日 | 木曜日 | 歯科検診(9時30分~) |
5月1日(火曜日)「こいのぼり集会をしたよ」
今日は、5月5日のこどもの日を前に、園でもこいのぼり集会を行いました。こどもの日のいわれを園長先生から聞いた後、みんなで「鯉の滝のぼり」のわらべ歌をして遊びました。部屋の前に泳がせていた鯉のぼりの姿が朝から見えないことに気がついた子ども達。「どこに行ったんだろう?」と2階まで探しに行くと、お父さん鯉のぼりと子どもの鯉のぼりが待っていたのです。子どもの鯉のぼりをみんなの手で作った川に泳がせてあげると、何だか嬉しそうです。無事に泳ぐことができると、お父さんこいのぼりからお手紙とプレゼントが…中には、「私の子どもと遊んでくれてありがとう。みんなへのプレゼントのおやつを食べてね!」という内容です。袋の中には、柏餅が入っていました。後で、みんなで美味しくいただきました。日本の伝統行事のひとつであるこどもの日!大切に思ってくれる人々の思いがあることを知る機会となればと思っています。
5月2日(水曜日)「ダンゴ虫の遊園地を作ろう」
今日は、4月から飼育しているダンゴ虫が喜んで遊べる場所を作ろうと、板や木片を使い、”ダンゴ虫遊園地”をつくっていました”「ねえ、何か滑り台とかあるといいんじゃない?」「これは、トンネルに出来るかな」「あっ、隠れてる」「ダンゴ虫は隠れるのが好きだから、端っこによるんだよ」など、ダンゴ虫の動きを眺め、感じたことや発見したこと、不思議に思うことなどを友達と話をしながら、ダンゴ虫が喜んでくれるような遊び場所が出来てきました。そのうちに、「足は、(両手を回転させながら)こんな風にぐるぐる動かしてるね」など、歩き方の特徴などにも興味が持てたようです。”どうしたら喜んでくれるかな”など、ダンゴ虫の気持ちを想像しながらの遊園地作りとても楽しんでいましたよ。自分で生き物に触れたり、眺めたりする中で気づいたことを友達や先生と共感することが、新たな発見や特徴などへの関心となったようです。
5月7日(月曜日)「本物みたいなお家にしたい」
ゴールデンウィークも終わり、元気な子ども達の声が園に帰ってきました。休み中は、祖父母のお家に帰省したり、家族や友達とバーベキューをした事を沢山話してくれました。その中で、いつものままごとをし始めた子ども達からは、「バーベキューもしようよ」などの声が聞かれたりすることもあり、自分達の経験を園の遊びの中でも再現し楽しもうとする姿が見られ、改めて、園と家庭との生活や経験のつながりの大切さを感じることができました。その次には、「おうちのドアとかはどこ?」と言う声があり、「わからないね」「じゃあ、わかるようにしようか?」などの声もあり、お家のドアや窓など、必要なものを出し合い作ることになりました。「窓は、開けたり閉めたりしたい」「ドアは、内にも外にももつところがあったらいい」「あけたり閉めたりしても、壊れないもの(素材)はないかな?」等、園庭開放の部屋においている沢山の素材の中から使えそうなものを持ってきて、みんなで作り始めました。「私も、ここ、テープで貼るの手伝うよ」「ここ持ってて、ここしっかりとつけなきゃ」「これで大丈夫だね」など、今まで個々に楽しんでいた遊びが、お家を作りたいという思いから、”家”というイメージでつながり、話し合い、作ろうとする姿へとなってきました。今は、丈夫そうな箱等を使って作っていますが、より本物みたいに作りたい思いが出るかもしれません。これからどのように変化していくか楽しみです。
5月8日(火曜日)意識することや言葉で伝えることと心の育ちについて「そこ、手伝って!ありがとう!」
お家作りや汽車作り、ダンゴムシなどの遊園地作りなど、したい気持ちを持ち、「今日もしよう、明日も続きする」など、自分から取り組む姿が出てきています。また、同じようなイメージを持ち遊ぶ友達の姿を見て刺激とし、”あんなふうにしようかな?””僕は、こうしようかな?”など、考えて遊ぶ姿も見られるようになって来ています。そんな中、今日はこのような声が沢山聞かれていました。「ねえ、そこ持ってて」「ここ持つから手伝って」[ぼくこれ作るから、そっちも頑張ってね。出来たらつなげよう!」「わかった、そうしよう」などです。遊びの中で、言葉を通して自分の思いや願いを伝える姿が出てきたのです。集団の人数が少なかったり、大人がタイミングよく次にすることを伝えたり、何となくしてもらうことや手伝ってもらうことに慣れてしまっていると、自分の困っていることやしたいことなどを言わなくても、生活出来てしまうことがあります。そうすると、自分では意識していない為に身に付きにくい力がでてきます。それが、”コミュニケーション力(言葉で伝える)”です。遊びや生活の中で、”聞いてほしい、したい、そのために何とかしなくちゃ!そうだ、先生じゃなくて友達の力を借りたらどうかな?頼んでみようかな?聞いてくれた、楽しい!嬉しい!今は私が手伝ってあげよう”などの気持ちの揺れ動きを経験し、積み重ねていくことがとても大切です。子どもの姿を見ていると、一見自分で気づきしているように見えても、”先生や大人の顔色を見ているからする””何となくの雰囲気をキャッチしたのでしている”ことがあります。子ども達に”なぜ、それをしているの?””どうして?”と、問いかけてみてください。何となくしていることが結構あるんですよ。子ども達と生活していると、”自分のことだけ考えている”であろう場面や習慣付いているために何となくしていることに出会うことが、沢山あります。それは悪いことではありません。しかし、毎日の経験の中で、自分の気持ちをしっかりと自覚し、言葉や行動で伝え、周りに受け止めてもらい、共に喜びを感じることが出来ていると、本当の意味での”共に生きる力(協同性)”が身についていきます。一つ一つのことを習慣として行動するのではなく、”意識し、自分で考え、行動出来る力、気持ちを調節する力”をどのようにして身につけていくのか、遊びや生活全体を通して、これからも考えていきたいと思っています。
お話会で、沢山のお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
5月9日(水曜日)「メダカさん、こんにちは。よろしくね!」
ダンゴムシなどの生き物に触れる機会が増えたことを受け、クラスでメダカを飼育することにしました。朝から、バケツに入ったメダカを目にし喜ぶ子ども達。「わあ、沢山いる」「小さいなあ」「みんなが揃ったら、メダカさんのお家を作ってあげよう」と、朝の準備が出来た子ども達から、水槽などを用意しました。「全部で、10匹のメダカさんがいます」「わあ、沢山やな」先日、水道の水について子ども達に話をしたことを思い出せるよう、問いかけました。「この間、水道の水の中には何が入ってるとお話したかな?」「ばい菌をなくすお薬!」「そのお薬は、足を怪我した時にもしっかりと洗うと、みんなの足の中に入ったばい菌に、さようならをしてくれるんだったよね」「うん、だからこの間もここ(足)怪我した時にしっかり洗ったよ」「うん、そうだね。でも、メダカさんは、このお水の中に入っているお薬が嫌で、そのまま入れると元気がなくなってしまうんだよ」「え~、そうなの?」「じゃあ、お水あかんやん」「そこで、登場するのがこの魔法のお水(カルキ抜き)なんだよ。これを入れると、メダカさんの好きなお水に変身するんだよ」「じゃあ、お水替えるときにも使えるやん」「そうなんだよ」と、メダカが住める水を準備しました。そして、水草を入れメダカを入れると、「先生、ゆっくりな。メダカさんびっくりしたらかわいそうやから」の声を聞き、私も慎重にメダカを水槽内に入れます。すると、「先生、メダカって骨が見える」「本当だ、何か骨みたいなのある」「尻尾とか、すごい動いてる」と、目の前にいるメダカの様子に興味津々です。そして、最後に餌をいれ様子を見ていると、メダカは少しずつ餌の場所に近づき餌を食べ始めました。「この容器に、餌を一日分入れておくので、お世話したげてね」「先生、みんながあげたくなるから、お当番さんにしたらどうかな?」「みんなはどう?」「それがいい!」「じゃあ、そうしようか」「うん」と、お当番さんが代表して、餌をあげることになりました。しかし、またまた子ども達から疑問がでてきました…
お昼を回っても中々減らない餌です。「もしかしたら、明日まであるかも。あったら、明日は餌を上げなくてもいいんじゃないの?」「本当やな、たくさん食べてお腹が痛くなったらあかんしな」「じゃあ、明日の朝見て決めようか」「そうしよう!」と、餌を毎日あげるのかどうかは、明日の様子を見てから決めることになりました。このように、一つ一つのことを、自分はどうしたいのか?、どのように思うのか?などと気持ちを伝え、みんなで考えることが増えてきています。このように、身近に生き物を見たりお世話したりする中で、新しい発見や気付きをしたり、いたわりの気持ちや優しさを持って接する気持ちが増えていってくれたらいいなと思っています。
メダカを飼育しようと思ったひとつに、うまくいけば年間2回産卵したり、小学生のお兄さんお姉さんが学習の中で生態などについて学ぶ生き物であるので、もしも困ったことが生じた時には、小学生に自分達で尋ねにいくきっかけにもなるのでは?と考えています。いろいろなところから、幼稚園と小学校のつながりを育んでいきたいですね。
5月14日(月曜日)「メダカの赤ちゃん生まれたよ」
お休み明けの今日、朝から素的な発見がありました。それは…メダカの卵が水槽の中にあったんです。小さな小さな、白い卵です。「わあ見て、これが卵と違う?」「本当や、丸いなあ」と、初めて見る卵に大喜びの子ども達でした。いつ卵からメダカの赤ちゃんが生まれるか、今から楽しみです。大切に育てていきたいと思います。
「風さん、もっともっと捕まえたい!!」
鯉のぼりが朝から気持ちよく泳いでいいました。その様子を見た子ども達は、「わあ、今日も風さんいっぱいや。鯉のぼりさん喜んでる」と、嬉しそうです。その様子に、ピンとひらめいた〇ちゃんたち。「そうだ、この間の風さん捕まえたのある?」と聞くのであることを伝えると、「もっと沢山捕まえたい!」と、自分達で大きなビニールを沢山準備し、端を切ったりつなげたりしながら、なにやら奮闘しています。「何を作ってるの?」と尋ねると、「鯉のぼりさんみたいに大きくしたら、もっと沢山風さん捕まえられると思うねん」と、鯉のぼりのように、ビニールを長くつなげたものを準備していたのです。そして、つなげられたビニールを持ち、早速園庭にでて試してみると、ひとつのビニールの時とは違って長くなったぶん、思うようにビニールの口が広がらず、思うようにビニールの中に風は入りません。その様子にいささか不服気味の子ども達は、じっと鯉のぼりを見つめ、「そうだ!」とフープを口の部分につけ広げたり、なるべく上のほうにあげて風が沢山入るようにしようと、棒を取り付けて風を沢山取り入れようと試しました。すると、長くつなげたビニールの中にス~ッと風が入り、気持ちよさそうになびいている様子が見られました。「先生、風さん通った」と、嬉しそうな子ども達でした。友達のその様子に、私も、僕もしてみたいと自分なりに少し工夫をし、風を捕まえることを楽しみました。
つい大人の考えであると、大きなビニールを作るのかな?など考えがちですが、子ども達が思いついたのは、身近な鯉のぼりから得たヒントをもとにしたものでした。このように、自分達の身近なものをもとにし、自分なりに考えたことを試したり工夫を重ねたりしながら遊ぶことを充分に楽しんでほしいと思っています。これからも、風が強く吹く日にはいろいろ試して遊んでいきたいと思います。明日の若草山では、風は、どのように吹いているでしょうね。楽しみです。
5月15日(火曜日)「大仏様をみたり、若草山に登ったよ」
今日は晴天に恵まれ、かねてより楽しみにしていた大仏殿や若草山への遠足にいきました。前日より、みんなでDVDを見たり話をしたりする中で、”大仏さまは、どうして薄め目をあけていて、パッチリあけていないの?””どうして手は、あんなふうにしているの”など、不思議に思う気持ちが沢山出てきました。それを今日は実際に大仏様にお会いし、確かめることにしました。近くの鶴舞こども園のお友達と一緒にバスに乗り、大仏殿まで行きました。大仏殿に近づくにつれ、「先生、大仏様の家どこ?あれが大仏様のお家?」「大きいなあ」「昨日見たように、屋根のところに金の角あるね」「本当だ」といろいろな発見をしながら、大仏殿まで行きました。「わあ大仏様、大きいなあ」「本当に手をこんな風にしてるよ」と、嬉しそうにまねをして見せます。
大仏殿では、以前から園では”実際に自分が不思議に思ったことをいろいろ自分の言葉で尋ねる中で育む「コミュニケーション能力」の向上と、自分達の住む街のすばらしさに実際に触れ「豊かに感じる心」を育みたいと思い、大仏殿の副院主さんにお願いして、大仏様のことについてお話を聞くことにしました。奈良の街には世界遺産と言われるステキな場所が沢山あります。私達は、ただ単に遠足で参加するだけではなく、”不思議だな?何でかな?本当にそうかな?”などの気持ちを持ち、そのことを確かめ、納得するための経験を沢山してほしいと願っています。今回の遠足もそのひとつと考えています。忙しい中、園の教育をご理解いただき、すばらしい体験が出来るよう、ご配慮頂きました東大寺の方々に、この場をお借り致しまして、心よりお礼申し上げます。
※今回は、園の教育的な意義をご理解いただき、特別な配慮のもと、お話を聞かせていただくことが出来ました。いつでもどなたでもしていただけるものではないことを、ここに申し添えいたします。ご理解よろしくお願いします。
大仏様が”みんなのことを見てくださっている仏様であること、沢山の人を平等に救いたいと思ってみてくださっていること、お日様の仏様と言われていること(大仏様の裏側にはお日様のマークがあること)、昔は金色をしていたことなど”沢山のお話を聞かせていただくことが出来ました。園では、私達担任がお話をすることもあるのですが、自分が感じた不思議さなどを、また別の人から聞かせていただくことが、子ども達の心には新鮮に響く体験となるはずです。帰りには、お家の人や園で働いてくださっているシルバーさんに、「大仏様は大きかったよ」等と、自分から今日見たこと感じたことを話している姿が見られていました。
大仏様を見た後は、5歳児は、若草山登山に出かけました。今日は驚くほどに晴天で、気温も高く、”子ども達は、山に登れるかな?”と、私達も心配していたのですが、「あの、空と緑の山のくっついている所まで登ろう」と、途中、「足が痛くなってきた」等の弱音を吐く場面もありましたが、それでも最後まで登りきると、そこには、青空が広がり、心地よい風が通り抜け、奈良の町が一望できるすばらしい景色が広がっていました。「♪風さん風さん、風おくれ~」と風を大声で呼び、心地よい風に包まれたり、お弁当広場で一足先に待ってくれている4歳に「お~い」と大声で呼びかけたり、「幼稚園は、どこかなあ?」「今日あげてきた鯉のぼりは見えるかな?」などと、山頂で楽しみました。美味しいおやつを食べた後は、お母さんに作ってもらったお弁当を食べに、広場に向かいもうひとふん張りです。今日の体験の中では、傾斜を登る時には、太ももの辺りにはる間隔を覚えることや、降りる時は登る時よりも楽ですが、勢いをつけると身体が止まりにくいことを知る事が出来ました。階段を一足ずつリズミカルに降りること、バランスが取れなくて結構難しいことも感じることが出来たと思います。大きな頑張りを成し遂げた子ども達には、「疲れた~、お腹がすいた~」との声もありましたが、どこか晴れやかな表情がありました。お弁当は、いつもよりも身体を動かしていたので、ペロリと、美味しくいただくことが出来ていましたよ。今日の遠足は、子ども達の心や身体がまたひとつ成長したなと感じることが出来る1日であったと思います。今年一年、このように頑張ることも楽しいこともみんなで共に経験しながら、大きく成長していけるようにしていきたいと思っています。明日、園玄関に今日の遠足のいろいろな写真を掲示していますので、登校園の際お楽しみください!!
5月16日(火曜日)「ねえ、玉ねぎっていつ収穫できるの?」
砂場の横にある園の畑にある玉ねぎの様子に気がついてきている子ども達です。今日は、地域の方々が畑の様子を見に来てくださいました。昨年度からもお世話になっている方々なので、自分達で「ありがとうございます」とお礼を言ったり、「玉ねぎっていつ採ったらいいの?」と、疑問に思ったことを尋ねてみることにしました。すると、「こんな風に、緑の葉が倒れてきたら”とってもいいよ”ということなんだよ」と、教えてくださいました。後、1~2週間もしたら収穫できるでしょうか?収穫するのが楽しみです。白いまん丸に育った玉ねぎの姿が、土の中から顔を出して見られるようになって来ています。収穫したら、玉ねぎをどのようにして食べるかについて、相談したいと思っています。みんなで味わう玉ねぎのお味は、どんなお味でしょうね。自分達の育てた作物を美味しくいただくこと、自然からの素的な贈り物を大切にいただくことが、私達の身体を健康にしてくれるのだということを感じてほしいと思っています。収穫が楽しみですね。
「今日は、樋をうんと長くしよう!」
先日から園庭に樋をつなげて、ビーダマなどを転がして遊んでいるのですが、今日は、うんと長くしようと、友達と一緒にありったけの樋をつなげてコースを作りました。「よし、つながった。試してみよう」「あれ、こんなとこ(全長の半分の位置)で止まるよ。おかしいな」「そうだ、もっと坂道にしたらいいんじゃない?」「うん、やってみよう」「そこ持って」「ここ(1人が持ち上げた樋の下部分)の下に積み木置いてよ」と、友達と樋を斜めに持ち助け合いながら自分達のイメージする坂道を作りました。「よし、試してみよう」すると、先ほどよりも遠い位置まで転がりました。しかし、まだまだ最後のゴールまでは届きません。「駄目や、でもさっきよりも遠くに行ったから、もう少し始めの所とかを高くしよう」と、またまた改良します。何度も何度も試しては改良をします。「じゃあいくよ」と、自分の転がしたビーダマと並走しながら見守ります。すると、ゴールの位置までたどり着き、「コツン!」という小さな音がなりました。「やったあ~!!」と大声で叫び、ガッツポーズです。ビニール素材の少し大きめの玉や巻き芯など、思い思いのもので試しますが、一番転がるのは、やはりビーダマのようです。自分達でいろいろ試した中で、「やっぱりビーダマやな」と、結論づいたようです。後で、今日の坂道の長さを測ってみると、なんと、13m45cmもありました。今までの中で一番の長さです。明日は、どうなるでしょうか?もっと長くなるのでしょうか?楽しみです!
5月17日「そら豆を収穫しよう!わあ、何これ?」
今日は、園の畑で育てていたそら豆を収穫しました。昨日教えていただいたように、豆の背に黒い線があるものをよく見て、選んで収穫しました。「先生、これ、黒い線がある」「黒い線はあるけど、少し小さいよ」と、今日は50個の豆を収穫しました。自分達で鞘から出そうと、筋につめを立てて開くと、中には2~3個の豆が、かわいらしく並んでいました。豆を鞘から出すと、豆が付いていた鞘の部分にはフワフワの毛が付いており、指でそっと触った感触は、思わず「フワフワ~」と、顔が緩む気持ちの良さでした。いろいろな野菜が収穫できる季節になってきています。自分達で育てていく過程の様子からいろいろな事を発見したり、また、匂いや大きさ、特徴などに触れ、楽しんでほしいと思っています。
5月18日(金曜日)「よし、回るころころコースできた!」
今日は、この間から続けているころころのコースを朝から作りはじめた男の子達です。この間の遊びを思い出しながら、「今日は、どうしようか?」「この間のように長くする?」と、樋をありったけつなげ始めるのですが、「うーん、そのままじゃ面白くないしな」「そうだ、ここは、ちょっと上に上がるようにしたらどうかな?」と、コースの終わり部分に短い樋を重ねてみますがうまく転がりません。その後も傾斜を少し強くしよう!などと、積み木などを使って改良しました。すると、少しだけ上がる登り道ができました。「よし」と試すと、子ども達の思っているように、傾斜をビーダマが登り、”ぴょ-ん!!”と円弧を描いて落ちます。何度か試すと、またまた面白くしたいと考え始めます。「ねえ、ここ(円弧を描いて落ちる部分)をくるくる回るようにしたらどうかな」「あーいいね、そうしよう」「でも、どうしたらいいかな?」「これ(短い樋)をゴムで巻いたらくるくる回るんじゃない?」「やってみよう」と、試すのですがうまくいきません。「うーん、どうしようかな?」と、考えますが中々うまい考えが出てきません。「どんな風にしたいの」と、少し刺激したり何か考えるヒントにならないかな?と思い、2人の思いをじっくりと聞き、平行に回転させたいというイメージを持っていることがわかったので、「こんなのもあるよ」と使えそうなものを持って行くと、「あーこれ、使えそう」と言い、その中から自分達がイメージしているようものに使えそうなものを選び、考えながら作り始めました。作っては試すことを繰り返しながら出来たのが、回るころころコースです。最後の回転盤を回す係りの子どもは、スタートと同時に回しても回転盤に到達するまでに回転速度が落ちる様子を見て、スタートしてから、コースの半ばまで行った時にまわすとちょうど良い具合であることなどを、遊ぶ中で感覚的に気づいていました。今日の遊びの中では、子ども達自信で考えるところと、まだ今の時期ではここまで考えさせるとやる気がなえてしまうところのタイミングが合ったと思います。ここは、ちょっと助け舟を出そうかな?など、子ども達の様子を見ながらかかわるようにしていますが、このかかわりが、このように自分達で考えて試して再度挑戦して遊ぶことを楽しむ中で、いらなくなってくると思っています。遊び終わった子ども達は、「今日の考えたの(回転盤を作ることや登り道の傾斜を作ること、円弧を描いて落ちる様子を傾斜角度を変えて調整することなど)、楽しかったな。うまくまわったしな」と、嬉しそうに友達と話をしていました。さて、週明けも続けるそうなのでどうなっていくでしょうか?楽しみです。
5月21日(月曜日)「ビー玉と競争だ!!」
今日も先週のころころコースの続きが始まりました。今日は、とにかく長くしてビーダマとゴール地点まで競争をしようと考えたようです。スタート地点の子どもはビーダマをスタンバイし、その横で競争をする子どもが準備をして合図を待ちます。スタート地点の準備が整ったかどうかを見ているゴール地点の子どもが、「5,4,3,2,1、スタート」と合図をかけると、ビー玉と樋の横を走る子ども達が一斉にスタートします。勝敗は、ビー玉が勝つ時と、子ども達が勝つ時と、なかなかの接戦でした。樋を使った転がし遊びが、子ども達のアイデアとともに色々な遊びに変化しています。今子ども達は、自分の思ったことや考えたこと、友達のアイデアから生まれた遊びをみんなで一緒にすることが、とにかく楽しい様子です。明日は、どのようになるでしょうか。楽しみですね!
5月22日(火曜日)「どんな泡つくろうかな?」
今日は、石鹸と水を使い泡を作り始めた子ども達です。初めは、石鹸を削る時のゴリゴリという音やフーッと息を吹きかけると飛んでいきそうな、細かい粉末になった石鹸の柔らかな感触を楽しんでいましたが、そのうち、水が沢山入ったカルピスのような色の水やドロドロしたり触るとネバネバ指にくっつくようなものが出来始めました。そんな友達の作る泡の様子を見た子ども達は、「ねえ、それどうやって作ったの?」と自分から友達に尋ね、教わりながら試していました。4月当初の子ども達は、自分から興味を持ったことを尋ねたりするような姿はあまり見られなかったのですが、最近では、言葉に出して尋ねたり何とか見よう見まねで試してみたりするようになってきています。”楽しい!”と感じたことを、いろいろな形で取り入れ試す中で、面白さを十分に感じてほしいと思っています。
5月24日(木曜日)「体操の先生と遊んだよ!」
今日は、体操の先生が幼稚園に遊びに来てくださいました。手遊びをしたり、音楽に合わせて少し体を動かしたり、体操をしたり、パラバルーンをしたりして遊びました。今日は、未就園児いちご組のお友達とも一緒に遊ぶので、”小さい友達もいるから危なくないように気をつけよう!”と気をつけながら遊びました。小さい友達のことを気遣いながら一緒に遊ぶことができるのは、昨年度より一年大きくなったからでしょうね。お兄さん、お姉さんとしての雰囲気が感じられます。このように園の中のメンバーだけでなく、外部からのゲストティーチャーを招いて触れ合い遊ぶ中では、”楽しい、もっとしたい”という気持ちを言葉や行動で表現したり、沢山の人と一緒に体を動かすことを楽しんだりし、”楽しかった!””またしたい”という体験をすることを目的としています。これにより、自分からかかわろうとする気持ちや遊びを楽しもうとする態度などを身につけてほしいと考えています。楽しく遊べてよかったですね!
5月25日(火曜日)「泡からシャボン玉できた!」
今日は昨日のように石鹸を削り、トロトロの泡を作りたいと遊び始めました。泡だて器で混ぜている時にふと持ち上げた時です。フワッと風が吹き、シャボン玉が出来ました。その様子に”あっ”と、何かがひらめいた子ども達です。「そうや、シャボン玉したい!」と、ストローがないかと探し始めました。そして、部屋のストローを持ってきて使ったので、少しの間様子を見てからいろいろな太さのストローを使えるように足しておくことにしました。何度かチャレンジしながらも、出来ないことに心が折れそうになっていた子ども達は、それを見つけ、「あっ、違うのある。これ使ってみよう。できた!」と、シャボン玉が出来た喜びを感じることが出来ました。よく5才児がシャボン玉をする時には、”どんなもので出来るかな?”など、今までの経験をもとに使う道具を考えたり、どんな風にして作ろうかなどを考えたりするのですが、私が今の子ども達の様子を見ている中では、まずは、自分達が使ってみようと思ったことをきっかけとしながら、”わあ、シャボン玉できた。楽しい!またしたい!”という気持ちを持つことが必要であると感じています。シャボン玉は、息使いの調節が必要となるので結構難しいのですが、いろいろな太さや長さのストローを足して出し、そこから”何を使おうか”選び試すことで、”出来た”という喜びを感じることができます。遊びの中では、いろいろな環境の出し方があるのですが、私が大切にしたいと思うのは、”子ども達が今どのくらい、自分達で遊びを考え工夫して作り出す力があるのか?今日の遊びの中でどんな楽しい!を感じることが出来たのか?”ということを捉え、その日の遊びの環境を作りだして行きたいと思っています。今日の”出来た”という喜びは、明日の”またしたい”という気持ちと行動につながっていきます。毎日続けて遊ぶ中で徐々に、いろいろな道具やシャボン玉液の濃さなどにも気づいていってほしいと思います。
5月28日(月曜日)「あっ、玉ねぎの葉っぱが倒れてる。もう採れるよ!」
今日朝から、畑に植えた夏野菜に水やりをしに行った時のことです。横の畝に植えてある玉ねぎ達の葉が全部倒れています。その様子を見つけた子ども達が、「先生、この間おじさんが言ってたみたいに、玉ねぎの葉っぱが折れてる、採れるよ」というので、今日はみんなでたまねぎを収穫しようと見つけた子ども達が他の友達に話をすると、みんな大賛成でした。早速、遊びが終わってから収穫することにしました。「玉ねぎはどこを持って引っ張ったらよかったっけ?」と、地域の方に教えてもらったことを思いだすように問いかけると、「ここだよ」と、丸い玉に近い部分を両手で持って引っ張ることを教えてくれました。手に力を入れて玉ねぎを引っ張ると、丸いのやら、少し楕円形のやら、大きいのやら、小さいのやら…沢山の玉ねぎが収穫できました。収穫した沢山の玉ねぎを目の前にして、「さて、この沢山の玉ねぎをどうしようか?」と尋ねると、「幼稚園でみんなで食べたい、絵を描いたりしたい、沢山あるからお家にも持って帰りたい」等、ワクワクするような話を口々に話し始めました。ただジッと、友達が話をする様子を聞いているのではなく、自分の思いや考えを言葉で伝えようとする姿が増えてきています。聞いてるこちらも、何だかワクワクしてきますね。「じゃあ、食べるものと持って帰るものは、どのようにして分けるの?何だか大きいのやら小さいのやらいろいろあるけど、どうするの?」と尋ねると、少し考えた子ども達でしたが「大きいのと小さいのと中くらいのを分ける」「みんなで順番に持って帰る分をとろう」等の意見が出されたので、「みんなは、大きい玉ねぎはどこを見て大きいと思うの?」と尋ねると、「ここの丸い部分の大きさ」というので、「その大きさを何とかしてわかるように出来ないのかな?」と尋ねると、またまた、「足とかを図るこんなの(メジャーを-動作をする)でこうやって(玉ねぎに巻く動作)測るといいんじゃない?」というので、紙を玉ねぎの周りに巻いて、”大体このくらいが大きい玉ねぎ”と、自分で測れるものを作りました。そして中くらいはよくわからないので、とりあえず大きい輪と小さい輪を作り自分で測れるようにしました。「うん、これは大体同じだから大きいの」「これは、大きいのだと通り抜けるし、小さいのだと入らないので中くらいだね」と、どんどん自分で確認しながら分けていきます。全部を分け終わったら、もう一度間違いがないか全員で確かめました。全部で、109個の玉ねぎを仕分けすることが出来ました。幼稚園では、玉ねぎなどの野菜を収穫すると必ず”大きさに分けましょう”やら”数をかぞえましょう”やら”重さを量りましょう”と言いますが、今回は、子ども達が”玉ねぎの大きさをどこで見分けているのかを確認した上で、”どうしたいのか?”をまず子ども達に尋ね、それぞれの思っていることや考えたことをみんなで共有できるようにしながら進めました。我が幼稚園では、今年は定番のカレーにしては食べません。6月は食育月間であることも踏まえ、自分達で”玉ねぎを使うとどんな料理が出来るのか”を調べたり、幼稚園でどの料理をするかをみんなで相談してメニューを確定し、”玉ねぎパーティー”をしたいと思っています。今回は、幼稚園で野菜を作る意味をもう一度再確認し、この経験を子ども達のどのような育ちにつなげるのか、職員一同でしっかりと確認し、このステキな経験をより実りのあるものにしたいと考えています。お昼に早速採れたての玉ねぎをいただきました。すると、「あまーい!おかわり!」の声がいたるところに響きました。お日様の光と栄養を沢山浴びて大きくなった自分達の玉ねぎは、格別のお味だったようですよ。
5月29日(火曜日)「英語の先生と遊んだよ!」
今日は、今年度初めての英語教室でした。先生をお招きし、遊びました。子ども達は元気に挨拶します。「ハロー!」の声も何だか嬉しそうです。園には、日常を英語で親しんでいる友達もいるので、今日はその友達も大喜びです。絵本を見ながら歌をうたったり遊んだりして、楽しみました。園では、英語の上達の為に時間を持っているのではなく、”いろいろな言葉に触れ、みんなで楽しむ”ことを目的として行っています。初めは”先生、何を言っているのかな?”と戸惑い気味であった子ども達でしたが、何度か繰り返し遊ぶ中で言葉の意味がつかめてきて、楽しむ姿となって行きました。2学期は、季節の行事などとかね合わせながら楽しめるように考えています。お楽しみに!