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奈良市第4次総合計画前期基本計画の公聴会を開催しました
市が現在策定を進めている「奈良市第4次総合計画」の前期基本計画について広く市民のご意見を聴くため、平成22年7月27日に公聴会を開催しました。
一般参加者数は29名でした。ご参加誠にありがとうございました。
公聴会でいただいたご意見は、平成22年8月に実施する「奈良市第4次総合計画前期基本計画(案)に対する意見募集(パブリックコメント)」へのご意見と合わせて、基本計画(案)検討のため活用させていただきます。
開催日時・場所
平成22年7月27日(火曜日) 午後6時30分から午後9時まで
奈良市役所中央棟6階 正庁
プログラム
1.第一部(45分)
午後6時30分~6時35分 市長あいさつ
奈良市長 仲川げんより、来場した方々へのごあいさつがありました。
午後6時35分~6時55分 総合計画について(事務局説明)
奈良市総合計画審議会及び奈良市総合計画策定委員会の事務局を代表して、奈良市企画部次長が、総合計画の構成、策定作業の今までの経過等について説明しました。
また、平成22年8月実施の「奈良市総合計画前期基本計画(案)に対する意見募集(パブリックコメント)」についても、ご案内させていただきました。
資料:奈良市第4次総合計画について[PDFファイル/117KB]
午後6時55分~7時10分 奈良市総合計画審議会の経過について
奈良市総合計画審議会(小委員会含む)の経過について、同志社大学名誉教授 杉江雅彦氏(奈良市総合計画審議会会長)から説明がありました。
資料
「今回の総合計画策定には、第3次までと違うことが3点あります。
- これまでは税収もサービスも右肩上がりでしたが、今回は人口減少の中で考えなければなりません。
- 策定作業に、市民が直接または間接的に関わっています。奈良市まちづくり市民会議の提案書を審議会がいただき、はじめからその内容を入れて考えたということが特徴です。
- これまでよりも、奈良市総合計画審議会の委員の分野が広く、また年齢がかなり若くなっています。」
「具体的に説明すると、
- 基本構想(案)で、目標人口を35万人としています。出生率の向上と流入人口の増加を努力することにより、出生率中位の推計での34万人に1万人上乗せするという考えですが、このプラス1万人というのは実はかなり難しいのです。
- 奈良市まちづくり市民会議の提案は、基本構想(案)の基本方向に反映しています。
- 審議会委員のうち7人で構成される小委員会で基本構想を検討し、審議会委員全員が参加する3つの部会で基本計画を検討しました。ずいぶんと幅広い議論が出てきましたし、市民を意識した発言も目立っていました。」
午後7時10分~7時15分 休憩
2.第二部
午後7時15分~8時45分 公開パブリックコメント
帝塚山大学教授 中川幾郎氏の進行で、参加された方々に、奈良市総合計画前期基本計画(案)への思いや意見を自由にご発言いただきました。
また、施策内容に関する質問には、主に奈良市総合計画策定委員会委員(市職員)が回答しました。
資料:奈良市第4次総合計画前期基本計画(案)の概要[PDFファイル/2.7MB]
ご意見(抜粋)
- 全体の構成を、もっと市民にとってわかりやすい形にしてほしい。
- 重点戦略(少子化対策)について、働く場がないため女性が子どもを産まないということもある。働きやすい環境をつくり、少子化対策を補強してはどうか。
- 重点戦略に、何を目標にするかが伝わるようキャッチフレーズをつけてはどうか。
- 施策を実施する際には、一世帯あたり207万円の債務残高があることを重く見て、優先順位をつけていただきたい。
※第二部でいただいた基本計画(案)に対するすべてのご意見と、それに対する市の考え方については、平成22年8月に実施するパブリックコメントでのご意見とあわせて整理し、9月末に公開する予定です。
3.第三部
午後8時45分~9時00分 まとめ
- 基本計画だけでなく、基本構想に関する意見もいくつかありました。
- 人口減少についても様々な意見がありましたが、市が現状より減少している推計値を示したのは、悲観的なのではなく誠実さだと考えている。
- 重点戦略については、少子化対策へ意見が集中しました。子どもを預ける場を充実させるだけでなく、女性の就業の場、働きやすい環境をつくることも重要だという指摘もありました。
- 高齢者施策については、福祉にとどまらず、社会参加として、高齢者の就業を促進することも必要だという意見がありました。