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性的マイノリティに関する人権

ページID:0248082 更新日:2025年10月1日更新 印刷ページ表示

多様性を認め合うやさしいまちへ

 「性的マイノリティ」という言葉を聞いたことがありますか?

 この言葉は、性的指向や性自認が、いわゆる多数派とされる性のあり方とは異なる人々を指します。たとえば、同性を好きになる人、どちらの性にも惹かれる人、生まれた時の性と心の性が一致しない人など、さまざまな人がいます。

 この多様な性のあり方は、特別なことではありません。生まれつきの個性であり、誰もが持っているものです。

 一人ひとりが、多様な性のあり方に、理解を深めることによって偏見のない社会を築く大きな一歩となるでしょう。

性の概念について

 性のあり方(セクシュアリティ)はとても多様です。性のあり方を理解するために4つの要素で考えてみましょう。

身体的性(体の性)

出生時に割り当てられた性のことをいい、性に関する身体的・生物学的特徴などを指します。(戸籍上の性)

性自認(自認する性)

 性自認とは、自分の性をどのように認識しているかを示す概念であり、身体の性との不一致を感じている人もいます。また、周囲の人から偏見の目を向けられるなど、苦しんでいる人たちも存在します。

性的指向(好きになる性)

 恋愛感情がどの性に向くかを指します。同性を好きになる人、男女の両方好きになる人、恋愛感情を抱かない人もいます。

性表現(表現する性)

言葉づかい、服装など自分自身をどのように表現するかを指します。

性的マイノリティの現状と課題

 日本の人口の8%~10%は、性的少数者と推定されます。

 性的少数者の存在は、ごく身近にありますが、周りの理解や偏見を恐れて、家族・職場の同僚などに伝えることができない当事者の方もいます。

 現在においても人は出生時に割り当てられた性別らしく生き、異性を愛することが、「当たり前」といった固定観念を持ち、性的少数者に対して特別視したり、偏見や差別を持ったりする人が少なくありません。このような考え方により、性的少数者が不便や生きづらさを感じながら暮らしている状況があります。

≪当事者からの声≫

1.学校

・出生時の性別に基づく「らしさ」を求められ、「らしくない」子は、からかいの対象にされやすい。

・制服など様々な男女区別に苦痛を感じる。

・「異性を好きになることは自然なこと」と教えられ、異性を好きになることを押し付けられる。

2.仕事

・自認する性での就労が困難である。

・「おかま」「ホモ」「おとこおんな」等の侮辱的な発言で心の不調をきたしたりする。

・配偶者に対する福利厚生が同性パートナーに適用されない。

・恋愛や結婚に関する話題がつらい。

3.生活

・公的な書類に記載された性別欄と外見の性別が異なるため、本人確認ができないといわれた。

・各種の手続き、アンケートで性別を記載するときに戸惑う。

・同性カップルの法的保証がないため財産が相続できない。

・パートナーが死別しても友人として参列するしかない。 など

4.医療

・自認する性で対応を受け入れられないことが多い。

・身体についての相談がしづらい。

・同意書のサインや病状説明など同性パートナーは認められないことがある。 など

 

 大切なことは、性の概念は人それぞれ異なり、その多様性は人の数だけあるということです。そのためにも、まず人間の性のあり方について理解を深めることが必要です。そして、いかなる性のあり方であっても、自分と異なるあり方を否定せず、お互いのあり方を尊重することが重要です。

 この相互理解と尊重によって、性の概念への理解を深め、差別や偏見のない社会を目指しましょう。

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