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アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう
更新日:2024年9月2日更新
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アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう
●アイヌの人々とは?
アイヌの人々は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族です。
アイヌの人々に対する差別
北海道を中心とした地域に古くから住んでいるアイヌの人々は、自然の豊かな恵みを受けて独自の生活と文化を築き上げてきました。しかし、特に明治以降は、狩猟を禁止され、土地や資源を取り上げられ、また教育の場などでアイヌ語をはじめ独自の文化は否定されました。近代の歴史の中で、アイヌの人々の社会や文化は深刻な打撃を受け、多くの人々が貧困を余儀なくされ、様々な局面で差別の対象となる状況が続き、アイヌの伝統や文化は危機的な状況に追い込まれました 。
政府の取組
(法務省ホームページ「アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう」より<外部リンク>)
政府は、平成19年9月に採択された「先住民族の権利に関する国際連合宣言」や、平成21年7月の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」による報告を踏まえ、総合的かつ効果的なアイヌ政策を推進しています。
また、令和元年5月に施行された「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」では、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りが尊重される社会を実現することを目的として、アイヌの人々への、アイヌであることを理由とした差別の禁止に関する基本理念や、アイヌ政策を総合的かつ継続的に実施するための支援措置などが定められています。政府は、同法に基づき、従来の文化振興や福祉政策に加え、地域振興、産業振興、観光振興を含めた施策を推進しています。
令和2年7月には、アイヌ文化の復興・創造の拠点として、北海道白老郡白老町に「民族共生象徴空間」(愛称:ウポポイ)が開業しました。こちらは、アイヌの暮らしや伝統芸能を様々な視点から体感することのできる場となっています。
アイヌ文化をもっと知りたいときは
内閣官房アイヌ総合政策室<外部リンク>
国土交通省「アイヌ関連施策」<外部リンク>
文化庁「アイヌ文化の振興」<外部リンク>
ウポポイ(民族共生象徴空間)<外部リンク>
● アイヌの方々のための相談専用フリーダイヤル(公益財団法人人権教育啓発推進センター)
0120-771-208