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児童虐待について考える
児童虐待
・児童虐待とは?
児童相談所の相談対応件数は年々増加しており、令和3(2021)年度の速報値は20万件を超えています。また、保護者が「しつけ」と称して暴力、虐待を行い、死亡に至るといった重篤な結果につながるものもあります。
虐待の種類は、子どもを殴る・蹴るなど体に暴行を加える「身体的虐待」、性的行為を強要する「性的虐待」、子どもの保護を怠ったり養育を放棄したりする「ネグレクト」、言葉や態度などで子どもの心を傷つける「心理的虐待」の4タイプに分類されますが、いくつかのタイプの虐待が複合して起こることが多いと言われます。
こうした虐待は、子どもの体と心を深く傷つけ、体の成長や脳の発達に影響を及ぼしたり、心の傷(トラウマ)が残ったりすることがあります。
周囲の人が児童虐待に気づくには?
虐待を受けている子どもだけでなく、虐待をしている保護者にも特徴的な行動や状況(サイン)が現れます。
例えば、次のような特徴が見られ、一つだけでなく、複数の項目に該当したり、頻繁に見られたりする場合は虐待が疑われます。
子どもに見られるサイン
・説明できない不自然なアザや火傷のあとがある
・衣服や身体がいつも汚れている
・急にやせた
・表情が乏しい
・落ち着きがなく、乱暴
・家に帰りたがらない
・夜遅くまでひとりで遊んでいる
・親を避けている
・親がいなくなると急に表情が晴れやかになる
・拒食、過食、むさぼるように食べるなどの異常な食行動 など
保護者に見られるサイン
・家の中や外が散らかっていて、不衛生
・近隣からの苦情や悪い噂が多い
・近所との交流がなく孤立している
・子どもの健康や安全を考えない
・子どもを置いて外出している
・人前で子どもを厳しく叱る・叩く など
人権啓発動画「『誰か』のこと じゃない。」児童虐待編〈法務省HPより〉<外部リンク>
児童虐待かも?と思ったら
法律(児童虐待の防止等に関する法律第6条第1項)に「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市や児童相談所に通告しなければならない」一部省略)と記されています。虐待を発見したり、虐待かも?と感じたら、ためらわないで、次のところへご連絡してください。
奈良市子ども支援センター 子ども支援課 📞0742-93-6595
(24時間受付、電話料無料)
児童相談所全国共通ダイヤル 📞189
緊急の場合は、最寄りの警察署へご連絡ください。110番
奈良警察署:0742-20-0110
奈良西警察署:0742-49-0110
天警察署:0743-62-0110
虐待の予防や早期発見は、子どもと保護者が必要な援助やサービスにつながるための第一歩にもなります。
特命による通告も可能です。通告者や通告内容などの秘密は法律により守られます。
※善意でなされた通告は虐待の事実がないことが判明しても刑事上、民事上の責任を問われることはありません。