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史料保存館企画展示 新収蔵史料紹介―近代の奈良町新知見-
史料保存館では、奈良町の歴史情報発信とともに、市内に残る歴史資料の収集に努めています。今回の展示では、平成28年度から30年度の間に寄贈を受けた史資料の中から、これまで知られていなかった近代奈良町の新史料等を紹介します。 見どころのひとつは、 椿井小学校校舎の図面です。明治9年(1876)建設の校舎に代わって明治40年(1907)に新築された校舎の図面で、明治後期の椿井小学校の外観と、内部の教室等の配置がわかります。また、奈良の伝統産業として有名な墨の製造で用いる墨型を紹介します。墨型が細かく彫り込まれている様子などを間近でご覧いただけます。この他、昭和初期の御霊神社(薬師堂町)秋季例大祭の稚児写真や瓦堂町の旧蔵史料なども展示します。 |
【 期間 】 | 令和2年1月7日(火)~令和2年3月1日(日) [休館] 月曜日、1月14日(火)・2月12日(水)・2月25日(火)(祝日は開館) |
【 時間 】 | 午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
【 入館料 】 | 無料 |
【 主な展示品 】 |
・椿井小学校校舎平面図 立面図 明治 (明治40年(1907)落成校舎) |
【 展示解説 】 |
館員の展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。申込は不要です。 |
【 展示関連イベント】 |
※新型コロナウイルス感染拡大予防のため、展示関連イベントは中止になりました。
奈良町にぎわいの家出張展示 企画展示「新収蔵史料紹介-近代の奈良町新知見-」展にあわせて、奈良町にぎわいの家で、展示に関連した史料の一部を出張展示し、史料保存館の館員が史料の解説を行います。 日時:3月1日(日) 午後2時~4時 解説:午後2時から約30分 会場:奈良町にぎわいの家(奈良市中新屋町5) 費用:無料 |
【 後援】 | 〈歴史街道HP<外部リンク>はこちら〉 |
椿井小学校校舎立面図 明治 (明治40年(1907)落成校舎) |
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椿井小学校は、明治5年(1872)に漢国町念仏寺境内に設立した陶化舎に始まり、明治9年(1876)に椿井町に当時としてはモダンな校舎が新築されました。その後生徒数の増加に対応するため、明治40年(1907)に木造二階建ての新校舎が建設されます。今回の展示資料は、その校舎に関連する図面です。 |
奈良墨製墨資料 昭和 | |
今辻子町にあった製墨会社勝栄堂で、製墨工程で使用していた墨型他の資料です。三枚型の墨型は6つのパーツで構成されています。その他の道具には、仕上げの磨きに使用したハマグリの貝殻があります。これらは、製造工程には欠かせない道具ですが、普段目にすることがありませんので、今回間近で見ていただける貴重な機会です。 |
御霊神社秋季例大祭渡御式参列稚児写真 昭和初期 |
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昭和初期の、御霊神社(薬師堂町)で行われた秋季例大祭渡御式に参列の稚児を撮影した写真です。撮影場所は築地之内町で、被写体の稚児及び撮影者は不明です。現在も毎年秋に御霊神社の秋季例大祭渡御式が行われ、奈良町内を神輿や獅子舞、氏子などが練り歩きます。稚児は人力車に乗って参列します。写真から、かつての祭礼では、稚児は騎馬で参列していたことや、当時の衣装がわかります。 |
※写真の無断転載禁止
イベント情報
- 開催日:2020年1月7日 から 3月1日
場所・時間等: 奈良市脇戸町1-1
史料保存館 開催しない日: 2020年1月14日
2020年1月20日
2020年1月27日
2020年2月3日
2020年2月10日
2020年2月12日
2020年2月17日
2020年2月25日