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【イベントレポート】「~小さな行動が大きな未来へ~ 奈良の環境にやさしい農業を知る、考えるトークセッション」を開催しました!
イベントレポート
当日は登壇者4名をお迎えし、「環境にやさしい農業」をテーマとしたトークセッションを開催しました。
最終的に定員数の270名を超えるご応募をいただき、盛大に開催することができました。
登壇者からは、
「近年では高温にも耐えられるような農作物も増えており、環境の状況と農業では様々な関わりがある(大石教授)」、
「自身も農業をしているが、奈良は土壌環境が良いため、農業を始めやすい地域であると思う(哲夫さん)」、
「有機農業は慣行栽培と比べると病害虫の手当が出来ず通常収穫量は減るが、自家製堆肥で良い土づくりをしたり、回転率の良いホウレン草や小松菜など約10種類の葉物野菜だけに絞る品目作付けや、食べられるのに廃棄野菜になってしまうものを全く色あせないペーストや食べられる墨汁などへ加工品にするなど工夫して取組んでいる(山口さん)」、
「プランターでも良いので、まずは種をまいて命に触れることから始めてほしい(伊川さん)」など、
それぞれの立場から、農業のリアルと今後について語られ、時折笑いが起こる和やかな場面もありましたが、来場者の方々は終始真剣な表情で話に聞き入っておられました。
また、当日回収した質問シートやアンケートには、数々の熱意ある質問や感想が記入されていました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。


トークセッション概要
歴史と自然に恵まれたまち・奈良。古くから受け継がれてきた農業は、今も私たちの生活に欠かせないものである一方、農業による環境負荷が課題となっています。豊かな自然と日々の食卓を守るため、持続可能な農業に向けて考える時代がやってきました。
自然と調和しながら行う「環境にやさしい農業」。それは、美味しい農産物を育てるだけでなく、里山の景観や地域の文化を守り、次の世代につないでいく取り組みでもあります。
今回のトークセッションでは、奈良にゆかりの深い漫才コンビ・笑い飯の哲夫さん、「環境にやさしい農業」に詳しい近畿大学の大石教授、そして実践の現場で“環境にやさしい農業”に挑む健一自然農園さんと山口農園さんをお迎えします。
それぞれの立場から語られる“奈良の環境にやさしい農業のリアル”を通して、これからの農業を一緒に考えてみませんか。皆さんの小さな行動が大きな未来に繋がります。
開催日時
令和7年10月16日(木曜日)14時00分から16時00分(開場:13時30分)
タイムスケジュール
| 開場 | 13時30分 | |
|---|---|---|
| 開演 | 14時00分 | |
| 第一部 |
14時00分から14時45分 環境にやさしい農業を知る |
登壇者 笑い飯 哲夫 氏 近畿大学 農学部 農業生産科学科 教授 大石 卓史 氏 |
| 休憩 | 14時45分から15時00分 | |
| 第二部 |
15時00分から16時00分 奈良の環境にやさしい農業を考える |
登壇者 笑い飯 哲夫 氏 近畿大学 農学部 農業生産科学科 教授 大石 卓史 氏 有限会社山口農園 代表取締役 山口 貴義 氏 健一自然農園 代表 伊川 健一 氏 |
登壇者

笑い飯 哲夫 氏
漫才コンビ「笑い飯」として数々の舞台やテレビで活躍されている一方、奈良県出身で実家が農家ということもあり農業の分野でも活躍されている哲夫氏。
奈良を愛する哲夫氏ならではのユーモアあふれる切り口で、環境にやさしい農業や私たちの未来について一緒に考えます。

近畿大学 農学部 大石 卓史 氏(※本トークセッションコーディネーター)
近畿大学 農学部 農業生産科学科 農業経営経済学研究室 教授。博士(地球環境学)。
専門は農業経済学、農産物マーケティング、環境保全型農業、農山村振興など多岐にわたります。
環境保全型農業や有機農業の展開・普及に関する研究・教育にも携わっています。

健一自然農園 代表 伊川 健一 氏
地球環境問題に思いを馳せ、奈良市都祁・田原を中心とした、大和高原で2001年より「健一自然農園」を営んでいます。
2023年秋には、持続可能な里山地域づくりとオーガニックビレッジ実現を目指し、全国の地域と協奏すべく一般社団法人みんなとふるさとを設立、代表理事を務めています。

有限会社山口農園 代表取締役社長 山口 貴義 氏
奈良県宇陀市で有機農業を実践する山口農園は、農薬や化学肥料を使わず、自家製堆肥で育てた環境に優しい野菜を野菜を栽培しており、ほうれん草や小松菜、大和まななど多彩な野菜を全国のスーパーや飲食店へ届けています。
2019年には農林水産大臣賞を受賞。環境と人にやさしい農業を追求し、地域の未来を支えます。
会場
秋篠音楽堂(ならファミリー6階)
