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旧右京小学校跡地利用計画(旧右京小学校跡地活用に係る市有地売却)
1.目的
奈良市北部と京都府木津川市・精華町の3市町にまたがる平城・相楽ニュータウンは、まちびらきから50年以上が経過した。住宅、商業、教育施設、公園、遊歩道等の都市機能が計画的に整備されてきた地区であるものの、この50年間で、社会は大きく変わり、まちに求められる役割も変化してきている。
令和3年12月1日に創立50周年を迎えた旧右京小学校は、令和4年4月をもって旧神功小学校と共に統廃合を行い、新しく「ならやま小中学校」として開校した。
本市では、これからの50年を見据えた「高の原」の持続発展的なあり方の検討を進めており、旧右京小学校跡地についても、この地域が今以上に住みやすく、安全・安心で豊かなまちづくりを担う基盤のひとつとなり、新たな世代の人々にも期待されるまちづくりを実現するため、民間事業者による企画提案を基にした魅力ある活用を図ることとしている。
2.旧右京小学校跡地利用計画
旧右京小学校跡地については、多世代交流を促すことで、子どもからお年寄りまでが安全・安心に暮らすことのできる魅力ある空間として生まれ変わるための再整備を計画しており、A-1からCまで、5つのゾーン分けをしている。
【A-1ゾーン:民間提案(魅力的な住環境の創生)】
周辺の住宅環境等を考慮した上で、地域の活性化につながる魅力ある活用を民間提案にて期待するゾーン。
【A-2ゾーン:民間提案(地域に親しまれる公園整備)】
学校の歴史を後世に残す記念公園として整備するゾーン。
当該ゾーンは、買受事業者による整備後、市に帰属することを予定している。帰属後については、地域の協力による管理を想定している。
【B-1ゾーン:市整備(コミュニティ・スポーツ施設)】
地域のコミュニティ・スポーツ施設等を市が整備し、地域の協力による管理・運営を行うゾーン。
【B-2ゾーン:市整備(グラウンド)】
地域の屋外スポーツエリア等として、幅広い世代が利用できるグラウンドとして市が整備するゾーン。
【Cゾーン :民間提案(地域に開かれた介護施設の整備)】
介護保険法に規定する小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護など、利用者が住み慣れた地域で暮らしつつ本人や家族の状態に応じて、通い・泊まり・訪問(介護・看護)などのサービスを柔軟に組み合わせて提供する施設・事業所を整備する。
3.民間活力を活用した整備
旧右京小学校跡地のうち、民間の活力を期待するA-1、A-2ゾーン及びCゾーンについては、地域と共にまちづくりを担う相手方を公募型プロポーザル方式による審査を行って選定し、市有地売却に係る優先交渉権者とする。
土地の概要(予定)
地 番 | 地 目 | 地 積(平方メートル) | |
---|---|---|---|
A-1ゾーン | 奈良市右京四丁目11番27 | 学校用地 | 8,535.21 |
A-2ゾーン | 奈良市右京四丁目11番28 | 学校用地 | 2,030.84 |
Cゾーン | 奈良市右京四丁目11番30 | 学校用地 | 7,074.69 |
4.Aゾーンの整備について
プロポーザル選定の結果
令和6年11月8日に開催した「奈良市旧右京小学校跡地活用に係る市有地売却(魅力的な住環境の創生)プロポーザル審査委員会」において、参加事業者によるプレゼンテーション、質疑応答を踏まえた企画提案書等の審査を行い、優先交渉権者を下記のとおり選定しました。
優先交渉権者:積水ハウス株式会社
事業計画の基本コンセプト
未来につなぐ右京の風景
右京小の思い出を継承する風景
継 承:桜の風景の再生(公園/住宅地)
記 憶:学校の記憶を残す公園デザイン
街並み:桜の背景となる街並みづくり
安全・安心な暮らしの地域共有
交 通:こども園/キッズゾーンのある東側への配慮
防 犯:見通しの良い公園計画と防犯性の高いオープン外構
防 災:かまどベンチの設置
地域とつながるコミュニティ
住環境:閑静な近隣住宅地や公園と馴染むゆとりある住環境
公 園:地域住民も使いやすい公園(広場/遊具/ベンチ)
交 流:公園の桜や花壇の手入れを通じた地域交流
事業計画の概要
南東からの鳥瞰イメージ
公園イメージ【西入口・東入口】