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乾漆

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

乾漆

 天平時代(奈良時代710~794)、多くの仏像や伎楽面が漆を主な材料とした乾漆技法で製作されています。木彫仏や金彫仏と違い、漆と麻布、漆や木粉、砥粉を混ぜ合わせ、何度も盛り上げ彫刻しながら像を製作する技法です。仏像に理想を求めた時代と写実性に勝れた特質がマッチし、盛んに製作されました。

 乾漆には、脱乾漆(だっかんしつ)木心乾漆の技法があり、東大寺の大きな不空羂索(ふくうけんざく)観音や興福寺の阿修羅像、唐招提寺の鑑真像など、奈良の国宝を代表する第一級の仏像が作られています。

↓制作の様子を動画でご覧いただけます。

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