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奈良は若い世代にも楽しいまち。みんなに魅力を知ってもらいたい(移住者インタビュー)
小川さん
愛知県出身。2022年7月、勤務するDMG森精機株式会社が奈良市に第2本社を構えると同時に移り住んだ。現在は仕事に邁進するかたわら「奈良市みらい価値共創プロジェクト研究」のメンバーとしても精力的に活動し、奈良との絆を深めている。
奈良は何もない街だと思っていた
市内のカフェで友人と談笑
――奈良市に来たきっかけを教えてください
小川:勤務している会社(DMG森精機株式会社)の第2本社開設にあわせて異動してきました。
――移住前後で奈良市のイメージは変わりましたか?
小川:小学生のときに修学旅行で奈良に来たことがあったのですが、東大寺と法隆寺を見ただけで、移動もずっとバスだったんです。だから街の雰囲気なんかもまったくわからなくて、「何もない場所なんだろうな」とずっと思っていました。
でも、移り住んでから街を歩いてみて、こんなにも楽しい街なんだ!とイメージが変わりましたね。
隠れ家的なお店も多くて、歩くたびに新しい発見があるし、街の雰囲気や流れる空気感が、大阪や京都みたいな華やかさはないけれど、落ち着きがあってすごく居心地いい。
街歩きが楽しくて、会社と家の往復だけではもったいないから、終業後に遠回りをして散歩しながら帰ってくることもありますよ。
観光ではなく「住み、働く」イメージを
――共創により地域課題を解決する人材を育成するプロジェクト「奈良市みらい価値共創プロジェクト研究」にも参加されているそうですね
小川:実際に奈良で暮らしはじめて、すごく心地いいし、もっと魅力やポテンシャルのあるよい街だと知ってもらいたい、という気持ちが芽生えてきまして。そんなときにこのプロジェクトの存在を知り、奈良にもっと人がきたらおもしろいな、そういうアイデアを一緒に考えてくれる人がいるのもいいな、と思って参加することにしました。
まだアイデアを出しては講義を受けて修正を繰り返しているところですが、形にしたいことはいくつかありますね。
――それはどのような?
小川:ひとつは、奈良に住む・働くことに対するイメージを具体的に持っていただくための、より実践的なインターンシップの枠組みです。奈良は観光のイメージが強いので、実際に町家などに住みながら、奈良に住んで働く実感を持ってもらえる仕組みが作れたらな、と。
もうひとつは、小中高生に対する取り組みです。弊社は工作機械を扱う会社なので、機械や工学に興味を持ってもらえるよう工学基礎講座、簡単な加工体験会を行うなどして教育に貢献しながら、県外からも人を呼べるようになれば、奈良に対して「修学旅行で行く場所」以上のイメージを持ってもらうことができるのでは、と考えています。
どちらにも共通しているのが、20〜30代までの若い方を中心に「奈良に住みたいな」というきっかけだけでなく、具体的に住む・働くことへのイメージを作るところまで持っていくこと。
そして、その選択肢のひとつに弊社への就職も考えていただけるよう、取り組みのひとつのアイデアとして検討しています。
――今後、奈良でやってみたいことはありますか?
小川:今、奈良市を盛り上げようという気運があちこちで高まっているのを肌で感じています。会社としても創業の地ということで奈良に積極的に還元していく方針ですし、私個人としても地域とつながって、奈良のために活動していきたいです。
なにせ、今では奈良に地元以上の愛着を持っていますから!
記事掲載元:奈良市移住ガイドブック『ならりずむ。』
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