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企業インタビュー(株式会社中川政七商店 代表取締役社長 千石 あや さん)

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年6月24日更新 印刷ページ表示

伝統と革新のはざまで息づく「奈良」でのものづくり

代表取締役社長 千石さんプロフィール

奈良でのブランディング

我が社は奈良の地で創業し300年以上奈良を「ホーム」とし、発展してきた会社です。高級麻織物の奈良晒の商いからはじまり、現在は日本の工芸をベースに全国のメーカーとものづくりをしています。商品企画などほとんどの部署は奈良本社にあり、倉庫も奈良にあります。機能を奈良市に集約しているため、情報発信もコミュニケーションもスムーズです。

土地性を生かした商品企画をしていて、特産品「かや織」を生かしたふきんはロングセラー、鹿や大仏など奈良を軸とした商品も人気で、お客様にも「奈良の会社」と認知していただけています。「奈良」のイメージは会社のブランディングに非常に貢献してくれており、ほかでは得難い価値を感じています。

 

地域の雇用につなげたい

お飾りなどの商品をつくるにあたって、奈良市内をはじめ近畿圏を中心に約百名の内職登録者がいます。全国の職人さんに負けないくらいプロ意識が高く、誇りを持ってものづくりをしてくださる方々で、私たちは敬意をこめて「作部(つくりべ)さん」と呼んでいます。丁寧な仕事への感謝を伝える場として年1回、作部さんの表彰式をしたり、その技術を広く知らしめる勉強会をしたり。外に働きに行くのが厳しい方でも、小さいお子さんとお家にいて収入を得られる手段として「ものづくり」を提案できれば。おばあちゃん世代から、数時間だけ「おうちで働きたい」という若いママ世代までの新たな雇用を生み出すのではないでしょうか。

 

働きやすい環境

我が社は老舗ですが中身はベンチャー企業です。スピードがとても速く実力主義。成果もしっかり求められます。でも、いいビジョンと企業文化と環境があれば人が来てくれると信じて、「未来の町家」をイメージして本社の建物環境も整備しました。今では求人をかければ全国各地から1000人を超える応募があります。

現在スタッフの7割は女性で、ママさんデザイナーも増え、ベビー商品など生の声を生かして地に足のついた開発ができています。結婚・出産後も働きやすい体制をさらに推進中です。奈良は教育環境も充実し、のんびりとした地域性から、家族やスタッフ同士の関係性もよく、みんな奈良暮らしを楽しんでいます。

 

中川政七商店外観

 

取材日:令和2年2月

 

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