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私が奈良市を選んだ理由 株式会社誠勝

更新日:2020年5月1日更新 印刷ページ表示

私が奈良市を選んだ理由

株式会社誠勝 代表取締役 山本大視さん

株式会社誠勝 代表取締役写真

社内風景

災害リスクが低いことが決め手に

我が社は書籍からアート作品、貴重な古書まで、あらゆるものの非破壊電子化およびデジタルアーカイブの構築に取り 組む会社です。
2012年に東京都新宿区で創業し、保有しているスキャナーの種類は国内最多を自負しています。
その2つ目の拠点として、2021年、奈良市三条町に奈良支店を開設しました。

支店候補地の選定では、お客様から資料をお預かりする弊社の業務の特性上、災害のリスクが低いことが絶対条件でした。
その点、1000年以上前の建物も残っている奈良の安定した土地柄は理想的でした。
それでいて大阪・京都といった都市部へも、電車で30分程度というアクセスの良さ。正直、穴場だったと感じています。

奈良支店では、大型モニターで東京本社とシームレスにつなぎ、常時情報を共有しています。
このような、IT技術の活用も、奈良支店を活かす要素のひとつだったと思います。
拠点が東京にしか無い頃は売り上げのおよそ80%が関東圏からの注文でしたが、奈良に支店を構えて以降は、関西圏からのお問い合わせも2倍近く増えました。

熱意ある行政のサポートも魅力

支店開設には、奈良市のサテライトオフィスへの補助金(※1)も活用しましたが、奈良市の企業立地コンシェルジュ(※2)の熱心なサポートはとても心強かったです。
また場所の選定でも、いろいろなアドバイスをもらいました。
特に「奈良での求人は、公共交通機関によるアクセスも重要な要素になる」という助言は大変参考になりました。
採用時は10人の採用枠に70人の応募があり、女性の割合が高かったのも印象的でした。

また私は、支店開設に伴い家族を連れて奈良市内に移住したのですが、まだ小さな2人の子どもが新居を喜んでくれたのもうれしかったですね。
都内に住んでいた頃はキャッチボールをする場所もありませんでしたし、引っ越してからは、家族と過ごす時間も増えたと思います。

もうひとつ、個人的に大きな変化としては、車を運転するようになったことです。
都内では維持費などを考えると車を所有するメリットはあまり感じませんでしたが、奈良に来て車を購入し、運転をしながら一人で考え事をする時間が、とても大切なのだと気付きました。
家族と出かけるにも便利で、これも、家族との時間が増えた理由だと思います。

他愛もないことのようですが、実はこういうプライベートの充実も、とても重要なファクターです。
私以外の社員も、奈良を知って、東京からこちらに移住を検討する者もいて、そういう部分も、奈良に支店を構えたメリットだと感じています。

※1 奈良市サテライトオフィス等設置推進補助金
奈良県外のIT・クリエイティブ企業が奈良市にサテライトオフィスを設置する際の初期投資を支援する補助金(補助上限/最大600万円)。2020年10月に創設。

※2 企業立地コンシェルジュ/
奈良市では、2020年4月から企業誘致係を新設し、企業立地コンシェルジュが物件探しから従業員様・ご家族様の転居に関するサポート、操業後の支援までワンストップで対応しています。

絵画スキャナー 株式会社誠勝の社員の皆様

新しいスキャナーでさらに情報共有を

今後は、OCR(光学文字認識機能)とAIを融合させた、AI-OCR機能を持つスキャナーの販売にも取り組む予定です。
このスキャナーがあれば、紙を通すだけで、手書きの文章も文字データに変換できます。
特に奈良の社寺には古文書が多く、これらをデータ化して誰もが閲覧できるようになれば、教科書の内容が変わるような発見につながるかもしれません。
「電子化による情報の共有」という、社会課題の解消にも役立ちます。

IT技術が進んだ現在、都市部に拠点を構えるメリットは減少しました。
他方、直接会って話すというアナログな効果も、確かにあります。
その意味でも、大阪・京都などの都市圏とのアクセスが良く、緑豊かで生活環境も良い奈良は、これからどんどん注目される場所になると思います。