本文
子宮頸がん予防ワクチン(HPV)のキャッチアップ接種のご案内
お知らせ
令和5年4月1日からシルガード9(9価)が定期予防接種のワクチンに追加されました。
詳しくは、9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(キャッチアップ版) [PDFファイル/695KB](厚生労働省作成)をご確認ください。
令和4年4月1日からヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種のキャッチアップ接種が開始されました
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月1日から令和7年3月31日まで3年間キャッチアップ接種を実施します。
キャッチアップ接種について、詳しく知りたい方は以下のリーフレット及び厚生労働省ホームページをご覧ください。
- 厚生労働省作成リーフレット「HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します」 [PDFファイル/2.25MB]
- 厚生労働省(キャッチアップ接種)ホームページ<外部リンク><外部リンク>
キャッチアップ接種について、よくあるお問い合わせについては以下のリンクを参照ください。
よくあるお問い合わせ(令和5年4月1日現在)
ヒトパピローマウイルスの概要
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%はHPV16、18型感染が原因とされています。
子宮頸がん予防ワクチンについて、詳しく知りたい方はHPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>も併せてご覧ください。
令和5年度対象者
次の2つを満たす方が接種対象者になります
- 接種当日、奈良市に住民登録がある者で、平成9年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれまでの女子
- 過去にHPVワクチンの接種を任意接種も含めて合計3回受けていない方
過去に1回または2回のワクチン接種歴があり、長期にわたり接種を中断していた方についても対象者となります。
その場合は、接種を初回からやり直さずに、残りの回数の接種(2 、3回目または3回目)を行います
ワクチンの安全性、免疫原性及び有効性について
- ヒトパピローマウイルス感染症の子宮病変に対するワクチンの有効性は、おおむね16歳以下の接種で最も有効性が高いものの、20歳ごろの初回接種までは一定程度の有効性が保たれます。また、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
- 従来の定期接種の対象年齢(小学6年生から高校1年生相当)を超えて接種した場合においても、明らかな安全性の懸念は示されていません。
接種実施期間
通年
ワクチンの種類
ワクチンの種類が令和5年4月1日から3種類となりました。
原則、同じワクチンで接種を完了させてください。
- 1回接種したことがある方は残り2回を、2回接種したことがある方は残り1回を、無料で受けることができます。
- 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)は、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。過去に接種したにも関わらず、接種歴が不明な場合については、接種を受ける前に健康増進課へお問い合わせください。
新型コロナワクチンとの接種間隔について
原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。新型コロナワクチンとヒトパピローマウイルスワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
(例) 9月1日にヒトパピローマウイルスワクチンを接種した場合、新型コロナワクチンを接種できるのは、9月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
副反応について
- 筋肉注射のため、他の予防接種と比べ痛みが強いと感じる方もいます。
- 多くの方に、接種を受けた部位の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがありますが、これは接種によって体内でウイルス感染に対する防御の仕組みが働くためです。通常は、数日間で軽快します。
- ワクチンの接種を受けた後に、まれですが、重いアレルギー症状(呼吸困難やじんましん)や神経系の症状(手足の力が入りにくい、頭痛、嘔吐・意識の低下)が起こることがあります。
- また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)といった多様な症状が報告されています。
- ワクチンを合計3回接種しますが、1回目、2回目に気になる症状が現れたら、それ以降の接種を中止することができます。
ワクチン接種後の注意
接種後に注射による恐怖、痛みなどが原因で気を失うことがあります。気を失って転倒してしまうことを避けるため、接種後の移動の際は保護者や医療機関のスタッフが腕を持つなどして付き添い、すぐに帰宅せずに30分程度は接種した医療機関で安静にしてください。
子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状の診察について
子宮頸がん予防ワクチンを接種した後に、気になる症状が出た方は、まず接種医療機関に受診しご相談ください。
接種費用
無料
対象年齢を過ぎると任意接種(全額自己負担)となります。
接種方法
- 事前にヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種登録医療機関 [PDFファイル/159KB]へ接種の予約をしてください。
- 「予防接種と子どもの健康」または医療機関で用意している予診票1枚目の説明文をよく読んで、予防接種の意義を理解したうえで、接種を受けてください。
- 予診票は各登録医療機関で用意しています。
持ち物
HPVワクチンを過去に1度も受けたことがない方
- 母子健康手帳
- 健康保険証等本人確認ができる書類
HPVワクチンを過去に受けたことがある方
- 母子健康手帳
- 過去の接種歴がわかるもの(母子健康手帳や予防接種済証等)
- 健康保険証等本人確認ができる書類
よくあるお問い合わせと答え
Q1.なぜ、あらためて、接種の機会が設けられるのですか?
Q2.積極的勧奨差し控えにより接種機会を逃してしまったため、既に任意接種(全額自己負担)で接種した費用について、返金等の対応はありますか?
Q3.従来の定期接種の年齢ではない高校2年生以降での接種でも効果はありますか?
Q4.過去に接種した履歴がわかりません。どうすればいいですか?
Q5.予診票が手元にありませんが、どうすればいいですか?
Q6.奈良市以外で接種を受けることはできますか?
Q7.保護者の同意は必要ですか?
Q8.HPVワクチンを受けたら、子宮頸がん検診を受けなくてもいいですか?
Q9.これまでに2価または4価のHPVワクチンを接種していますが、残りの回数を9価で接種することはできますか?
Q1.なぜ、あらためて、接種の機会が設けられるのですか?
HPVワクチン接種後に生じうる多様な症状等について十分に情報提供できない状況になったことから、平成25年から令和3年の間、個別に接種をお勧めする取り組みを一時的に差し控えていました。
令和3年11月の専門家の会議で、安全性について特段の懸念が認められないことがあらためて確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、個別に接種をお勧めする取り組みを再開いたしました。
差し控えられていた期間に接種の機会を逃した方に対して、公平な接種機会を確保する観点から、あらためて接種の機会をご提供しています。
Q2.積極的勧奨差し控えにより接種機会を逃してしまったため、既に任意接種(全額自己負担)で接種した費用について、返金等の対応はありますか?
接種費用の償還払いを令和4年9月1日から開始しました。償還払いに必要な手続き等についてはHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を自費で受けた方への償還払い(払い戻し)についてをご確認ください。
Q3.従来の定期接種の年齢ではない高校2年生以降での接種でも効果はありますか?
ヒトパピローマウイルス感染症の子宮病変に対するワクチンの有効性は、おおむね16歳以下の接種で最も有効性が高いものの、20歳ごろの初回接種までは一定程度の有効性が保たれます。また、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
Q4.過去に接種した履歴がわかりません。どうすればいいですか?
母子健康手帳や予防接種済証等を確認してください。それでも不明な場合は健康増進課へお問い合わせください。
Q5.予診票が手元にありませんが、どうすればいいですか?
予診票は登録医療機関に用意しています。
接種を希望する場合、奈良市ホームページに掲載しているヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種登録医療機関へ接種の予約をしてください。接種当日に過去の接種歴がわかるもの(母子健康手帳や接種済証等)と健康保険証等の本人確認ができる書類を医療機関へ持参してください。
Q6.奈良市以外で接種を受けることはできますか?
奈良市登録医療機関以外で接種を受ける場合は、事前の申請が必要です。
奈良県内で接種を希望される方は、市外接種についてをご確認ください。
奈良県外で接種を希望される方は、県外接種についてをご確認ください。
Q7.保護者の同意は必要ですか?
16歳以上の方については、保護者の同意は不要です。
Q8.HPVワクチンを受けたら、子宮頸がん検診を受けなくてもいいですか?
受ける必要があります。HPVワクチン接種により、ワクチンに含まれる16型、18型(HPV関連の子宮頸がんの約半数から3分の2に関与)による子宮頸がんの予防効果は期待されますが、ワクチンに含まれるHPV型以外のすべての発がん性HPVの感染を防ぐことはできないため、ワクチン接種後も20歳を過ぎたら2年に1回程度の定期的な子宮頸がん検診を受診することが必要です。子宮頸がん検診の詳細については、奈良市ホームページ子宮頸がん検診にてご確認ください。
Q9.これまでに2価または4価のHPVワクチンを接種していますが、残りの回数を9価で接種することはできますか?
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談の上、途中から9価ワクチンに変更し、残りの回数分を9価で接種することも可能です。
子宮頸がん予防ワクチンに関する相談窓口
ヒトパピローマウイルスワクチンの基礎知識や相談窓口について
奈良市健康増進課
電話番号:0742-34-5129
受付時間:月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(祝日、年末年始を除く)
厚生労働省 HPVワクチン相談窓口
電話番号:0120-331-453
受付時間:月曜日から金曜日 9時から17時(祝日、年末年始を除く)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~(<外部リンク>厚生労働省のホームページ<外部リンク>)<外部リンク><外部リンク>
子宮頸がん予防ワクチン接種後の副反応に関する相談窓口について
奈良県医療政策局疾病対策課(総合相談窓口)
電話番号:0742-27-8800
受付時間:月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(祝日、年末年始を除く)