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突撃!となりのこども園!Vol.1 右京こだま保育園に行ってきました! 〜奈良市が進める市立園の民営化〜

更新日:2022年5月18日更新 印刷ページ表示

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パパジーカ 取材してきたよ

 

パパジーカにっこり③ 奈良市では、幼稚園、保育園の認定こども園への移行を進めています。
今回、市立園を民営化した「右京こだま保育園」をパパジーカが取材してきました!

「右京こだま保育園」は、近鉄高の原駅近くに位置する住宅街にある認定こども園です。近隣の複数校区からやってくる園児たちは現在202名。民営化後、全面改良したという園庭では年長さんが元気よく遊んでいました。子どもたちの発育に合わせた遊具やおもちゃを取り入れ、一人ひとりの「やってみたい」と思うことを体験できる環境づくりを大切にされています。

園舎

園庭

遊び

 

まずは園長先生にお話を伺いました!

パパジーカにっこり① あふれんばかりの笑顔で迎えてくださったのは右京こだま保育園園長の米田光子さん。保育者としての経験は20年以上というベテラン先生です。「子ども主体の保育ができる」ということで運営母体の「社会福祉法人 希望の会」へ転職をし、右京保育園の民営化に伴い、園長として就任して、今年で2年目を迎えておられます。

園長先生       パパジーカ②

「右京保育園」の運営法人として手をあげられたきっかけは?

 (米田園長先生)「法人のモットーは『今ここにある子どもの姿を大切に』です。
奈良市が子育てに一生懸命取り組んでおられ、奈良市に住んでいる子どもたちはみんな一緒という考えで、私たち法人にもできることがあると手をあげました。私自身も、奈良市立こども園カリキュラム・バンビーノプランの研修や、子育て支援アドバイザー養成講座にも参加しました。市立園の公開保育では公立の先生との交流も深め、市立園の保育も継承していきたいと思っています。」

保育方針を教えてください。

 (米田園長先生)「保護者は何を知りたいかというと、どんな園であるかということよりも、やはり誰に預けるかだと思います。園では、先生の顔を全て公開しています。私たちも何を大切にしているかを伝え、保育に責任を持っています。
園の自慢は職員です。熱すぎるでしょうか(笑)!?
 そして一番は、目の前の子どもが何を求めているかということです。小学校へ行くまでに、遊び込める子どもを育てることが大事だと思っています。就学前は、人間形成の土台になる大切な時期です。地域ごとに保護者のニーズも変わってきますが、先生や保護者主体ではなく、『子ども主体』の保育を大切にしていきたいです。」

園の先生

パパジーカにっこり 以前に比べて先生の年齢が若くなったということですが、学ぶ意欲は高く、職員同士の繋がりも大切にしておられました。そして、先生皆が自分のクラスの子どもだけでなく、園児全員(現在202名)の名前をできるだけ早く覚える努力をしたそうです。先生が変わり不安を感じている子どももいたかもしれませんが、名前を呼んでもらえるというのは子どもだけでなく保護者としてもうれしいことですね。
 そして、保護者の方に気軽に園の様子を見ていただくため、日々の活動の様子はドキュメンテーションを使って写真と文章で掲示し、子どもたちがどんな風に過ごしているのかを見ていただけるように工夫をしておられました。また、以前から希望があがっていた、防犯カメラと、近隣歩行者の安全を守るための駐車場ミラーも設置されました。今後も子ども達が安全に過ごせる環境をつくっていきたいと語っておられました。

画面

「右京こだま保育園」のある地域について教えてください。

 (米田園長先生)「この地域には、団体や組織がたくさんあり、住む人との繋がりが深いエリアです。平城ニュータウンができて地域づくりを熱心にされてきたことがわかります。自分が育ったこの場所で子育てしたいと思う保護者も多くおられます。約50年間愛されてきた市立園でしたので、民営化後も校区のひとつの園として、各種団体や小学校との関係性は継続していただいています。本当にありがたいことです。
 コロナ禍ではありましたが、昨年ようやく「右京保育園」ありがとう、「右京こだま保育園」 ようこそという「ありがとうの会」を開催できました。卒園児もたくさん集まり、約200もの風船を飛ばしました。その風船を愛知県で拾ってくださった方からお手紙をいただき、子ども達と一緒にお返事しました。そういう思いは繋がっていくだろうと思います。子どもの成長に地域との連携は絶対に必要なことです。夏祭りも地域に向けて開放していければと思っています。」

ありがとうの会       パパジーカ③

これからの目標は何ですか?

 (米田園長先生)「公私連携で学ばせていただいたことはたくさんあります。まだまだ足りないところもあると思いますが、地域の大切な園舎を預かり、地域の大切なものを引き継ぎながら、変わっていくことが必要な部分には新しい風も吹き込みながら、ここでまた子育てしたいと思ってもらえる地域をつくっていきたいと思います。」

 

パパジーカにっこり② 米田園長は、時に笑いも交えながら、保育園の思いを終始熱く語ってくださいました。民間だから、公立だからということにこだわらず、奈良市、地域と連携をとりつつ、良いところを掛け合わせた子どもたちにとって大切な保育の場を考えておられました。

 

代表保護者にお話を伺いました!

パパジーカにっこり④ 保護者を代表して保護者会代表を務める中川千聡さんにお話を伺いました。民営化して良かったこと、大変だったことについてリアルな声をご紹介します。

中川さま

 

民営化のお話を聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

 (中川さん)「民営化について初めて聞いたのが平成28年(2016年)です。移行するのがずいぶん先のことでもあり、奈良市や園からの説明はありましたが、一番の不安だったのはどんな法人に決まるのか、という点でした。でも、当時の保護者会代表の方が前向きに考えていこうという姿勢を示してくださったおかげもあり、結果、良い法人さんに決まったと思います。」

民営化後の園の方針はどうでしたか?

 (中川さん)「民営化されると、これまでの方針が全てリセットされるのかと思いましたが、これまでの園のいいところは引き継ぎながら運営をしてくださっていて安心しています。」

大変だったこと・良かったことを教えてください。

●先生との関係
 (中川さん)「1年間は前園の先生もたくさん残ってくださっていたので、多くの子どもたちは安心して変化をうまく受け入れてくれたのではないでしょうか。一方、保護者は子育てについての相談にのってもらうなど交流が深かった先生もいたため、お別れは子どもよりも寂しかったかもしれません。今は若い先生が増え、フットワークが軽くてアクティブな先生が増えました。」

●保育の内容
 (中川さん)「保育については、市立園の時と同じく「子ども主体」を第一に考えてくださっていると思います。また、保護者の要望を受けて、お昼寝タイムに体操教室が導入されました。参加は自由に選択でき、格差は生じるかもしれませんが、私としては、小さな子どもが体を動かせる機会を作ってもらえたことはうれしかったです。」

●問題解決のスピード
 (中川さん)「問題提起があった場合、公立だと役所の担当課に一度確認をとらないといけないと思いますが、園内で決定してもらえるため対応スピードは早まったと思います。」

保護者会
 (中川さん)「各クラスから役員を選出し10名以下で話し合いをしながら動いています。行事についても先生が準備を担当してくださり、保護者の負担はずいぶん減りました。逆に先生の負担が増えたのではないかと心配しています。保護者会は大切な役割を担っています。今後も全てを園にお任せではなく、保育者と保護者が一緒になりながら子どもたちのために関わっていけたらいいなと思います。」

きずな       パパジーカ④

最後に、奈良市の取組について奈良市の担当課に聞きました!

担当職員

どうして、こども園化や民営化を進めているのですか?

 (子ども政策課)「奈良市では『待機児童』や『幼稚園の過小規模化』などの問題をかかえており、それを解消するためにこども園化を進めています。また、限りある財源を有効活用するためにも、民間の力をお借りして子どもたちが安心できる保育環境を一緒に作っています。」

どのような形で民営化しているのですか?

 (子ども政策課)「単純な民営化ではなく、『公私連携』という枠組みを活用しています。市の教育・保育理念を引き継ぐことを基本とし、保護者の実費負担の導入に当たっては保護者代表と市と法人で協議を行うなど、市立園に準じた運営となるように条件を設けています。」

民営化の際の苦労は?

 (子ども政策課)「市立園の民営化に対して、在園児保護者や地域の方の理解を得ることに大変な時間が必要となります。様々なご意見がある中で、可能な限りご理解いただくために保護者代表の方々を中心に何度も協議を重ねて進めています。

 右京こだま保育園の民営化後に、市が実施した保護者アンケートの結果では、回答をいただいたほぼ9割の方が園の保育に『満足』もしくは『概ね満足している』との結果が得られていることから、良い法人が選定できたと思っています。」

 

 

~園DATA~

園名称:公私連携幼保連携型認定こども園 右京こだま保育園  

所在地:奈良市右京5丁目1−1

電話番号:0742-71-1186

保育定員:225名

 園ホームページURL:https://ukyo-kodama.kibounokai.jp<外部リンク>

*令和2年度(2020年度)より、市立右京保育園から認定こども園への移行を伴う民営化により「社会福祉法人 希望の会」が運営母体となりました。

 

奈良市の子育てに関する情報やイベントを紹介します!

☆子育て広場
 奈良市では、概ね0~3歳児とその保護者を対象に子育て広場を開催しています。様々なイベントや講座を開催していますので、ぜひお越しください。
詳しくはこちら:奈良市子育て広場一覧表

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