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赤ちゃんの食事

更新日:2023年1月1日更新 印刷ページ表示

目次

はじめに

進め方

離乳食作りのコツ

よくある質問

はじめに

離乳とは

母乳や育児用ミルクの乳汁栄養から少しずつ形のある食事に慣れて、子どもの食事を食べられるようになるプロセスです。

離乳食を始めるにあたって

1~2か月に1回のペースで計測を

乳幼児身体発育曲線の画像

離乳食が始まっても、栄養の多くは母乳や育児用ミルクで補っています。

母子健康手帳の乳幼児身体発育曲線のグラフに体重・身長を記入して、曲線のカーブにそって伸びていれば大丈夫です。可能であれば1~2か月のペースで計測し母子手帳のグラフに点を打って伸びを確認しましょう。心配なことがあれば母子保健課にご連絡ください。

離乳食が進みにくい場合、他の食品も試してみるなどしながら、あせらずに「おいしいね」と声かけして何度か試してみましょう。

 

進め方

開始の目安

赤ちゃんの発達には個人差があるので、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。

離乳食の開始は生後5~6か月頃が目安です。

  1. 首のすわりがしっかりしており、寝返りができる
  2. 5秒以上座れる
  3. 食べ物に興味を示す
  4. スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

赤ちゃんの発育や発達には個人差があるので、月齢などはあくまで目安です。 赤ちゃんの様子を見ながらすすめましょう。うまくいかなくても、あせらず、楽しい雰囲気で少しずつすすめていきましょう。

1回食のポイント(5~6か月頃ゴックン期)

この時期は母乳やミルクが中心。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日800~1000mlが目安です(個人差があります)。

【離乳食の進め方】詳しくはリーフレット「赤ちゃんの食事」をご覧ください。

  • 離乳食は1日1回。この時期は離乳食を飲み込むこと、舌触り、味に慣れることが目的です。
  • この時期は調味料による味付けは一切不要!代わりに手作りのだしを加えると風味が良くなり美味しく食べられます。
  • 初めて与える食材は1日1品で、なるべく午前中の授乳前に与えましょう。
  • 離乳食を始める前に果汁などの甘いものを飲ませると、母乳や育児用ミルクの飲む量が減ったり、お粥の食べが悪くなることがあります。果物は野菜と同じ時期(お粥に慣れて1週間くらいたったら)に、果肉も潰して与えましょう。

【お口の動き】最初は舌が前後に動き、次第に口を閉じてゴックンするようになる。

赤ちゃんの画像1

【離乳食の進め方】詳しくはリーフレット「赤ちゃんの食事」をご覧ください。

1.全がゆ(5倍粥)をつぶしたものからはじめます。ゆっくりと1さじずつ、赤ちゃんの機嫌や食欲などの様子を見ながら進めましょう。

2.おかゆに慣れて1週間くらい経ったら、すりつぶした野菜や芋を試しましょう。

3.おかゆや野菜に慣れて2週間くらい経ったら、豆腐や白身魚を与えます。慣れたら固ゆでした卵黄を潰したり、刻んで与えることができます。​

【柔らかさのイメージ】ポタージュ状→ジャム状

最初の1か月はポタージュ状→ ポタージュ状の画像

1​か月くらいして慣れたらジャム状→ ​ジャム状の画像

お粥やかぼちゃを使った離乳食づくりの動画は→奈良市動画チャンネル「離乳食をはじめよう!」をご覧ください。

【味付けの目安】この時期は調味料は一切不要です。

調理方法の例

離乳食づくりの際は手指や使用する器具類は清潔にしましょう。

1おろし器ですりおろす

・人参は大きく切って茹でたものをすりおろすと滑らかに仕上がりやすい。

・ささみは筋を取りラップに包んで冷凍したものをすりおろし、出汁などで茹でてから与える。

すりおろした人参すりおろしたささみ

2つぶす(すりつぶす)

・かぼちゃや芋は水にくぐらせ、ラップに包んで電子レンジで加熱。熱い内にフォークの背などで潰す(やけどに注意)

・ほうれん草などの葉物野菜は繊維が多いため、細かく切ってからすり潰す。

かぼちゃほうれん草

​​2回食のポイント(7~8か月頃モグモグ期)

授乳について

母乳やミルクはなるべく食後に与えます。空腹で機嫌が悪い時は、先に少し授乳してから離乳食を与えてもよいでしょう。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日600~800ml程度が目安です(個人差があります)。

【離乳食の進め方】詳しくはリーフレット「赤ちゃんの食事」をご覧ください。

  • 離乳食は1日2回。この時期から食べられる食材の種類が増えるので、大人の食事から取り分けることができます。
  • 2回食にする目安として、(1)離乳食を始めて1か月程度経ち、1回食に慣れてきた(2)唇を閉じて上手に離乳食をごっくんすることができるなどの様子が見られたら、赤ちゃんに食欲があり体調が良い日に2回食にしてみましょう

  • 2回食開始直後は、食事のどちらかを少量ずつ(例:1/3程度など)から始めると赤ちゃんの負担になりにくいです。

  • 食材の味を生かしながら、うす味でおいしく調理しましょう。
  • 貧血に注意が必要な時期なので、赤身の肉・魚、ほうれん草、海藻類を取り入れましょう。

【お口の動き】舌と上あごで食材を押し潰して食べる。2~3秒程、もぐもぐして食べることができる(月齢だけでなく赤ちゃんのお口の動きなど様子を見て2回食に進めていきます)。

赤ちゃんの画像2

【やわらかさのイメージ】

豆腐状(舌でつぶせ固さ)の画像←豆腐状(舌で潰すことができる固さ)

お粥やかぼちゃを使った離乳食づくりの動画は→奈良市動画チャンネル「離乳食をはじめよう!」をご覧ください。

【味付けの目安】基本的に味付けは不要ですが、使う場合はごく少量(風味付け程度)に。

 
離乳中期(生後7~8か月頃)の目安量(1回あたり)※食事量には個人差があります

全がゆ(5倍粥):子ども茶碗1/2杯(50g)→2/3杯(80g)

1回あたりの目安量の画像1右矢印の画像11回あたりの目安量の画像2

野菜:小さじ4~6杯(20~30g)

小さじの画像1小さじの画像2小さじの画像3小さじの画像4小さじの画像5小さじの画像6

魚:小さじ2~3杯(10~15g)

小さじの画像7小さじの画像8小さじの画像9

肉:小さじ2~3杯(10~15g)

小さじの画像10小さじの画像11小さじの画像12

豆腐:大さじ2~3杯弱(30~40g)

大さじの画像1大さじの画像2大さじの画像3

卵:卵黄1~全卵1/3(固ゆでしたものを潰すか刻む)→慣れたら錦糸卵にしてもOK!

卵黄の画像全卵の画像1

ヨーグルト:大さじ3~5弱(50~70g)

大さじの画像4大さじの画像5大さじの画像6大さじの画像7大さじの画像20

3回食のポイント(9~11か月頃カミカミ期)

授乳について

母乳やミルクはなるべく食後に与えます。空腹で機嫌が悪い時は、先に少し授乳してから離乳食を与えてもよいでしょう。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日400~600ml程度が目安です(個人差があります)。

【離乳食の進め方】詳しくはリーフレット「赤ちゃんの食事」をご覧ください。

  • 離乳食は1日3回。なるべく食事の時間を決めて生活リズムを整えましょう。
  • 貧血に注意が必要な時期なので、赤身の肉・魚、ほうれん草、海藻類を取り入れましょう。

【お口の動き】頬を膨らませて歯や歯茎を使ってカミカミする時期。

赤ちゃんの画像3

【やわらかさのイメージ】

↓バナナ状(歯茎でつぶせる固さ)。かぼちゃは皮と種を取り除き、柔らかくなるまで茹でて1cm角位の大きさに切ったもの(大きさは赤ちゃんの食べる様子を見て変えてください)

厚焼き卵状(歯茎でつぶせる固さ)の画像

お粥やかぼちゃを使った離乳食づくりの動画は→奈良市動画チャンネル「離乳食をはじめよう!」をご覧ください。

離乳後期(生後9~11か月頃)の目安量(1回あたり)※食事量には個人差があります

全がゆ(5倍粥):子ども茶碗2/3杯(90g)→軟飯:子ども茶碗2/3杯(80g)

1回あたりの目安量の画像3右矢印の画像21回あたりの目安量の画像4

野菜:大さじ2~3杯弱(30~40g)

大さじの画像8大さじの画像9大さじの画像10

魚:小さじ3杯(15g)

小さじの画像13小さじの画像14小さじの画像15

肉:小さじ3杯(15g)

小さじの画像16小さじの画像17小さじの画像18

豆腐:大さじ3杯(45g)

大さじの画像11大さじの画像12大さじの画像13

卵:全卵1/2

全卵の画像2

ヨーグルト:大さじ6杯弱(80g)

大さじの画像14大さじの画像15大さじの画像16大さじの画像17大さじの画像18大さじの画像19

手づかみ食べはスプーンを使う土台になります!汚れても良いように床に新聞紙やビニールシートを敷きましょう。手で持ちやすいように野菜はスティック状に切る、りんごを薄くスライスする等工夫しましょう。

【味付けの目安】調味料の使い過ぎに注意!大人が薄いと感じる程度の味付けまでにしましょう。例として、醤油2~3滴まで、オリーブオイル小さじ1/2まで等。

離乳食の食べさせ方

1赤ちゃんの隣に座り声かけをする2離乳食をスプーンの半分程度盛る3下唇にスプーンを当てて口が開くのを待つ4スプーンを水平に抜く

離乳食を食べる時の姿勢

お口を使って上手に離乳食をモグモグ・カミカミするには、「少し前傾」で「足裏がつく」ことがポイント!

肘が机につき前傾姿勢がとれる、タオルなどで腰を支え体がぐらぐらしない、椅子の補助板や踏み台に足底がつき姿勢が安定している

離乳食作りのコツ

調理方法の進め方

【調理方法の例】根菜は皮を厚めにむき、水から茹でる。炊飯器に材料と浸る程度の水を入れ炊飯すると柔らかく仕上がる。ホウレンソウなどの葉物野菜はやわらかい葉先を使い、湯から茹で水にさらす。茹でた後は繊維を断ち切るため、縦横に切る。茹でて水気を絞ったホウレンソウを棒状になるようラップを巻き、冷凍してからすりおろす。

食材の形状の進め方

食材の形状の進め方として。みじん切りは口の中でばらけて食べづらいため、水溶き片栗粉などでとろみをつけてもOK。9か月以降になれば手づかみ食べしやすいよう乱切りやスティック状に切っても良い。

離乳食と栄養バランス

離乳食は適切な時期に開始し、バランスよく食べましょう。

赤ちゃんの食事量には個人差があるため、全ての栄養素がとれない日もある。1週間単位でバランスがとれているかの確認を。きなこや青のりなど香りがあるものを一緒に使ったり、味付けや調理法を変えるだけでも献立に変化がでる。赤ちゃんはまだ腎臓などの機能が未発達なため、タンパク質を摂りすぎると体に負担がかかる場合がある。個人差はあるもののタンパク質(魚・肉・卵・大豆製品)の目安量はある程度守りましょう。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年版)」では、母乳育児の場合、生後6か月の時点でヘモグロビン濃度が低く鉄欠乏を生じやすいとの報告が記されています。自己判断で離乳食の開始を遅らせないようにしましょう。

また鉄分の多い食品として、レバーや赤身魚、卵黄、あさり、納豆、小松菜、ほうれん草などが挙げられますが、特定の食材に偏ることなくバランスよく食べることが大切です。ベビーフードなども上手に活用すると良いでしょう。食材の使用時期については、リーフレット「あかちゃんの食事」を参考にしてください。

大人の料理から取り分けよう!~取り分け離乳食のすすめ~

家族が食べる大人用の料理を作る途中や出来上がった料理から、赤ちゃんに合った食材を取り分けて食べやすくアレンジした離乳食のことを「取り分け離乳食」と言います。7か月以降は赤ちゃんが食べられる食材が増えるので取り分けが便利です!

◆メリット:大人と同じ食材が使えて無駄がない。大人用の料理と一緒にできるので時間の節約になる。家族と一緒の食事から「おいしさ」を共感し、子どもの食べ物への興味や食べる意欲を育てることができる。

◆ポイント:食材は月齢に応じて子どもが食べられるものを使う。簡単に離乳食ができる食材や調理方法を選ぶ。材料の固さや大きさを子どもの成長や発達段階に合わせたものにする。刻む、つぶす、とろみをつける、汁気を多くするなど子どもが食べやすいように調理する。薄味に仕上げるために、大人用の味付けをする前に取り分ける。

野菜など時間がある時にまとめ切りし、肉と野菜を出汁で煮て9か月以降は潰して与える。大人用は醤油と砂糖で味をつける。食材を切ってから冷蔵で3日間、冷凍で1週間以内に食べきること。

取り分け離乳食レシピは下記(ダウンロード)にあります!

フリージング(冷凍)の基本テクニック

離乳食は一度に多めに作っておき、小分けにして冷凍しておきましょう!

【☆フリージングのポイント☆】

  • 食材は新鮮なうちにしっかり加熱する。
  • 冷凍する際は、よく冷ましてからにし、一週間以内に使い切りましょう(食材が空気に触れないように)。
  • 自然解凍は食中毒のリスクがあるため避け、鍋や電子レンジを使って短時間で解凍しましょう。
  • 使う時は必ず再加熱しましょう(フライパンの場合は焦げないよう水を加えて、電子レンジの場合はふんわりとラップし、加熱ムラがないか確認)。

【製氷皿】水分を多く含むものなどがおすすめ!

  1. 離乳食を1回分ずつ製氷皿に入れる。(1回分の量をはかっておけば必要量を取りだしやすい)
  2. ラップをして冷凍する。
  3. 凍ったら製氷皿から取り出しフリーザーバック等に入れて保存する。
  4. 電子レンジで解凍する時は10gで20~30秒程度の加熱が目安。(食品によっては水分を少し加えるのがコツ)

製氷皿を使うの画像

【オーブンシートを使う】

  1. 密閉容器にオーブンシートを敷き、その上に離乳食を1回分ずつ分けて冷凍する。
  2. 凍ったらフリーザーバックに入れ替える。
  3. 電子レンジで解凍する時は10gで20~30秒程度の加熱が目安。(食品によっては水分を少し加えるのがコツ)

オーブンシートを使うの画像

【フリーザーバックを使う】ペーストや固形物まで使用可能!

  1. フリーザーバックに離乳食を入れて平らにし、上から菜箸などで1回分ずつ筋をつけて冷凍する。(作った日付も書いておきましょう)。
  2. 電子レンジで解凍する時は10gで20~30秒程度の加熱が目安。(食品によっては水分を少し加えるのがコツ)フリーザーバックを使うの画像

よくある質問 

離乳食についてよくある質問と解消法の例を紹介します。離乳食の進み方は個人差があるため、どうしてもうまく食べられないことがあります。お子さんの食べる様子を見て焦らずに進めましょう。​

離乳食の開始を早めても良い?

4か月より前に早めると小児肥満等のリスクになる可能性があります。離乳食のスタートは生後5~6か月頃が目安です(個人差はあります)。月齢だけではなく、首のすわりがしっかりしている、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる、食事に興味を示すなどのサインが見られたら、そろそろ始めても良いでしょう。

離乳食の開始を遅くしても良い?

離乳食の開始が遅くなると、次第にエネルギーや栄養素(鉄分等)が不足していきます。離乳食には栄養補給以外にも消化器官を発達させたり、噛む力や自分で食べる力を育てるという役割があります。適切な時期に離乳食を始めましょう(早産児などは修正月齢や医師の指示のもと始めましょう)。

離乳食で避けた方が良い食品はあるの?

離乳食で避けたい食材として1はちみつ及びその加工品(乳児ボツリヌス症発症のおそれがあるため満1歳までは使わない)2いか、たこ、えび、かに、貝類(消化が難しいため)3餅、白玉粉、ゴマ、ナッツ類、こんにゃく(誤嚥しやすいので与えない)生肉や生魚も

アレルギーが心配な時は? 

  • (湿疹など)気になる症状があるときは、かかりつけのお医者さんに相談してから始めましょう。
  • 離乳食の開始や進行を自己判断で遅らせないようにしましょう。
  • 初めての食材は、新鮮な食材を十分加熱して午前中(病院が開いている時間)に1種類を少量ずつあげましょう。

☆自己判断せず、医師に相談してください☆

離乳食の開始前に、果汁は必要?

離乳前の赤ちゃんにとって、最適な栄養源は母乳や育児用ミルクです。離乳前に乳汁以外の果汁などを飲ませると、離乳食を食べるのを嫌がったり、母乳や育児用ミルクの飲む量が減り、必要なエネルギーや栄養素が不足することもあります。まずはお粥からスタートして、1週間以降の野菜と同じタイミングに果肉も潰して与えるようにしましょう。

離乳食を嫌がり、なかなか食べてくれない(ゴックン期)

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由は「形状」「温度」や「スプーンの感触が苦手」など様々です。

◆形状:この時期の赤ちゃんは口を閉じて飲み込む「ゴックン期」なので、飲みこみやすいなめらかなトロトロ状にしましょう。

◆温度:人肌くらいの温度が適しています。食材の中が熱くなっている場合があるので、温度を確認してから赤ちゃんに与えましょう。

◆スプーン:離乳食のスプーンはボウル部分(すくう部分)が浅く、子どもの口の幅の2/3程度が子どもの口に合った大きさとされています。またスプーンの素材を変えてみても良いでしょう。

◆空腹感:お腹が空いていないと食べが悪くなったり、逆にお腹が空きすぎていると、離乳食ではなく、ミルクや母乳を求めることがあります。その場合は離乳食の時間を少し早めにするなどの工夫をしてみましょう。

ゴックン期の赤ちゃんは、まだ栄養の多くを母乳やミルクでとっているので、調理法を変えるなどの工夫をしても離乳食を嫌がる場合は、無理強いせず翌日や少し日にちをあけて与えてみましょう。

離乳食は欲しがるだけあげても良い?

基本的には目安量を食べ終えたら切り上げて授乳やミルクを与えます。赤ちゃんの胃腸の働きはまだ未熟なので、一度にたくさんの量を与えてしまうと消化不良を起こすことがあります。少しずつ離乳食の量は増やしても良いですが、赤ちゃんの体調、体格、うんちの様子などを見ながら徐々に増やすようにしましょう。

離乳食を始めてから、便秘になったが大丈夫?

離乳食を始めると腸内細菌のバランスが変化するため、便秘になったり逆に便がゆるくなることがあります。元気で食欲があり離乳食を食べている場合は特に心配ありませんが、便秘が続く場合は綿棒浣腸をしてあげたり、必要時病院を受診しましょう。

体調不良で離乳食を中断した場合の離乳食の与え方は?

体調がよくなったら、初めは消化の良いもの(脂肪分を多く含むものは避ける)を中心に今まで与えていたものを少量ずつ与えてみましょう。問題なく食べるようなら今までの量に戻していきます。どうしても食べない場合は、少し柔らかくして与えてみましょう。

離乳食を口から出す

口の中でうまく潰せず、ごっくんできない場合は口から吐き出すことがあります。食材が大きすぎないか、固すぎないか確認しましょう。固さは離乳中期(目安:7~8か月)で豆腐くらい、離乳後期(目安:9~11か月)でバナナくらいが目安です。肉や魚、ブロッコリーなど口の中でまとまりにくい食材はとろみをつけると良いでしょう。

離乳食を丸のみする(カミカミ期)

噛む力は乳歯の奥歯が生え揃う3歳過ぎまでの間に徐々に獲得されます。それぞれの時期に合った固さ・大きさの食べ物を与え、噛むトレーニングをしていきましょう。

離乳後期から少し大きめにカットした食べ物や手づかみ食べで食べられるもの(例:バナナ、大根などの野菜を煮てスティック状にしたもの)をあげてみましょう。10か月頃の固さの目安は「指で簡単につぶせる固さ」、1歳前後の固さの目安は「スプーンがすっと入る固さ」です(※個人差あり)。目安より固すぎる食べ物を早い時期から与えると、うまく噛めずにかえって丸のみすることもあります。目安となる大きさ、噛む力を促す遊びは下の図を参考にしてください。

手づかみで大きめの食べ物を口に運んで、前歯を使って噛みとり、一口量を覚えることも大切です。この時、スティック状に切った野菜は赤ちゃんの一口大のところに切れ目を入れておいたり、赤ちゃんの手を大人が一緒に持ってサポートするなど、赤ちゃんが一口で押し込んで食べないように注意しましょう。

また、赤ちゃんに離乳食を与えるスピードが速いと飲み込んでしまいがちなので、なるべく一口ずつ声をかけながらゆっくりあげましょう。

食材の大きさや固さを変えてみましょう(舌を左右に動かして、歯茎に寄せてつぶして食べるようになってきます。固すぎると吐き出したり、丸のみしやすくなります。指で簡単に潰せるバナナくらいの固さで丸のみできないくらいの大き目(スティック状)にしましょう。噛む力を促す遊びをする(はいはいでトンネルくぐりや舌の側面を清潔な指でやさしくなぞる)

手づかみ食べをしない(カミカミ期)

手に食べ物が付くのを嫌がる場合は、サンドイッチ用食パンで作ったロールサンドやスティック状の野菜などで焦らず練習しましょう。周りの大人が同じように食材を持ち、声掛けしながら口に入れる様子を見せてあげるとイメージがしやすくなります(手づかみ食べをあまりしない赤ちゃんもいます)。また、食べる意欲を引き出すためには、空腹を感じさせることも大切です。授乳のタイミングを含めた生活リズムを見直しましょう。

手づかみ食べのメリットとして、自分で食べようとする意欲を育てる、手指の発達を促しスプーンなどの食器具を使うことがスムーズにできる。食べ物の形や感触、温度などを手づかみしながら指で覚えることができる。手づかみ食べのポイントとして、環境を整える、手づかみ食べしやすい姿勢にする。手づかみ食べしやすい食品として、赤ちゃんせんべい、トースト、大きく切って茹でた人参など(大人が一緒に持ち、誤嚥しないように注意する)

母乳やミルク以外の水分の与え方は?

基本的には母乳やミルクで必要な水分は足りているので、必ずしも必要なものではありません。汗をかいた時や入浴後など喉が渇いているようであれば、水やお茶(麦茶などのカフェインを含まないもの)をあげてもかまいません。ジュースやスポーツ飲料は糖分や塩分を含むので、母乳やミルクを飲む量が減る可能性があります。病気や体調不良の時以外は与えないようにしましょう。

1スプーンを真横にし下唇の中央にのせすするのを待つ2おちょこの縁を唇で挟ませ一口飲んだら口から外す3小さ目のコップに少量の飲み物を入れ少しずつ傾ける

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