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園では毎年8月、戦争が終わり平和になった日を忘れないよう平和や友達、命の大切さを考える取り組みをしています。
「心が触れ合うと気持ちいいな 気持ちが通じ合うとうれしいな」をテーマに0歳から2歳児の様子を伝えています。
自分や他者のことを大切に考えられる心を育てていくために「自分が大切にされている」と感じられることを大事にしています。日頃からゆったりと保育者や友達とふれあい遊びをすることで身体や心がほぐれたり、ぬくもりを感じたりして触れ合うって気持ちいいな、一緒に遊んで楽しいなと感じてほしいと思います。
各学年に合わせて平和、友達、命の大切さを一緒に考えました。
3歳児
命の大切さや戦争について話をしたり、絵本を読んだりしました。
みんなそれぞれに感じたことや思ったことを自分の言葉で話していたことにとても驚き、感動しました。大きくなった時に、「こんな絵本見たことあるな」「あの絵本の話はこういう事だったのか…」など思い出し、考えるきっかけになればいいなと思っています。
友達と笑顔で触れ合って遊んだり『まあるいいのち』を歌いながら身振り手振りの手話をしたりして遊ぶ姿があります。遊びや生活の中で思いの違いがあっても「ごめんね」「いいよ」「○○したかったの」など、思いを伝え合うことができたらいいですね。
4歳児
絵本を読んで、平和って何だろう、自分や友達、命の大切さなどについて話し合いをしました。くま組、きりん組のお友達らしい、優しくてあたたかい意見や感想をたくさん考えて、話してくれました。子どもたちからでた友達に優しくすることが平和につながるという意見をもとに、絵本を通して友達にも思いがあること、友達の気持ちを知ることの大切さや人に優しくすることで自分も嬉しい気持ちになることについて話をしました。
『まあるいいのち』の歌を聞いたり手話をみたりして一人ひとりが大事な命であることを改めて知ったり、絵本コーナーにある『へいわとせんそう』のイラストをみて「戦争はいやだ、平和がいいな」と平和を願う姿がみられました。
5歳児
仲間や戦争について、知ってほしいこと、考えてほしいことを絵本を通じて取り組みました。
『へいわとせんそう』の絵本を読み、平和と戦争の違いを見比べたり、味方の父と敵の父、味方の赤ちゃんと敵の赤ちゃんを見比べたりしました。戦争の絵や写真を見た後には、敵国=悪者・悪い人と思ってしまう意見もありましたが、味方の父や赤ちゃんに違いがないことに気付く姿もありました。
今、子どもたちを取り巻く世界は、大きく変動しています。しかし「嫌なことはいや!」「あかんことはあかん!」と言える子どもたちであってほしいと思います。
子ども達が気づいたこと、考えたことを2学期も引き続き大切にし、子ども達の心の育ちにつなげていきたいと思います。