はるの小さな話essay

ならのはるをめざした
旅人のエッセイをお届けします。

はるの子どもたち

はるの子どもたち

田淵 三菜写真家

誰もいない場所が好きだ。
「誰もいない」そう気がつくと、「わくわく」の気持ちで心が弾んでくる。
「わくわく」はいろんな気持ちに変化する。「わくわく」から「どきどき」、「どきどき」から「そわそわ」、「そわそわ」から「ぞわぞわ」、それから「ぞくぞく」っと、怖くなることもあるから、ちょっと危険な気持ちでもある。
誰もいない交差点、誰もいない教室、誰もいない砂浜、誰もいない森の中、、、
移動中でも、散歩していても、旅先でも、気がつけば誰もいない場所を何となく探している。

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はるをまだ知らない

はるをまだ知らない

三原 寛子料理研究家

南風食堂という屋号で、フリーランスで料理の仕事をして、今年で20年になる。
食べたことがない素材の組み合わせを求めて、その土地でしか使われない調味料を探して、少し時間が空くと、国内外問わず、すぐ旅に出てしまう。お金の代わりに野菜が入場料の、少し風変わりな料理と音楽のイベント‘give me vegetable’を主催していて、日本全国で60回ほど開催しているので、国内もいろいろなところに旅をして、料理をつくった。

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