都祁の山奥にひっそりと佇む1871年創業の酒造

1871年の創業の日から今日まで、ずっと同じ場所で酒造りを続けてきたという酒蔵に足を運ぶだけでも、特別な体験と言えるだろう。そして、7代目の倉本隆司さんの言葉が加わり、「現在」と「過去」が交差する。「米の発酵にどのくらい時間をかけるかが一番重要なポイント。
ここを失敗すると、出来上がりの味は粗く、不味いものになってしまう。時間を味方につける、というのが鍵ですね」、と倉本さん。

歴史を味わう

都祁の地元にひっそりとたたずむ倉本酒造の酒の仕込み方法は、創業当時から一切変わらない。それは果たして誇るべきことなのか?という質問に、倉本さんは穏やかにこう答えてくれた。「うちの酒蔵の歴史と伝統は、できた酒の味でわかってもらえると思います」。倉本さんは、農業大学を卒業し、一般企業で勤務後、家業の酒蔵で杜氏(とうじ・日本酒を仕込む専門家)として仕事を始めた。仕込みの行程は、門外不出だ。

倉本酒造ならではの酒とは?

日本酒の仕込みは、決して楽な仕事ではない。倉本さんいわく、「まず、質の良い天然水が確保できること。」倉本酒造で使用する水は、
奈良でも随一の水質を誇り、倉本さんのこだわりの酒造りを支える。次に重要とされるのが、米だ。倉本酒造では、自社の田んぼで独自に米作りも行なっている。収穫した米は適切な温度で管理され、仕込みの時を待つ。

美味しい日本酒を一年を通して楽しむ

倉本酒造の一番人気は「しぼりたて」。季節の料理、野菜、果物と組み合わせるも良し。もちろん、酒そのものをそれだけでじっくり味わうも良し。
一年を通していつでも楽しめるのが倉本酒造の酒だと、倉本さんは自負する。
倉本酒造ならではの日本酒をご堪能ください。

倉本酒造

倉本酒造
奈良市都祁吐山町2501
8:00~17:00
不定休
Tel: 0743-82-0008
https://kuramoto-sake.weebly.com

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