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スローガン策定の背景

更新日:2023年7月27日更新 印刷ページ表示

奈良市の課題解決へ

古都・奈良には、多くの魅力がたくさんあるにもかかわらず、下記が長年の課題となっていました。この課題は、「情報発信力の弱さ」を解消することで解決できるのではないか、と仮定しています。今回、奈良市の新たな試みとして、英語スローガンを課題解決のツールとして活用します。

課題1 国内外観光客の日帰り客の多さ・リピート率の低さ

コロナ前の令和元年(2019年)、年間約331万人の外国人観光客が訪れていますが、約9割が日帰りであり、宿泊需要が大変低くなっています。
※奈良市調査(2019年)では、外国人観光客における県内の1人あたりの観光消費額は宿泊が27,079円、日帰りが5,914円。

奈良市で宿泊しないのはなぜか(例:​外国人観光客)

奈良市で宿泊しないのはなぜか(外国人観光客)グラフ
​奈良市を含む奈良県では、宿泊施設数の少なさが言われているが、観光客が「奈良市の宿泊施設を選ばなかった」理由は、数が原因ではない可能性も。
近年、魅力的な宿泊施設の開業が相次いでいること、既存の宿泊施設ではホテル・旅館・ゲストハウスといった多様なサービス、また独自に素晴らしい取り組みが豊富にあること、半日では観光し切れない魅力がたくさんあること等を国内外に発信する必要がある。​

奈良市の旅行の目的は(例:​外国人観光客)

奈良市の旅行の目的(外国人観光客)グラフ​​

奈良公園に行き、鹿を見学するコースが奈良市来訪の目的となっている。日本人観光客の場合は寺社仏閣の見学が目的の1位となっているが、その他のスポットや観光資源はほとんど認知されていない現状が見てとれる。
奈良の多角的な魅力を発信することで、滞在時間を増やすことが重要である。

​何回目の奈良市訪問か(例:外国人観光客)

何回目の奈良市訪問か(外国人観光客)円グラフ

奈良市に再訪したいか

奈良市に再訪したいか グラフ

初めての奈良市訪問である外国人観光客は約9割だが、そのうちほとんどの観光客が「また来たい」と回答しており、奈良市再訪を後押しするための、鮮度の高い情報発信を継続的に行うことが求められる。

出典:2020年2月 奈良商工会議所『「観光に関するアンケート調査」結果報告書~観光地(東大寺)での調査~』より表部分を引用​

課題2 市民の方にも「街への誇り」を持ってもらうには

住んでいる人間が街の魅力を正しく認知していることこそが、最強の強みであると考えます。行政の枠組みを超えて、地域の方々がみんなで奈良の新発見を見つけ発信していく、それを受け取った世界中の方々が、また奈良を訪れてくれて奈良を好きになってくれる、奈良市民の皆さんも改めて街が好きになってくれる…そんな好循環を作り出す必要があります。

参考:奈良市第5次総合計画

奈良市が策定した「第5次総合計画」では10年後に向けた5つの指標(住みよさ、定住志向、まちへの愛着、まちづくりへの関心、まちづくりへの参加)を数値目標として設定しています。下記に示したいずれの指標も8割以上の達成を目標としており、継続的な取り組みが求められています。

第5次総合計画指標1「奈良市に住んでよかったと思う人の割合」

第5次総合計画指標2「奈良市に住み続けたい人の割合」

第5次総合計画指標3「奈良市に愛着を感じている人の割合」