「なら、らぶ、りぶ」なまち

vol.2 富雄エリア

奈良市西部に位置する富雄エリアは、近鉄富雄駅周辺に広がる閑静な住宅街を中心に、最近では有名なラーメン屋やお洒落なカフェなども多く出店し、注目を集める町です。阪奈道路や第二阪奈道路を利用すれば車で大阪に出るのにも便利な一方、エリア内には小学校が5つあり、またあちこちに緑地や公園が点在し、大きな総合病院もあり、住環境も整っています。

住人インタビュー
落ち着いた環境で子育てができる豊かさ

乃一 のいち 和美 かずみ さん

奈良県大和郡山市ご出身の乃一さん。ご主人の転勤を機に神奈川県川崎市で10年間過ごしますが、転職されたご主人の勤務地が偶然にも奈良だったことから都会の生活に別れを告げ、再び奈良へ。現在は、中学1年生の娘さんと3人で富雄エリアにお住まいです。

引越しの決め手は小中一貫校

奈良に移り住むことになったのは、ちょうど娘が小学校に上がるタイミングだったんです。それで家探しを始めたときに特にこだわったのが、学区選びでした。インターネットで口コミの評判をいろいろ見たり調べたりして、その年から富雄第三小中学校が小中一貫校になるということを知りました。何年か前、東京の品川にある小中一貫校がとても人気だと聞いていましたし、公立だということもあって、これはいい機会だと思い富雄エリアで家を探しました。引っ越して来たのは、入学式の2日前でした。

小中一貫校の良いところ

小中一貫校の良いところの一つは、小学生の子どもにとっては中学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるということ。入学式のとき、1年生と7年生(中学1年生)が手を繋いで一緒に退場していく姿は、とてもあたたかいなあと感じました。日常でも一緒に登校したり、掃除をしたり。運動会も合同で行うのですが、身長差のある小学生と中学生が一緒に「大玉送り」をする光景はとても微笑ましいです。部活動も、5年生から中学生と一緒に参加できます。

学習面では、例えば1年生の時に橿原の昆虫館へ遠足に行った時、中学の理科の先生がついてきて教えてくれたりして、そうやって中学で学習する視点に早くから触れられるのはいいことだと思いました。英会話は1年生からしていますが、5年生からは中学校の先生による英語の授業が始まるのもいいですね。2年かけてじっくり基礎づくりをしてくれる感じです。それに、小学校と中学校の職員室が同じ部屋で、先生たちは1~9年生(中学3年生)の生徒のことを知ってくれているので、小学校から中学校へと違和感なくスムーズに進級できます。子どもどうしはもちろん、親も同学年の子たち全員のことを知ることができて安心ですね。

守られているなあと感じます

奈良に戻って感じたのは、自分が子どもの頃に抱いていたイメージとは全く違って、とても住みやすい町だったということ。正直、もっと田舎で何もないと思っていましたが、スーパーやショッピングセンターもあり不便は感じません。電車に乗れば、数十分で大阪にも出られますし。

それに、自然がたくさんある落ち着いた環境で子育てができるというのは、とても豊かなことだと思うんです。神奈川や東京は、夜になっても明るくて賑やかで「眠らない町」という印象でしたが、そんな体験は大人になってからいくらでもできるし、子どもには必要ないと思うんです。娘が、奈良に来て初めてカタツムリを見たと聞いたときには驚きましたが、そうやって登下校の途中に気づくこともたくさんあったりして。

毎日、通学路の要所要所に地域の方々が立ち、見守ってくださっているのもありがたいこと。嬉しいことに、子どもたちひとりひとりの名前を覚えてくれているんです。また、わざわざその時間に合わせて犬の散歩をしてくれる人もいたりして。私はその方と面識がないのですが、娘が親しそうに話しかけているとか、そういう光景もいいなあと思うんです。守られているなあと感じますね。


(平成29年11月8日に取材)

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交通アクセス

  • 最寄駅:富雄駅

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