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熱中症警戒アラートの運用が始まります
現在の熱中症警戒アラート発表の有無はこちらからご確認ください。
https://www.wbgt.env.go.jp/<外部リンク>(環境省熱中症予防情報サイト)
令和3年度から熱中症警戒アラートの運用が始まります 
毎年、厳しい暑さが続き、熱中症が多く発生しています。熱中症は、暑い環境で体温の調整ができなくなった状態のことで、めまいや吐き気、頭痛、失神等様々な症状をきたし、最悪の場合は死に至る疾患ですが、一人ひとりが予防行動をとることで防ぐ事ができます。誰でも熱中症になる可能性があり、運動中だけでなく、室内でも起こります。特に高齢者、子ども、持病のある方、肥満の方、障がい者等は熱中症になりやすい方々です。
今年から環境省と気象庁により【熱中症警戒アラート】の運用が始まります。この情報を活用し、熱中症を予防しましょう。
熱中症警戒アラートってなに?
熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険性が極めて高いと予想される日の、前日夕方または当日早朝に都道府県ごとに発表され『熱中症予防行動をとってください』という気づきを予め促すためのものです。
テレビ・ラジオ等の報道やその他のルートでアラートが発表されていることを知ったら、外出を控える、エアコンを使用する等の、熱中症の予防行動を積極的にとり、事前に情報を得た場合は、翌日の予定に合わせた熱中症予防行動の計画を立てましょう。
熱中症警戒アラートが発表される基準
環境省が発表している、暑さ指数(WBGT)が33℃を越える日に発表されます。
暑さ指数(WBGT)とは、人間の熱バランスに影響の大きい、【気温】【湿度】【輻射熱】の3つを取り入れた暑さの厳しさを示す指標です。
毎年、環境省が奈良県の暑さ指数を随時、公開しています。下記よりご確認ください。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php<外部リンク>(環境省 熱中症予防情報サイト)
暑さ指数(WBGT)が33℃以下で熱中症警戒アラートが発表されていなくても、随時、暑さ指数(WBGT)を確認し、下記の指針とあわせて日々の活動の参考になさってください。
注1)日本生気象学会指針より引用 注2)日本スポーツ協会指針より引用
また、暑さ指数メール配信サービス(無料)・熱中症警戒アラートメール配信サービス(無料)もあります。
登録して熱中症予防にお役立てください。
https://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php<外部リンク> (熱中症予防情報メール_すぐメール)
熱中症警戒アラートが発表されたらどうすればいいの?
(1)外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう
●昼夜を問わず、エアコン等を使用して部屋の温度を調整しましょう。
●熱中症を予防するためには暑さを避けることが最も重要です。
●不要不急の外出はできるだけ避けましょう。
(2)熱中症のリスクが高い方に声かけをしましょう
●高齢者、子ども、持病のある方、肥満の方、障害者等は熱中症になりやすい方々です。これらの熱中症のリスクが高い方には、身近な方から、夜間を含むエアコンの使用やこまめな水分補給等を行うよう、声をかけましょう。
(3)普段以上に「熱中症予防行動」を実践しましょう
●屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合は適宜マスクをはずしましょう。
●のどが渇く前にこまめに水分補給しましょう。(1日あたり1.2Lが目安)
●涼しい服装にしましょう。
暑くなる前から取り組んでいただきたいこと
(1)暑さに備えた身体づくりをしましょう。
身体が暑さに慣れることを『暑熱順化』といいます。暑さに強くなる身体を作るには、ややきついと感じる運動を1日30分、週4回程度行い、1~4週間継続すると効果的と言われています。
ややきついと感じる運動といっても、ウォーキング等で暑さに強い身体は十分獲得できます。
少し早足でウォーキングし、汗をかく機会を増やし、夏の暑さに負けない身体づくりを行いましょう。継続することで、生活習慣病の予防効果にも期待できますよ。
(※新型コロナウイルス感染症対策を行いながら取り組みましょう。)
(2)住まいへの工夫を見直しましょう。
熱中症が発生する場所は、屋内(室内)が最も多いと言われています。また、エアコンなどの冷房機器を使用せず、室内で涼しく過ごす工夫を全くとっておらず、暑い時期に熱中症で救急搬送される、という事例も多くみられます。
下記の住まいの工夫(室内で涼しく過ごす工夫)を一つでも多く取り入れ、暑い時期を健康に過ごしましょう。
1、風通しを利用する…玄関に網戸、向き合う窓を開ける
2、窓から射し込む日光を遮る…ブラインドやすだれを垂らす、緑のカーテン、日射遮断フィルム
3、空調設備を利用する…我慢せずにエアコンをつける、扇風機も利用する
4、気化熱を利用する…夕方に打ち水をする
5、外部の熱を断熱する…反射率の高い素材を使った屋根、屋根裏の換気口
(3)家族・地域で声を掛け合いましょう
同居や別居に限らず、家族同士で声を掛け合う、また地域での繋がりを大切にし、ご近所同士で電話やオンライン等を活用しながら、暑さに対する行動がとれているか確認し合いましょう。
声を掛け合うことで安否確認にもなり、熱中症を防ぐ事ができます。
「今日は暑いですがエアコンはつけていますか?」
「あぁ忘れていたよ。今からつけますね。」
(参考)https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php<外部リンク>(熱中症環境保健マニュアル2018/環境省)