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奈良しみんだより平成28年6月号(テキスト版)2~5ページ 70年を経て始まる新しい時代「18歳からの選挙権」

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

70年を経て始まる新しい時代「18歳からの選挙権」

公職選挙法の改正により、今夏の参議院議員通常選挙から、選挙権を得る年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられます。新たに有権者となる全国の18歳、19歳の数は、約240万人。日本の未来を担う世代の国政参加で、この国の新たな時代が始まります。

自らの意見を一票に

「自分が投票に行かなくても、何も変わらない」国民の代表を決める選挙であなたが期待をしていた候補者が「一票」差で落選したら・・・投票に行かなかったあなたの「一票」で結果は変わっていたかもしれません。「一票」には自身の、そして後に続く世代の未来に対する大きな「責任」が託されています。

奈良市においても若い世代ほど低い投票率

近年、選挙の投票率は、全国的に減少傾向にあります。特に、20歳代をはじめとする若年層の投票率は、他の世代に比べ、非常に低くなっています。投票率が最も高い世代の60歳代では62・28パーセントであるのに対して20歳代は32・68パーセントと約半分しか投票していません。それは実際の政治において世代間での意見の反映に差がでているとも考えることができます。全国と同様に奈良市でも20歳代の投票率が最も低く、直近の選挙において20歳代は全国よりも約7ポイント高いものの、投票率は40・89パーセントと決して高いとは言えません。さらに、40歳代の投票率は全国平均を大きく下回っており、若年・中堅の世代の政治への参加の低さが浮き彫りとなっています。
(文中の投票率は平成26年衆議院議員総選挙のもの)

世代間投票数で約3倍の差さらに届きにくくなる若者の声

平成26年10月1日現在の人口推計を見ると、60歳代は約1800万人であるのに対して20歳代は約1300万人と、その差は1.4倍。これを、平成26年の衆議院議員総選挙における年代別投票率で投票数に換算してみると、20歳代は約420万票、60歳代は約1240万票となり、世代間で約3倍の差があると考えられます。人口差だけではなく、投票数の差で、若者の意見が届きにくくなっています。

奈良市の新たな18・19歳の有権者数は約7000人

選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられることで、奈良市では新たに約7000票が増えます。7000票という数は、過去の市議会議員選挙で見ても最下位当選の得票数を大きく超える票数であり、10歳代の意見が政治に反映されることを表しています。10歳代、20歳代の投票率の向上はまちの将来を決める大きな原動力となります。

「18歳選挙権」の理由

今回の改正は、70年ぶりの大きな改正です。70年前と今、大きく変わったことと言えば、18歳で得られる情報量が格段に増えたことではないでしょうか。テレビやインターネットの普及で、得られる情報量は著しく増え、また、現在では多くの政治家や政党などがSNSなどを活用したインターネットでの情報発信を行っており、若者にとっても政治に対する判断材料が多くなっています。海外ではすでに「18歳選挙権」が主流(約92パーセント)となっており、時代の流れとも言えることと、若い世代の投票率が低いという課題もあり、18歳・19歳が新たに政治に加わることでこの状況に歯止めがかかることも期待されています。そこで、選挙権にかかわる大きな節目を迎えた、そして迎える人に、インタビューをしました(4,5頁上へ)。

インタビュー 70年前の「完全な普通選挙」を知る

三枝妙子さん(奈良市在住・93歳)

当時を振り返って
生まれは大阪で、終戦間際は大阪大空襲のあおりを受けて、実家のある香川県に疎開をしていました。棲む家を戦火で奪われていまい、生まれ故郷の大阪には戻れず、疎開先で投票をしました。何十年も前の事ですが、初めての投票のことを今でもはっきりと覚えています。(女性が選挙権を得た)当時、私自身は投票には当然行くべきものだと思っていましたし、周りもその意識が高かったです。
70年ぶりの法改正、選挙権年齢の引き下げについてどう考えますか?
現在は教育や思想、食べ物などすごく自由で恵まれていると感じています。特に多くの情報があふれる中、今を生きる若者は上手に情報の取捨選択をして生きていると思います。私にも18歳の親族がいますが、考えをしっかり持った「大人」です。18歳・19歳の若者はこれからの時代を背負っていく世代なので、今回の法改正で、より多く政治に参加することに期待しています。

新たに選挙権を得る10代の声

原桃花さん(奈良女子高等学校3年生)

若い世代の投票率が低いので、私たちの思いとは少し違った意見が政治に反映されているように感じます。新たに選挙権を得るのはこれからの社会を担っていく世代で、責任を持って選挙に参加するべきとは思いますが、まだ「難しい」印象があります。もっと若い世代向けのアピ-ルがあると良いなと思います。

白濱帆乃花さん(育英西高等学校3年生)

自分が投票した人が当選しなかったとしても、その政策を支持する人がこれだけいるということは、投票することで伝わると思います。社会に対して何か思いがあるなら、まずは投票という責任を果たすべきだと思います。

村上友理菜さん(育英西高等学校3年生)

選挙権の話題はクラス内でも出ます。駅前での街頭演説を見たことがありますが、朝で時間もなく、しっかり聞くことができませんでした。SNSやテレビ等のわかりやすいメディアで候補者の政策を見てみたいです。

矢部達大さん(市立一条高等学校の3年生)

「委ねられる」ということに不安はあるけれど (選挙権を得て)僕は嬉しい!

仲村幸奈さん(市立一条高等学校の3年生)

投票には子どもの時から親についていっていたし、自然に行けると思う。

田之上弥央さん(市立一条高等学校の3年生)

「足の引っ張り合い」じゃなくて、前向きな政策を聞かせてほしい!

橋本実咲さん(市立一条高等学校の3年生)

行っても意味がないのでは?その考えは授業を受けて変わった。私たちの声も届くかも。

選挙法の経緯

1889年(明治22年)議院法、衆議院議員選挙法を公布満25歳以上、直接国税15円以上を納める男子
1900年(明治33年)衆議院議員選挙法改正満25歳以上、直接国税10円以上を納める男子
1919年(大正8年)衆議院議員選挙法改正満25歳以上、直接国税3円以上を納める男子
1925年(大正14年)衆議院議員選挙法改正(男子普通選挙制成立)満25歳以上のすべての男子
1945年(昭和20年)衆議院議員選挙法改正女性の参加権を認め、満20歳以上のすべての国民が選挙権を有する「完全な普通選挙」が実現
1950年(昭和25年)各選挙法をまとめた「公職選挙法」を公布
2016年(平成28年)公職選挙法一部改正選挙権年齢満18歳以上に引き下げ

選挙トリビア

20歳未満が投票できる選挙はすでにあった?
日本国憲法の改正手続きにある国民投票の投票権は18歳以上の日本国民が持つことができると定めています。(ただし公職選挙法など法律が改正されるまでの間は「20歳以上」とされています。)さらに市町村合併などの是非を問う住民投票では、中学生も含めた住民投票を行った例もあります。

井上涼さんによる「18歳選挙権」奈良市オリジナルアニメ制作

「18歳選挙権」を、オリジナリティ溢れる軽快な音楽とコミカルなアニメーションで表現した井上涼さん渾身の一作、「エンジェルは選挙権がお好き」を6月1日に市ホームページの動画チャンネルで公開予定!

  • ストーリー
    新しく選挙権を得た3人の登場人物がそれぞれの思いを抱きながら18歳選挙権について考える。投票に行くのか行かないのか、3人が出した答えは!?
  • 井上涼さんからのメッセージ
    新しく選挙権を得る人の中にもいろいろな考えがあると思います。頭ごなしに「とにかく選挙に行きなさい」という内容にならないよう、3人の登場人物のキャラクター設定を考えました。気楽に見てもらえる勢いのあるアニメーションに仕上がりました。
  • 井上涼さんプロフィール
    「快感」「楽しい」をテーマに、主に映像作品を、音楽・歌・アニメ等全て自作で作り上げるアーティスト。NHKEテレにて「びじゅチューン!」を放送中。平成27年度には奈良市の取り組みを紹介するオリジナルアニメ「奈良ならナラナラ!」の制作を担当。

全国各地で繰り広げられる「主権者教育」。奈良市独自の取組を紹介します

市内7つの高等学校で総勢1,546人が投票を体験
奈良市では「未来の有権者」である市内の高校生を対象に模擬投票を実施しました。高校生が考えた奈良市の政策を同世代の高校生が選び投票する仕組みで、本物の投票箱や記載台を使い実際の投票の流れを体験。政策立案能力の向上と政治の仕組みの理解、また選挙で選ぶという判断力を養うことを目的として実施しました。

選挙について学ぼう!出前講座の開催

5月11日に白藤学園奈良女子高等学校で、3年生132人を対象に選挙をテーマとして講座を実施し、18歳から選挙権を得る意味や選挙権の歴史、一票の重さや責任を学びました。今後も市内各地で出前講座を開催していく予定です。

自らの一票の大切さを認識し、投票を通した政治参画につなげましょう!
問合せ 選挙管理委員会(電話番号:0742・34・3501)

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