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奈良しみんだより平成28年4月号(テキスト版)2~5ページ 特集:質の高い公教育。

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

質の高い公教育

子どもの学び。大人の学び。つながる学び。

子どもたちに「新学期」という、新しい「学びの季節」が訪れます。希望や喜びにあふれる子どもたちに、よりよい教育を提供することは、子どもたちの未来を、そして、このまち、この国の未来を切り開いていくことにつながります。しかし、今、教育を取り巻く環境には、様々な課題が横たわっています。例えば、教員の年齢バランスにバラつきがあること、教員が日常業務に手一杯でなかなか研修に参加できないといったことがあります。
忙しい先生の研修を保障し、10年後、ベテラン教員が退職した後の奈良市の教育を支える教員を育てていくことが、今、求められています。また、全国的な課題となっているいじめ問題や不登校についても、しっかりと対応するため、より多くの教員が子どもたちに関わることができるようにする必要があります。
奈良市では、これらの課題を解決しながら、時代に対応した教育を提供していく取組にチャレンジしています。

奈良市立学校の教員の多忙化(平成26年12月調査)

  • (問い)奈良市が実施している研修が自由研修だった場合、参加したいですか?
  • (回答)研修内容が活用できそうだが、他の業務が忙しいため参加できない→53パーセント

市立小・中学校の「公教育」を支える取組

中核市である奈良市には、県から県費教職員の研修が委譲されているため独自の研修制度をつくることができ、教員の指導力向上を図るとともに、発達段階に応じた学級編制や小中が連携した教育で子どもたちを育んでいきます。

フレッシュな新任先生もスタートダッシュ!

初めて出会う子どもたちの笑顔を思い描きながら教師の基礎を学ぶ

4月1日から新しく採用された教員は、着任と同時に初任者研修に取り組みます。始業式に子どもと出会うまでの5日間、市教育センター等で「教員としての心構え」「奈良市の教育」「学級経営の基礎基本」「リスクマネジメントを生かした学級経営」などを学びます。また、クラウド環境を活用し、市内の熟練した先生の授業の様子をビデオ学習素材として利用し、「授業の進め方」や「学級のルールづくり」などの映像を使って子どもたちとの出会いに備えます。このように、「いつでも」「どこでも」学び続けることで、総合的な奈良市の教育の質の向上を図っていきます。
※クラウド環境とは、インターネットを利用し情報を共有することをいいます。

奈良市独自の新しい研修スタイル「教員個別訪問研修」

今、奈良市立の小・中学校には、元気ではつらつとした若手教員がたくさんいます。その若手教員が、自らの教師力を向上させていくことは、子どもの教育を充実させることにつながります。
奈良市では忙しい教員を一斉に集めて行う集合型研修から、経験豊かな指導主事が学校に出向き、直接若手教員一人ひとりの1日に密着して指導を行う方法に変え、研修を実施しています。その研修では、授業だけでなく、給食や清掃指導などすべての教育活動を観察し、個別の指導と教育に関する相談を行っています。

研修を受けて(若草中学校教員の坂本交司さん)
前回の研修で課題を明確にしていただき、今回その課題が克服できていることが分かり、自分の成長を実感することができました。今回も「オール・イングリッシュ」で授業することなどを提示いただき、取り組んでいきたいと思います。
他にも研修を受けた教員からは、「学級づくりの改善、意欲の向上につながった」など、やる気に溢れた声が上がっていました。

義務教育9年間でたくましく生き抜く力を育む

発達と学びの連続を大切にする奈良市独自の学級編制、小中一貫教育

義務教育9年間を一体ととらえ、連続した学びの中で子どもたちを育む小中一貫教育を実施し、小・中学校の教員が連携・協働しながら、環境の変化から起こる「中1ギャップ」の克服や学力向上に取り組んでいます。また、発達段階に応じた奈良市独自の学級編制を実施したり、スクールカウンセラーや特別支援教育支援員などの専門家を積極的に学校へ配置したりするなど、きめ細やかな指導や不登校などの教育課題にも対応しています。

※「中1ギャップ」には、部活動を中心とした先輩後輩の「縦のつながりの壁」や複数小学校から生徒が集まることによる友達関係づくりが課題である「横のつながりの壁」、学級担任から教科担任への移行や指導法の違いによる「教育方法の壁」などがあります。

これからの社会をたくましく生きる人材育成を

学び続ける教員が進める発達と学びの連続を大切にした教育には、どんなものがあるのでしょうか。奈良市では、基礎基本を大切にした教育はもちろんのこと、時代を先取りした新しい教育にもチャレンジしています。

小学校1 年生から始める英語教育

「英語の音の習得は、低学年から行うことが効果的だ」と言われます。
全国的には小学校5年生から始まる英語の学習を、奈良市では小学校1年生から実施し、26人のALT(外国語指導助手)を全ての小学校に配置してネイティブな発音に触れながら「話すこと」「聞くこと」を中心に英語に触れ、楽しく学習しています。中学校では、英語で自分の思いや考えを表現する「イングリッシュチャレンジカップ」を開催し、世界で活躍できる奈良の子どもを育てています。

学校給食の充実

おいしくて、栄養バランスがとれた食事。それは、子どもたちの成長の源です。そのために、奈良市の学校給食では、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」と、奈良市産のおいしいごはんを炊きたてで味わえるように学校で炊飯をする「自校炊飯」を進めています。また、念願だった中学校給食も計画的に導入し、今後全ての小・中学校で給食を提供できるよう実施に向けて取り組んでいきます。

社会とつながり、社会を創る力を育むキャリア教育

奈良市が目指す子ども像は、自分で課題を発見し、その解決のために何をなすべきかを考え、人と協働して実行していく力を持った人です。中学校での職場体験では、事前学習から事後学習まで一貫して、「自分ならどうするか」という問題意識をもって活動します。
今までの「社会を知る」ための職場体験から「社会を創り出す」意欲を育むインターンシップに。どうすればモノが売れるか?どんなモノをどんな時間にどんな人が買いたいか?などを主体的に考え課題解決能力を向上させるほんもののキャリア教育を、地域と連携して行います。これは、全ての中学校区に地域教育協議会がある奈良市だからこそできる教育です。

ICTを活用した教育の推進

今、教員が一斉にクラス全体に説明する授業形態から、グループで情報を共有し、協働して問題を解決していく学習への転換が求められています。ICTの活用方法を研究しているモデル校4校では一人1台のタブレットを使い、個人の学習進度に合わせた学習や意見交流のためのツールとして活用するほか、家庭学習と連動した授業の在り方も研究しています。子どもたちからは「授業が分かりやすい」「自分の考えを発表しやすかった」と大好評です。

市立一条高等学校での教育改革

平成32年から始まる大学入試改革では、一つの正解だけを求める試験から記述式・論述式へと、生徒の考え方が問われる試験になるといわれています。今、高等学校の授業の在り方が問われています。

アクティブ・ラーニングで授業の活性化を産学官連携事業「SSS(SUPER SMART SCHOOL)」の実施

昭和25年の開校時から「フロンティアスピリット」を建学の精神にして、時代に先駆けた教育に取り組んできた市立一条高等学校で、産学官が連携したSSSに取り組みます。授業の中でスマートフォン等の情報端末を活用し、生徒同士の意見交流を行うアウトプット型授業を取り入れることにより、生徒の思考力・判断力・表現力を鍛えるとともに学習意欲の向上も目指します。また、学習アプリを活用し、生徒が自らの学習状況に合わせた家庭学習を行うことで、より効果的な学習習慣の確立を目指します。
※「アクティブ・ラーニング」とは、実際にやってみて考える、意見を出し合って考える、わかりやすく情報をまとめ直すことにより「思考を活性化する」学習形態をいいます。

ほんものに出会う大人の学びの場

自らの可能性を広げ、奈良市の発展に貢献するための挑戦。自分の世界観を広げ、より深い喜びを得るための学び。それぞれの年代とニーズに合った学びの場を提供します。

中核市初!グローカル人材育成プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」始動

意欲と能力ある若者が、海外留学に自ら一歩を踏み出す気運を醸成することを目的とする文部科学省が行う国家的プロジェクトである留学促進キャンペーンが「トビタテ!留学JAPAN」です。地域人材コースの採択を受けた奈良市では45の企業・団体・個人から年間200万円超える寄付をいただき、市内7大学とも連携して、地域(ローカル)の活性化に貢献し、地域に定着するグローバル人材(=グローカル人材)を育成します。
平成28年度、選考された6名の大学生がそれぞれの計画に基づき、アメリカ、フランス、ドイツなど海外に飛び立ちます。

受講者数は6,000人超え6年目を迎えた「奈良ひとまち大学」

平成22年に開校して以来、「奈良市全体がキャンパス」のとおり、20~30歳代の若者を対象に、さまざまな場所で講座を開催。200回以上を数える講座の受講申込総数は1万人を超え、定員を大きく上回る人気を得ています。奈良市で活躍する人を講師に招き、ひざ詰めで話せる講座や春日大社の式年造替にあわせた「旬」な講座を開催したり、定期的に開催される特別授業では仏教マニアとして知られるみうらじゅんさんを招いたり、年々内容の充実を図っています。
【問合せ】教育政策課(電話番号:0742‐34‐5386)

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