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奈良しみんだより平成27年3月号(テキスト版)幻の大仏鉄道 廃線跡を歩こう(5ページ)

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

幻の大仏鉄道廃線跡を歩こう

今からおよそ100年前、奈良̶加茂間を「大仏鉄道」が走っていました。深紅の蒸気機関車は名古屋方面からの観光客を乗せて、大いににぎわっていたといいます。奈良市は京都府木津川市と共同で、同鉄道の遺構を散策するためのパンフレットを作成しました。

わずか9年で歴史に幕

大仏鉄道は、明治時代の鉄道会社「関西鉄道」の加茂と奈良を最短距離で結んだ、約10キロの路線の愛称です。明治31年、加茂駅から大仏駅(奈良市法蓮町)の区間が開業。大仏駅は東大寺の大仏詣での人々が利用し、同社の花形路線となりました。翌年、奈良駅まで延伸しましたが、そもそもこの路線は黒髪山など急坂の難所を抱えており、8年後、加茂駅から木津駅を経て奈良駅へ至る平坦なルート(現JR関西線)が開通すると、廃線になりました。営業期間はわずか9年。当時の資料はほとんど残っていないことから、同鉄道は「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。今は線路跡に点在する、トンネルや橋の遺構のみが当時の様子を伝えています。

木津川市との共同事業

奈良市と木津川市は、これらの遺構を市民や観光客の皆さんに知ってもらうべく、ウォーキングルートを示したパンフレットを共同で作成しました。また、大仏鉄道を長年研究している市民グループ「大仏鉄道研究会」の協力を得て、路線をほぼ再現したものになっています。パンフレットでは、ルートマップのほか、遺構の説明や周辺の明治から大正時代の建築物なども紹介。今まであまり注目されることがなかった、近代の奈良に焦点を当てています。だんだん暖かくなるこの季節、幻の鉄道の面影を追って、廃線跡を歩いてみませんか。

黒髪山トンネル跡

昭和41年ごろまで残っていた、大仏鉄道唯一のトンネル。道路拡張で現在の姿に。

鹿川隧道

農業用水路の目的で造られた石組みのトンネル。現在も利用されています。

大仏鉄道記念公園

大仏駅の跡地に、市と地元自治会の協力で、平成4年に造られた公園です。

完成したパンフレット「幻の大仏鉄道遺構めぐりマップ」は、大仏鉄道を駆け抜けたという深紅の蒸気機関車「電光(いなづま)号」をイメージした表紙が目印。市観光振興課、市内の観光案内所、木津川市役所、木津川市観光協会などに設置しています。散策のお供に、ぜひ一度手に取ってみてください。

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