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奈良しみんだより平成27年6月号(テキスト版)2~5ページ 特集 香り高い大和茶のある暮らし

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

お茶で一服香り高い大和茶のある暮らし

日本人の心に潤いと安らぎを与え、ふっと口にするだけで気持ちを落ち着かせてくれるお茶。
私たち日本人は昔からお茶に親しんできました。
お茶の魅力は香りや味だけにとどまらず、古くは栄西禅師が「茶は養生の仙薬なり、延命の妙薬なり」と記したように、
昔から万病に効く薬として重宝されてきました。
現在では、その成分の効用が学術的に解明され、嗜好品を越えた健康飲料として生活に溶け込み、世界的に注目されています。

1200年前、日本茶の文化が始まった

日本にお茶を飲む風習が初めて伝えられたのは8~9世紀のこと。遣唐使として中国(唐)へ渡った留学僧が、修行中、寺院で飲まれていたお茶に魅力を感じ日本へと伝えたのがはじまりと言われています。お茶に関する日本最古の記録は、弘仁6年(815年)、『日本後紀』「近江の国の僧永忠(唐から帰国した僧)が、嵯峨天皇に茶を煎じて差し上げた」という記述です。つまり今年(2015年)は、日本でお茶が飲まれるようになってちょうど1200年目にあたるのです。

香り、味ともに良質な大和茶

奈良県産のお茶は「大和茶」と呼ばれ、奈良市日東部地域にまたがる大和高原を中心に栽培されています。大和高原は標高300メートル~600メートルに位置しており、昼夜の寒暖差が大きく、お茶栽培には最適な朝霧が頻繁に発生します。霧は茶葉に適度な湿気を与えると同時に日光をやさしく遮ることから、甘く柔らかな茶葉が育ちます。また、標高が高い地域では、茶葉がゆっくりと育つため、低地で栽培される茶よりも旨みが増した香り高い良質なお茶が出来ることが知られています。

減少する国内のお茶の生産と消費

平成25年日本の荒茶生産量は、静岡県がトップで、鹿児島県、三重県と続き、奈良県は第7位となっています。奈良県のお茶の生産量と価格は、減少傾向にあります。これは、お茶農家の高齢化や後継者不足などが原因だと考えられており、全国的にも同じ状況にあります。また、全国の緑茶消費量は、平成16年をピークに減少傾向にあり、日本人の緑茶離れが進んできています。

海外で高まる日本茶の需要

平成元年以降、緑茶の輸出量及び輸出金額は増加傾向にあります。日本政府が平成17年3月に、平成21年までに農産物の輸出金額を倍増させるという「攻めの農政」を打ち出したことと、お茶の健康面の効果が世界的に注目されはじめたことなどから、平成18年以降、輸出量及び輸出金額が急増しています。

出典:農林水産省「茶統計年報」、「工芸農作物統計」及び「作物統計」≪緑茶の輸出量及び輸出金額≫≪奈良県のお茶生産量の推移・奈良県の一番茶価格の推移≫

お茶の主な成分

  • カフェイン
    ガン抑制効果お茶の軽やかな苦味のもととなる成分。覚醒作用があることでも知られています。
  • アミノ酸
    お茶のうま味に寄与する成分。テアニンやグルタミン酸をはじめ、主に6種類が含まれていて、低温でも浸出しやすいのが特徴です。
  • カテキン
    ポリフェノールの一種で、タンニンとも呼ばれ、お茶の渋味のもとになる成分。抗酸化作用、抗菌作用があり、冷たい水には溶け出しにくいのが特徴です。
  • ビタミン
    五大栄養素のひとつで、必須栄養素。13種類ある中でも緑茶にはビタミンCが多く含まれています。

お茶の効果-効能

  • ガン抑制効果
    過去の疫学研究から、カテキンにはガン細胞の増殖をおさえることで、発ガンを抑制することが報告されています。
  • 風邪の予防効果
    カテキンには抗菌作用・抗ウイルス作用があり、風邪予防・インフルエンザ予防に効果的。緑茶でうがいすることが、風邪の予防にも効果的であると言われています。
  • リラックス効果
    テアニンは、お茶のうま味・甘味に関与する成分で、興奮を鎮め、緊張を和らげる働きがあります。お茶を飲むとリラックスした気分になるのはそのためです。
  • 美肌効果
    ビタミンCは肌荒れや老化防止に効果的。緑茶に含まれるビタミンCは大量に摂取すると尿とともに排出されてしまうため、1日3回程度適度に飲むのがよいと言われています。

専門家から一言

毎日毎食飲むことで、健康維持に役立つお茶。ゆっくりと淹れることでカテキン・テアニンなどの成分もよく出ます。また、ゆっくりと淹れることで気持ちも穏やかになります。毎日の生活に、急須でお茶を飲む習慣を取り入れ、心身ともにホッとするひとときを持ちましょう!(奈良女子大学生活環境学部食物栄養学科高村仁知教授)

日本人のお茶離れと海外で高まる日本茶のニーズへ奈良市ではさまざまな取組を行っています。

大和茶を海外へ発信!
~大和茶の販路拡大をめざして~

 奈良市では今年3月に、世界の中でも特に「日本文化」に対する関心が高いとされるフランスで大和茶と日本酒のプロモーション活動を行いました。
 フランスでは日本茶の専門店がオープンするなど、日本茶がブームになりつつあります。この事業に参加した奈良市のお茶農家は二人。とても意欲的にPRされました。
 初日は、パリ市内の中心街にある19世紀にナポレオンが建設した旧証券取引所において、現地企業との商談会を行い、夜には商談会に参加した現地企業や行政関係者等を招待してレセプションを開催しました。
 レセプションの第1部では、鈴木庸一駐フランス日本国特命全権大使によるあいさつの後、河瀬直美監督のトークショーやフランス人落語家のステファン・フェランデスさんによるお茶やお酒の落語を通じて、奈良の魅力を招待者に伝えました。
 第2部では、招待者へ大和茶をふるまったほか、会場に設けたバーコーナーでは、世界的な大会で受賞経験のある奈良ホテルのバーテンダー宮崎剛志さんに、大和茶と奈良の日本酒をアレンジしたオリジナルのカクテルを提供していただき、お茶の新たな楽しみ方を紹介しました。
 2日目には、2016年に奈良市との姉妹都市提携30周年迎えるベルサイユ市を表敬訪問しました。仲川市長から、フランソワ・ドゥ・マジエールベルサイユ市長へ奈良の伝統工芸品「赤膚焼」の茶碗を贈るなど、大和茶とともに育まれた奈良の魅力をアピールしました。
 また、ベルサイユ市の好意により、ベルサイユ宮殿近くにあるマルシェノートルダムという市場に特設ブースを設置し、大和茶と奈良の日本酒をお客様に試飲してもらうデモンストレーションを開催しました。
 会場にはマジエール市長も来場、訪れた多くの方々とともに大和茶と奈良の日本酒の味と香りを楽しんでいただきました。

小学校で大和茶学習!―日本茶を身近に感じるために

最近では、急須でお茶を淹れる家庭が少なくなり、子どもたちにとって日本茶は身近であるとは言いがたい存在になってきています。そこで、特産品でもある大和茶を少しでも身近に感じ、地元に愛着を持つことができるよう小学校では地域学習を行っています。

伏見小学校では、毎年3年生が春の校外学習で茶畑を見学。多くの児童が初めて日本茶に出会います。校外学習で学んだ「大和茶」について調べ、茶の木の育て方、紅茶との違いなどをグループで発表。学習のまとめとして、「大和茶カフェIN伏見@3年生」を実施。大和茶の冷茶を味わい緑茶のおいしさを知りました。給食でも大和茶を使ったいろいろなメニュー(お茶パン、ちくわのお茶あげ、大和茶クリスピーチキン、大和茶入りかき揚げ)が出ています。

奈良市の大和茶生産地

大和茶は奈良県北東部の大和高原の山間地を中心に栽培されています。なかでも、奈良市内の主な産地は旧奈良市東部、月ヶ瀬、都祁があり、それぞれの地の生産者を紹介します。

旧奈良市東部…田原の地で代々農業を営む5代目の茶農家日笠町中尾義永さん

「茶価の低迷により、近年茶農家を営むのは厳しい状況にある。しかし、先祖代々受け継いできた茶畑で大和茶を栽培し続けることは、田原の美しい景観を守るだけでなく1000年後の美しい奈良を守ることにもつながる。」(中尾農園 電話番号:0742‐81‐0355)

月ヶ瀬…月ヶ瀬健康茶園17代目有機無農薬栽培の緑茶、和紅茶を生産月ヶ瀬尾山岩田文明さん

「奈良のお茶栽培はとても面白い。それは、奈良には昔から日本にある茶樹が多く残っており、他の茶産地にはないお茶を育て、飲むことができるから。これからも地域の草木を使って、月ヶ瀬のお茶を育てていきたい。」(月ヶ瀬健康茶園 電話番号:0743‐92‐0739)

都祁白石町…福光園15代目都祁地域で有機無農薬栽培のお茶を栽培都祁白石町福井周一さん
「都祁地域は標高500メートルにあるため、茶葉の生育が遅く、昔から日本にある霜に強い在来種の栽培が適している地域。茶葉の生育が遅い分、お茶がゆっくりと育つので、香りの良いお茶ができる。これからも毎日安心して飲むことができる美味しいお茶を育てていきたい。」(福光園 電話番号:0743‐82‐0027)

健康食として海外でも人気を集めている日本茶。実は今、外国人観光客の中でも日本茶を使ったスイーツなどが大ブームです。奈良市内でも、カフェや洋菓子店などで特産品である大和茶を使ったスイーツが続々と生まれています。奈良のまちなかで「大和茶」の香りを感じてみませんか?

「ほうじ茶ラテ氷」おちゃのこ

奈良市小西町35-2(コトモール内)電話番号:0742-24-2580

ミルキーで香ばしいほうじ茶のふわふわかき氷。ミルク出しした甘さ控えめのほうじ茶のかかった優しい味のかき氷です。

旭香園仲茶舗

奈良市角振町17 電話番号:0742-22-4077

三条通にある老舗の日本茶専門店。明治の趣そのままの店舗で昔ながらに営業しています。

「ほうじ茶ゼリー」をかし東城

奈良市中院町20 電話番号:0742-26-5567

奈良市産無農薬栽培のほうじ茶を使った寒天&ゼリー&ムース三層の大和茶スイーツ。きれいな琥珀色のほうじ茶ゼリーです。

「大和茶バウムクーヘン」鹿野

奈良市油阪地方町5マツヤマビル1F 電話番号:0742-24-0090

“鹿が集まる場所”という意味の「鹿野(ろくや)」。7年前に大和茶を使ったスイーツからはじまったお店の大和茶バウムクーヘンは若草山の春の色のようなきれいなお茶色です。大和茶の粉末を付けて食べると香りがさらに広がります。

「Tea-Ten-Tonic」奈良ホテルザ・バー

奈良市高畑町1096 電話番号:0742-26-3300

地元茶園の作法からインスピレーションを受けたカクテル。大和茶を漬けたプレミアムジンに奈良のゆず酒を加えた奈良尽くしのカクテルです。

田村青芳園茶舗

奈良市勝南院町18 電話番号:0742-22-2833

ならまちにある老舗の日本茶専門店。店内でお茶を焙じていて、お店周辺には香ばしい香りが漂っています。店主自ら筆による趣のあるパッケージをデザインしています。

「大和茶ロール」PatissrieKARAKU

奈良市杉ヶ町73 電話番号:0742-22-0050

大和茶の粉末を練り込んだ生地の中に生クリームとあずきを巻いたロールケーキ。できるだけ奈良産のものを使いたいというパティシエの想いが詰まっています。

問合せ…奈良ブランド推進課 電話番号:0742-34-5172

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