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奈良しみんだより平成24年12月号(テキスト版)特集(2~5ページ)

更新日:2019年11月7日更新 印刷ページ表示

特集1 奈良の人たちが支え続ける伝統行事 春日若宮おん祭

 毎年12月17日の正午、華やかな装束に身を包んだ約千人の行列が興福寺旧境内(県庁前)から大宮通り、三条通りを経てお旅所まで続きます。春日若宮おん祭の「お渡り式」です。

 おん祭と言えばこの「お渡り式」に注目しがちですが、もともとは春日大社の中にある若宮神社のお祭りで、この他にもさまざまな神事が行われています。

 その起源は平安時代(1136年)にさかのぼり、天下泰平、五穀豊穣、万民和楽を願って大和一国を挙げて行われ、長い歴史の中で一度として途切れることなく今年で877回目を迎えます。

 毎年多くの人々が訪れる奈良を代表する祭りの一つであるとともに、日本の伝統文化や風俗を今に伝える存在です。

※おん祭の神事芸能は国の重要無形民俗文化財に指定されています

おん祭 主な日程

12月15日

  • 御湯立(午後2時半ほか)
  • 大宿所祭(午後5時)

12月17日

  • 遷幸の儀(午前0時)(注)
  • 暁祭(午前1時)
  • お渡り式(正午)
  • 南大門交名の儀(午後0時50分)
  • 松の下式(午後1時)
  • 競馬(午後1時)
  • 稚児流鏑馬(午後2時半)
  • お旅所祭(午後2時半)
  • 還幸の儀(午後11時)(注)

(注)遷幸の儀と還幸の儀は一切の灯りが消されます(写真撮影もできません)。

12月18日

  • 奉納相撲(午後1時)
  • 後宴能(午後2時)

人がつなぐおん祭

 870年を超える長い歴史には幾度となく危機が訪れ、その度に奈良の人々の支えで乗り越えてきたといわれています。たとえば、明治時代に都が東京に遷った際、おん祭の舞楽を奉納する主な担い手である楽家も東京に移ってしまい、演奏する人手が足りなくなりましたが、町の人々が一緒に練習し、芸能の奉納を続けました。

 また、奈良は大きな戦禍を受けなかったものの、戦中・戦後は祭りを行うための物資が不足し存続が危ぶまれましたが、内容を質素にしながらも人々が協力し、祭りを行いました。

 たとえ危機が訪れても、神社の関係者だけでなく、時代時代の人々の、おん祭を大切に思う気持ちによって、奈良では平安時代から伝わる風俗や芸能が今に受け継がれているのです。

おん祭の主な行事

大宿所祭(おおしゅくしょさい)

 大宿所とはおん祭を奉仕する「大和士」がお篭りする所です。おん祭が無事に行えるように願います。

 巫女が笹の葉でお湯を降り注ぎ、鈴を鳴らしておはらいをする「御湯立」が行われるほか、奈良の郷土料理「のっぺ汁(奈良のっぺい)」のふるまいや、お渡り式に用いられる武具や装束なども並べられます。

奈良のっぺい

 大根、人参、ごぼう、里芋、厚揚げの五品(こんにゃく、椎茸が入る場合もある)をだし汁と醤油味で煮込んだものです。冷え込む季節に体を温める料理として奈良の家庭で食べられています。
(奈良の食育歳時記 2010年11月発行より)

 地域で食育活動に取り組む市食生活改善推進員協議会では、栄養バランスのとれた奈良のっぺいを含む「奈良メニュー」を考案しました。はぐくみセンター1階のカフェメニューとして12月10日~21日の期間限定で採用されています。

【問合せ】健康増進課 電話番号:0742‐34‐5129

遷幸の儀・暁祭(せんこうのぎ・あかつきさい)

 17日の午前0時、春日大社内の若宮神社を出発したご神体は「お旅所」にある仮御殿に向かいます。暗闇の中、雅楽が奏でられ、松明やお香を先頭に参道を行く姿は幽玄の世界に誘います。

 お旅所に到着すると、「暁祭」が始まり、朝御食が供えられ、巫女が神楽を舞います。

お渡り式

 平安時代から江戸時代の風俗を満載した伝統行列が続きます。一の鳥居をくぐった先の「影向の松」の前では、さまざまな芸能を披露します。また、二騎ずつで競う「競馬」や、流鏑馬、大和士、大名行列なども行列に続き、長い歴史と豊かな文化が受け継がれていることを再発見できます。

注意!馬には近づかないでください。(馬は背後に対して特に敏感で、後ろ側も非常に危険です)

お旅所祭(おたびしょさい)

 17日の午後2時半から11時頃まで、お旅所の芝舞台で神楽・田楽・細男・猿楽やシルクロードを経て日本に伝わり伝統芸能として成熟した舞楽などが次々と奉納されます。

 平安時代に行われていた芸能を今に伝えるものもあり、舞楽の一つ「落蹲(らくそん)」では、平安時代の随筆集「枕草子」に書かれたとおりの舞が当時のまま演じられ、まさに生きている芸能の歴史が目の当たりにできます。

 お旅所祭が終わると、18日の午前0時までに、再びご神体は若宮神社に戻られます。(還幸の儀)

おん祭メモ

  • 「芝居」の語源は芸能が行われるこの芝の舞台だともいわれています。
  • 田楽の大きな花笠には奈良一刀彫の起源といわれる奈良人形が飾られています。

【問合せ】春日若宮おん祭保存会(春日大社内)電話番号:0742‐22‐7788

特集2 自分たちのまちは自分たちで守る 火災・風水害時の地域の防災リーダー消防団

 空気が乾燥し、暖房器具の使用が増えて火災が起こりやすい季節となりました。もしも火災が起こったとき、消防署以外にも消火活動などを行う「消防団」のこと知っていますか?

 奈良市消防団広報指導分団の安田分団長と梅本副分団長に消防団の紹介をしてもらいましょう。

  • 安田美紗子 分団長
    「消防団同士のつながりが地域のつながりを広げます!」
  • 梅本美粧 副分団長
    「型にはまらない柔軟な発想で防災の啓発をしたい!」

 消防団は、消防組織法に基づいて、各市町村に設置される消防機関です。常に業務に専念する消防署員とは違い、消防団員は普段は会社勤めや自営業など、消防とは異なる仕事をしながら、火災や風水害時に災害対応を行います。

 その成り立ちは、江戸時代に組織化された「町火消(まちびけし)」にさかのぼります。現在まで、名前を変えながらも、「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神を脈々と受け継ぐ、とても身近な防災組織です。

地域密着でパワーを発揮!

 「土地勘がある」、「住む人の顔を知っている」、これが消防団の強みです。実際に、近くに消火栓がない状況で火災が発生した時、消防団員の判断で、地元以外の人では分かりにくいような場所にある小川や用水路などから消火用の水を引き、無事消火できたという例もあります。

奈良市消防団

 昭和23年4月に発足し、現在は1本部4方面隊22分団986人(今年4月1日現在)で活動、ポンプ車1台、小型動力ポンプ積載車94台、小型動力ポンプ110台を配備しています。

消火だけじゃない消防団の大事な仕事

 火災が起こると、消防署の消防隊とともに消火活動や避難誘導、応急手当などを行いますが、鎮火後の監視も重要な仕事です。消防隊は、鎮火すると、次の出動に備えて戻らなければならないため、夜に起きた火災であれば原則として夜が明けるまで、再燃しないよう消防団が引き続き現場の監視をします。

 風水害のときには土のう積みなどの水防活動も行います。

 他にも、古都奈良の新春を告げる行事「若草山焼き」では、法被姿の消防団が点火と消火を担当しています。奈良市消防団ならではの大事な役目です。

地域に防災力を

奈良市消防団 黒文雄団長

 日頃は災害に備えた訓練や器具の点検などをしているほか、災害危険箇所の把握、歳末警戒や放火防止パトロールなどの活動もしています。

 各地域で行われる防災訓練では、消防署とともに訓練をサポートします。
 このような活動を通して地域でのコミュニケーションを深め、地域住民と消防団が一体となって防災力を高めていくことが大きな目標の一つです。

消防団の活動をもっと知ろう! 消防団活性化大会

とき 3月2日(土曜日)
ところ ならまちセンター(東寺林町)

  • 柳生ラッパ隊によるオープニング演奏
  • 消防音楽隊の演奏とカラーガード隊演技
  • 子ども放水体験、子どもロープ渡り体験、応急手当(AED)体験
  • 法被、分団旗の展示 など

辰市分団が消防操法大会で優勝!

 辰市分団が9月5日(水曜日)に行われた奈良県消防操法大会に出場し、厳しい訓練の成果を発揮して「小型ポンプ操法」の部で優勝しました。

※消防操法とは
 消防訓練での基本的な器具操作や動作のこと。大会では、あらかじめ決められた操法をいかに安全、正確、迅速に行うかを競い合います。

広報指導分団とは

平成21年に女性のみで結成された分団。団員は39人。
愛称「やまとなでしこ隊」

活動内容
  • 応急手当の普及活動
    (緊急の現場に居合わせたとき、必ずできることがあります。ぜひ積極的にご参加を!)
  • カラーガード隊
  • 紙芝居などによる防火・防災の啓発活動

応急手当をリズムに乗って覚える、「やまとなでしこ体操」ができました。

【問合せ】消防局総務課 電話番号:0742‐35‐1199

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