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奈良市食育セミナー「介護予防のために重要な栄養素と食事バランス」を開催しました(平成30年2月27日)
実施報告
日時 |
平成30年2月27日(火曜日)14時00分~16時00分
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場所 |
居宅介護支援事業所かなで(六条3丁目14-4)
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事業名 |
奈良市食育セミナー「介護予防のために重要な栄養素と食事バランス」・交流会
(目的)
第2次奈良市食育推進計画に基づき、地域の食育に関わる実践者が、地域の食文化やネットワークをいかした食育への理解や実践を深めると共に、食を通じた健康づくりや予防の取組みをひろげることを目的とする。
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参加者 |
7名 市民、栄養士、地域包括支援センター職員等
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内容 |
セミナー「介護予防のために重要な栄養素と食事バランス」
講師 帝塚山大学 現代生活学部 食物栄養学科 准教授 百木 和氏
内容
- 食品摂取の多様性評価票、手段的日常生活動作能力検査による評価を体験
- 体格についてBMIによる評価方法を説明
BMI=体重(kg)÷身長(m)2 65歳以上の適正は25~27
- フレイルの悪循環について
- バランスのとれた食事と食べ物のはたらきについて
- 油や果物の1日の適量
- 一日に摂れば良い食品量を、フードモデルを用いて説明
- 高齢者に特に大切な栄養素であるたんぱく質、カルシウム、食物繊維について
- 自宅でも継続できるストレッチ・筋力をつける運動を体験
- その他参加者からの質問にお答えいただきました
交流会での質疑応答
- 地域で血圧の高い方が多い(地域包括支援センター)
- 奥様が認知症になられて、家庭での食事の味付けが濃くなってきた(市民)
百木氏:汁物の回数が高かったり、ねりものが多かったりしないか注意する。一度濃い味になると薄味にもどすのは難しい。だしをしっかりとって調理するなど慣れていただくしかない。加えてカリウムを多く含む生野菜や果物摂取を組み合わせるとよいが、腎機能が落ちている方はカリウム制限があるので注意が必要。
- 調理しない男性の場合、野菜をとるのに野菜ジュースでもよいか
野菜と同じではない。何が含まれているか原材料を見て確かめること。
何もとらないよいはよく、補うことはできるがたくさん飲んだからといって野菜の代わりにはならない。
- 体格について
高齢者は小太りくらいがちょうどよく、BMIが20を切ると低栄養の危険があると考えるとよい。ただしBMI30を超えると体脂肪率が高い可能性があり、減量する必要がある。
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結果及び
評価 |
参加者の感想(一部抜粋)
- 食べる油の量がよくわかった。改めて食生活を見直す機会となりました。
- 食事だけでなく、足・腰などのきたえ方がよくわかり楽しかったです。たくさんの人に知らせた方がいいと思いました。
- 高齢者の孤食が社会的な問題になっているため、今後地域の中で具体的な取り組みができればと考えています。
- 体操や運動の講座は多数開かれていると思いますが、食育をテーマにした講座はとても興味深いと思いました。
評価
- 今回は地域でのモデル的な開催であり、市内全域から参加者を募る広報は行いませんでしたが、地域包括支援センターから市民に声かけしていただき、参加した市民の関心や満足度が高いことが伺われました。
- 京西・都跡地域包括支援センターと講師をつなぐことができたので、今後の企画にいかしていただく。
- 栄養士会に所属する方から、市の福祉部署との連携が必要との意見もありました。
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タンパク質についての説明

会場のかなで

運動(ストレッチ)の様子

運動(スクワット)の様子

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